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髙田延彦が「RIZIN.18」を振り返る。大金星の朝倉海と陣営を絶賛【髙田横粂の世相談義】

2019.08.20 Vol.Web Original

堀口には「また階段を上がる姿を楽しみにしている」
 元総合格闘家でRIZINの解説を務める髙田延彦が「RIZIN.18」から一夜明けた8月19日、自らと弁護士で元衆議院議員の横粂勝仁氏がMCを務めるインターネット配信番組「髙田横粂の世相談義」で大会を振り返った。

 メインではRIZINとBellatorの2冠王者である堀口恭司と朝倉海が対戦。朝倉が1R1分8秒でKO勝ちを収めるという波乱の結末となった。

 髙田は「順当に行けば堀口恭司だが、朝倉海はそれをひっくり返す何かを持っている危険な相手という見方はしていた。兄の未来選手も非常に戦略家で分析能力の高いファイター。二人三脚で徹頭徹尾、堀口選手の弱点や癖から生み出される隙を研究しながらタクティクスを構築してきた。いくら戦略を練ったとしてもそのとおりにパフォーマンスできなければ絵に描いた餅、机上の空論。それをできるファイターだった。ハートの面でも恭司の名前に惑わされない、ビビらない。“この強さは幻想だ”と言える人は他にいない」などと朝倉とその陣営を絶賛した。

 堀口については「朝倉の狙いすましたような右の突き抜けるようなクールなストレートで記憶が飛んだと思う。目に出ていた。それでもあの状態でなんとか組みつこうとしていたし、パンチを振り回していた」と劣勢の中でも懸命に勝利の糸口を探るようなファイトを評価。そして「日本のMMAやRIZINは彼が来たことで風景が変わった。彼の功績にもういちど我々は襟を正して敬意を表さなければいけないと思った。また階段を上がる姿を楽しみにしている」などと話した。

浅倉カンナがRIZINでの連敗を2でストップ【8・18 RIZIN.18】

2019.08.19 Vol.Web Original

予告通り打撃の攻防を展開
「RIZIN.18」(8月18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)で浅倉カンナがアメリカのアリーシャ・ザペテラと対戦。2-1の判定で浅倉が勝利を収めた。

 浅倉は昨年の大晦日に浜崎朱加に、6月には山本美憂とRIZINで2連敗中。がけっぷちに立たされての試合だった。

 浅倉は今回の試合を前に「怖さを出す」「黒い部分を出す」と非情ファイトで臨むことを宣言。また打撃を主戦に臨むことを明かしていたことから、ともにレスリングをベースとする2人だったが試合は打撃の攻防を中心に展開。

 1R序盤、ザペテラがパワフルな打撃で浅倉に圧力をかける。浅倉も反撃するが、頭が下がったところでアッパーを食らってしまうなどザペテラの打撃に手こずる場面も。しかし浅倉は徐々にペースを取り戻し、右ジャブ、左右のフックでザペテラを下がらせる。そしてパンチをかいくぐりバックを取るがザペテラはすぐに立ち上がり、再び打撃の攻防に。

 浅倉はパンチからタックルに行くが、ザペテラはテイクダウンは許さない。

 打撃での攻防に戻した浅倉はパンチで追い込んでいく。浅倉は序盤こそパンチをもらっていたものの、終盤は上体を振ってパンチをかわしていく。ラウンド終了時に鼻血を流すザペテラに対し、浅倉の顔はきれいなまま。

立会人の髙田延彦が「堀口はいつも通り。海は既にスイッチが入っていた」【8・18 RIZIN.18】

2019.08.17 Vol.Web Original

堀口「やったろうと思う」、朝倉「勝つだけ」
「RIZIN.18」(8月18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の前日公開計量が8月17日、名古屋市内で行われ、全選手が規定体重をクリアした。

 RIZINで初の野外での公開計量となったこの日、名古屋では38度を記録する酷暑となったが、約1500人のファンが訪れ、試合前日の選手の動きを見守った。

 メインで対戦する堀口恭司と朝倉海が登場すると一際大きな歓声が起こり、このカードに対する注目度の高さをうかがわせた。

 計量で対峙した後、堀口は「明日、やったろうと思います。(相手は)身長がでかいなと思いました。(ファンが)すごく集まってくれてうれしい」

 対する朝倉は「明日、勝つだけ」とともに決戦を前に言葉少なで会場を後にした。

 2人の様子を至近距離で見守った計量の立会人である髙田延彦は「堀口選手はいつも通り、堀口ペースの仕上がり。海選手は既にスイッチが入っていた。早く試合をしたくて仕方がないという、待ち切れない雰囲気。相手に仕上がった自分をぶつけたいという感じ。2人の背中に触ったが、仕上がっていた。硬くなく、弾力があって、ハリ感が良かった。良い仕上がりだと思う。みんな身長差の事をいうが、堀口選手にとっては今までもそのパターンはあったので、特に気にならないと思う」などと話した。

浅倉カンナが「黒い自分を出す」と“黒い”カンナ宣言【8・18 RIZIN.18】

2019.08.16 Vol.Web Original

相手は2020年東京五輪目指すレスリングの強豪
「RIZIN.18」(8月18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の前々日会見が8月16日、名古屋市内のホテルで開催された。

 6月の「RIZIN.16」で山本美憂に敗れた浅倉カンナが再起戦に臨む。

 浅倉は昨年大晦日に行われた「RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ」で浜崎朱加に敗れ王座獲りに失敗。3月の「DEEP JEWELS 23」でDEEP JEWELSアトム級王者・前澤智に勝利を収めたものの、美憂に敗れ――とRIZINでは連敗中。

 そんな浅倉にRIZINが用意した相手はレスリングでリオオリンピックの代表候補に選出されたことのあるアメリカのアリーシャ・ザペテラ。

 ザペテラは浅倉について「彼女は世界で5位に入っているタフなレスラーと聞いている。私はレスラーと対戦するのは初めてなので、どうなるかは分からないが、エキサイティングに感じている。これまでのキャリアの中で最も大きな試合になると思っている」、試合については「ファンの方を楽しませたいと思っている。そして素晴らしいショーを世界の皆さんに見せたいと思っています」などと語った。

 また2020年の東京オリンピックの出場も目指していることを明かした。

征矢貴が完全復活宣言「勝って10月の大阪、12月のさいたまも出たい」【8・18 RIZIN.18】

2019.08.10 Vol.Web Original

「相手は普通にうまくて強い選手」だが「最後はKO」
「RIZIN.18」(8月18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)に出場する征矢貴が8月9日、千葉・柏の所属ジム「パラエストラ柏」で公開練習を行った。

 征矢は修斗で活躍も難病であるクローン病を患い、約2年のブランクがあったものの6月の神戸大会でRIZIN初参戦を果たし、DEEPで活躍する川原波輝を1RKOで倒し再起を飾った。今回もDEEPのトップファイターである村元友太郎と対戦する。

 練習後の会見で「疲れはピークだが、心拍数を上げる練習はしてきた。疲れが取れれば100%で動けるかなという状態」とは言うものの、2分間のミット打ちでは前戦の公開練習に比べ格段のスピードとキレ、そして威力のあるパンチを放ち、好調な仕上がりを感じさせた。

 相手の村元については「スタミナがあって動く選手」と話し、先輩のランボー宏輔が敗れた試合を見て「普通にうまくて強い選手だと思う。戦績はそうでもないが実力者。1年間試合をしていないが、若い選手は1年間で強くなる。かなり強くなっているだろうなというイメージで練習してきた」「スタミナで負けないように、しっかり練習量をこなして相手のストロングポイントを潰せるようにしてきた」などと話した

 試合については「僕がプレッシャーをかける展開。相手は足を使って、瞬発力があるので飛び込んでパンチとかタックルでくると思うが、それをさばいて最終的には打撃でプレッシャーをかけつつ、KOする」とKO宣言。

浅倉カンナ「負けるのが怖いと思った。でももう大丈夫」【8・18 RIZIN.18】

2019.08.09 Vol.Web Original

初めての連敗に「出たくなかった」でも「決まったらやるしかない」
「RIZIN.18」(8月18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)に出場する浅倉カンナが8月9日、千葉・柏の所属ジム「パラエストラ柏」で公開練習を行った。

 浅倉はアメリカのアリーシャ・ザペテラと対戦する。ザペテラはレスリングで高校時代には2度オハイオ州王者に就き、3度のナショナルチャンピオンにも輝き、リオオリンピックの代表候補に選出されるほどのレスリングの強豪。

 現在、RIZINでは2連敗中で、前回はレスリングの世界選手権優勝者である山本美憂に敗れた浅倉にとってはなんとも嫌な対戦相手だ。

 練習後、浅倉は現在のコンディションについて「今回の試合は負けるのが怖くて、その分、試合に向き合ってここまで来れた。かなり順調」とコンディションに関しては問題はないよう。

「負けるのが怖い」ということについては「今まで連敗することはなかった。勝ち続けてプレッシャーというのはあったが、負けが続くほうがプレッシャーというか、不安や怖さが増えるので、今回の試合は正直何回も出たくないなと思った。今までは負けた後でもすぐに試合が決まったほうが自分も気持ち的には上がったんですが、今回は落ち込みすぎて、なかなかそういう気にはならなかった。決まったらやるしかないんで、そこは気持ちが切り替えられて“やれるな”って思いました。その分、短期間でどれだけ悪かったところを直せるかという濃い練習ができたので、いい結果が出るんじゃないかと思います」などと2連敗のショックが尾を引いていた時期があったことを明かした。

堀口恭司の相手に朝倉海を抜擢。朝倉「勝つチャンスはある」【8・18 RIZIN.18】

2019.07.09 Vol.Web Original

堀口は異例のノーコメント
 RIZINが7月8日、都内で会見を開き「RIZIN.18」(8月18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の追加対戦カードを発表した。

 参戦が発表されていたRIZINバンタム級、ベラトールバンタム級王者の堀口恭司がメーンで朝倉海を迎え撃つこととなった。

「RIZIN.17」で朝倉未来がメーンで矢地祐介と対戦することから、朝倉兄弟が2大会連続でメーンに出場することとなった。

 朝倉は4月の「RIZIN.15」で佐々木憂流迦と対戦予定だったが、佐々木が内臓疾患でドクターストップがかかり対戦が流れていた。

 この日の会見には朝倉のみが出席。「今回堀口選手との試合を組んでいただき光栄に思います。ツイッターで挑戦表明したとき、たくさんのコメントがあり、“お前じゃ早い”“お前じゃ勝てない”という声がありました。堀口選手との実績を比べたらしょうがないけど、RIZINに出始めた時からチャンピオンになることを目標にやってきて、世界のトップになるためやってきたので、目の前にトップの選手がいるなら迷わず受けます。堀口選手の強さは分かっているが、勝つチャンスはあると思う。地元で全てをかけて、俺が試合で証明し、結果で見せるので俺の戦いを見にきてください。みなさんご存知の通り、堀口選手はなんでもできる。打撃も強いし、組みもできてレスリングも寝技も全部できて穴は少ないですが、試合を見ているとクセやパターンは見えてきたので、そこに合わせていきたい」などと決意を語った。

 会見に欠席した選手は大概、主催者を通じてコメントを発表するのだが、この日の会見では堀口のコメントはなし。フロリダに拠点を置く堀口がカード発表会見に姿を現さないのはルーティンなのだが、コメントを出さないのは異例のこと。

美憂がカンナに判定勝ち。アーセンと初の親子そろい踏み【6・2 RIZIN】

2019.06.02 Vol.Web Original

急成長したMMA力を披露
「RIZIN.16」(6月2日、兵庫・神戸ワールド記念ホール)で浅倉カンナ(パラエストラ松戸)と山本美憂(KRAZY BEE / SPIKE22)が対戦。21歳と44歳という年齢差がクローズアップされた試合となったが美憂が3-0の判定で勝利を収めた。

 1R、浅倉の右ローを美憂がキャッチしてテイクダウンを狙うが、浅倉はコーナーに逃げ、テイクダウンは免れる。浅倉はまたもローを繰り出すが、そこに美憂が右のパンチを合わせる。

 今度は美憂のフックをかわして浅倉がカウンターのタックル。美憂はがぶりこらえるが、浅倉がテイクダウンを取り切り、上を取る。しかし美憂はすぐにポジションを入れ替え、立ち上がる。浅倉はすぐにタックルにいくが、ここでも美憂はコーナーを背にこらえる。

 浅倉は右差しから引きずり倒そうとするが、こらえる美憂。離れて打撃の攻防となるが、ともに決め手を欠き、1Rは終了。

 2R、浅倉のローに美憂がパンチを合わせる。浅倉がフェイントからタックルに行くが、美憂は倒れない。組み合いからヒザを放ちあう2人。

 離れて打撃の攻防となり、センターを取った美憂の周りを回りながらチャンスをうかがう浅倉。浅倉がタックルに行こうとするとパンチを合わせる美憂。浅倉がローからタックルに行くが、美憂はがぶってつぶすとコーナー際で上を取る。

 立ち上がろうとする浅倉に、美憂がバックからパンチの連打。浅倉は立ち上がるがバックをキープされたままで、なおもパンチを食らってしまう。しかしコーナーを背に正対した浅倉は首投げてグラウンドに持ち込み美憂の右腕を取りに行くがゴング。

浜崎vsフレイの勝者にダイヤモンド贈呈【6・2 RIZIN】

2019.06.01 Vol.Web Original

関西初RIZINで初防衛戦の浜崎が必勝宣言
「RIZIN.16」(6月2日、兵庫・神戸ワールド記念ホール)前日計量が6月1日、大阪市内で行われた。全選手が規定体重を無事クリアした。

 第13試合で「RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ」を戦う王者・浜崎朱加(AACC)とジン・ユ・フレイ(アメリカ/MOHLER MMA)ともに順調な仕上がりぶりを見せた。

 フレイが「日本に来てからの経験は素晴らしいもの。ただ私ははるばる日本に来て手ぶらで帰るつもりはない」と勝利を誓えば、浜崎も「初めての関西でのRIZINをタイトルマッチで迎えることができて、うれしく思っている。フレイ選手と初めて戦った時も勝ったが、次もしっかり勝ちたい」と必勝宣言。

 フェイストゥフェイスでも激しい火花を散らした。

 なお、この試合の勝者にはダイヤモンドが贈られることが榊原信行CEOから発表された。

難病を克服した征矢貴にカンナが「一緒に勝ちたい」とエール【6・2 RIZIN】

2019.05.25 Vol.Web Original

2年ぶりの復帰戦でDEEPで活躍中の川原波輝と対戦
「RIZIN.16」(6月2日、兵庫・神戸ワールド記念ホール)に出場する征矢貴が5月24日、千葉・柏のパラエストラ柏で公開練習を行った。

 征矢は難病を患い、今回が2017年の修斗での清水清隆戦以来、約2年ぶりの復帰戦で、DEEPで活躍中の川原波輝と対戦する。

 征矢の病は「原因不明で内臓に炎症が起こる病気。僕は大腸に炎症が起きた。体の一部に炎症が起こると熱も出るし、1日20~30回トイレに駆け込む感じ。日常生活もままならない病気。本当に良くなってきたのは今年に入ってから」とのこと。一時期、SNSでは弱気な発言もあったのだが「体調が悪いと精神的にもよくない。弱気な言葉が出てくる時期もあったが、今は体調もバッチリ。メンタル的にも体力的にも以前より強い状態でできている」とすっかりコンディションは戻ったようで、今回も「いつもより2キロくらい契約体重が重いので減量が楽。いい練習ができている。あとはやるだけ。病気になる前よりはるかに強くなっている実感がある。かなり仕上がっている」と順調な仕上がりをアピールした。

浅倉カンナ RENAのMSG出場に刺激「自分も海外に出てみたい」【6・2 RIZIN】

2019.05.24 Vol.Web Original

母親と同い年の山本美憂と対戦
「RIZIN.16」(6月2日、兵庫・神戸ワールド記念ホール)に出場する浅倉カンナが5月24日、千葉・柏のパラエストラ柏で公開練習を行った。

 浅倉は山本美憂と対戦する。

 ミット打ちではキックにボディーへのヒザ蹴りと多彩な打撃を見せ、スパーリングではスリーパーホールド、下からの三角絞めといった“極め”の動きを見せた。下からの攻撃については美憂にタックルを決められ下になった時を想定してのものか。

 練習後の会見では「順調。あとはしっかり体重調整すれば完璧」と仕上がりについては申し分ないよう。

 美憂は女子レスリングでの実績では遥かに上を行き、年齢は浅倉の母と同い年という、ある種のやりづらさを感じさせる選手。カード発表から時間が経ったが「もともと大きすぎる存在。自分の中で大きくしすぎたら戦いにくくなる。昔のレスリングの頃から知っている美憂さんと考えずに、練習してきた。なので今は等身大の存在」と大晦日の浜崎戦からのメンタル面での成長を感じさせた。

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