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カンヌ受賞の啓示だった!? 樹木希林「カンヌへ向かう飛行機に雷が…」

2018.05.21 Vol.Web Original

 第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が日本時間5月20日(現地時間5月19日夜)に行われ、コンペティション部門に正式出品していた是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞にあたるパルムドールを受賞した。

 日本時間5月14日に行われた公式上映では、約9分に渡るスタンディングオベーションが起こるなど海外メディアからも絶賛が相次いでいた本作。授賞式の檀上で是枝監督は「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです。そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます。今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます」と感激を語った。

カンヌ審査員賞受賞 是枝監督 “凱旋”帰国会見

2013.05.28 Vol.592

20130528f.jpg 映画『そして父になる』で、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した是枝裕和監督の帰国会見が28日、成田空港にて行われた。


「帰国早々、空港の通路にカメラマンの方がいらっしゃったので(賞と取るとは)こういうことだなと実感しております(笑)」と笑顔を見せた是枝監督。受賞後のパーティーでは「スティーブン・スピルバーグさんに『そして父になる』は何かしらの賞から外そうと思ったことは無かったと言っていただいた。またニコール・キッドマンさんは上映を見て泣いていらっしゃったようで、女優2人が特に素晴らしかったと話してくれました」と明かした。


 現地では60媒体もの取材を受けたという監督。「印象に残っているのは記者の人たちがけっこう自分のことを話して帰ることが多いってことですね(笑)。それは海外の人たちのほうが、血縁でない子どもを育てるという機会に接することが多いからなんだなと思いました。作品を見ているうちに、自分のことや身近な出来事を投影しているんだな、と。それが公式上映後の温かい拍手につながった一因かなと思います」と、映画祭での高評価を振り返った。


 主演の福山雅治からカンヌを立つ前にメールが来たという監督。「彼のドラマが落ち着いたら皆で祝いたいと思います」と、語った。
 映画は10月5日より新宿ピカデリー他にて全国公開。

(C)2013『そして父になる』製作委員会

福山雅治 主演映画『そして父になる』カンヌ審査員賞受賞!

2013.05.27 Vol.592

20130527a.jpg 第66回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間26日(日本時間27日未明)に行われ、コンペティション部門正式出品されていた是枝裕和監督作『そして父になる』が、審査員賞を受賞した。また、最高賞のパルムドールはアブデラティフ・クシシュ監督のフランス映画『Blue Is The Warmest Colour』に贈られた。


 壇上に立った是枝監督は「ここにまた立つチャンスをくれた映画祭と審査員のみなさんに感謝します。一足先に帰った福山さんはじめキャストのみなさん、来られなかったスタッフのみんなとこの賞を分かち合いたいと思います。また非常に個人的な話ですが、今回の父と子供の話を描くにあたり感謝をのべます。僕を子供にしてくれたもう亡くなった父親と母親、そして僕を父親にしてくれた妻と娘に感謝します」と、感激を語った。カンヌのコンペティション部門で日本映画が受賞するのは河瀬直美監督の『殯の森』以来6年ぶり。


 受賞の知らせを受け、主演の福山も「是枝さん、本当に本当におめでとうございます! そして今改めて、カンヌに連れていっていただけた喜びを実感しています。あの10分を越えるスタンディングオベーションの中で感じた『届いた!』という手応えが、審査員賞という形で監督の元に届けられたことを心から嬉しく思います」と喜びのコメントを発表した。


 同作は10月5日より新宿ピカデリー他にて全国公開

(C)2013『そして父になる』製作委員会  配給:ギャガ

カンヌ国際映画祭 福山雅治 大絶賛に「男泣きでした」

2013.05.27 Vol.592

 第66回カンヌ国際映画祭が行われ、そのコンペティション部門に出品された、福山雅治主演の『そして父になる』(是枝裕和監督、10月5日公開)、公開中の『藁の楯(わらのたて)』(三池崇史監督)が現地でスタンディングオベーションで絶賛された。

 初カンヌとなった福山は、18日夜(日本時間19日未明)の公式上映で、男泣き。鳴りやまない拍手と「ブラボー!!」の声のなか、何度も涙をぬぐった。興奮冷めやらぬ様子で取材に対応した福山は、スタンディングオベーションを「あんまり覚えていないです」と夢心地。「大変感動しました。『是枝さん、良かったですね』という思いがこみ上げてきて…男泣きでしたね」と、語った。

 翌19日に発表された洋画雑誌「SCREEN」の星取表では、4点満点中2.5点で、まずまずの評価。同誌では、厳格な父親を演じた福山が劇中で徐々に優しくなっていく姿や、是枝監督の子供を輝かせる演出を称賛した。

 映画は、6年間育てた息子が出生時に取り違えられていたことが判明した男を軸に「親子とは何か」を問う人間ドラマ。11日に膵臓(すいぞう)がんのため亡くなった俳優、夏八木勲さん(享年73)の最後の映画でもある。

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