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個性あふれる女優たちが揃った オフィスコットーネプロデュース『夜、ナク、鳥』

2018.02.12 Vol.703

 オフィス コットーネではプロデューサーの綿貫凜が2012年に戯曲『山の声』に衝撃を受け、以降、劇作家・大竹野正典の作品を連続上演している。今回で実に10作目の上演となる。

 大竹野正典は大阪を中心に活動していた劇作家。2009年に海で事故に遭い、48歳の若さで亡くなった。

 2016年には瀬戸山美咲の作・演出による大竹野の半生を描いた『埓もなく汚れなく』を上演するなど、大竹野正典という作家とその作品を風化させることなく現在の演劇ファンに伝え続けている。

 本作は2002年に福岡県久留米市で実際に起こった保険金連続殺人事件をモチーフに大竹野正典が2003年に書き下ろした作品。岸田戯曲賞の最終選考まで残った大竹野の渾身の一作だ。

 物語は4人の現役看護師たちが夫に保険金をかけ殺害、彼女たちの修羅の生きざまを描いている。

 演出の瀬戸山美咲は本作について「殺すしかない女たちとその女たちの激情に気づかない男たち。両者がすれ違い、絡み合う会話のキレが凄まじい作品」と評している。

 核をなす4人の看護師に松永玲子、高橋由美子、松本紀保、安藤玉恵という個性あふれる女優たちが揃った。迫力ある舞台が期待される。

オフィスコットーネプロデュース『夜、ナク、鳥』
【日時】2月17日(土)〜24日(土)(開演は17日18時、18・21・24日14時、19・23日19時30分、20・22日14時/19時30分。開場は開演30分前。当日券は開演45分前)
【会場】吉祥寺シアター(吉祥寺)
【料金】全席指定 一般前売5000円、当日5300円
【問い合わせ】オフィスコットーネ(TEL:070-6663-1030/03-3411-4081[HP] http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/ )
【作】大竹野正典
【演出】瀬戸山美咲(ミナモザ)
【プロデューサー】綿貫凜
【出演】松永玲子(ナイロン100℃)、高橋由美子、松本紀保、安藤玉恵、政岡泰志(動物電気)、成清正紀(KAKUTA)、井上幸太郎、藤井びん

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