SearchSearch

神取がギャビ戦中止に「悔しい。残念」 渡辺華奈が杉山破り堂々のエース宣言【12・29 RIZIN】

2017.12.30 Vol.Web Original

プロ2戦目ながら大抜擢

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の29日には現在大きな注目を集める女子格闘技2試合が行われた。

 第2試合で行われた杉山しずかvs渡辺華奈の一戦は3-0の判定で渡辺が勝利を収めた。

 杉山は2008年のデビュー以来、20戦15勝4敗1分の戦績を誇る、日本女子格闘技界のトップクラスのファイター。出産と育児でしばらく戦線を離れていた時期があったが、今年2月に復帰を果たし、8月にも勝利を重ね、そこで真珠・野沢オークライヤーとの対戦をアピールしていた。

 一方の渡辺は柔道四段で元全日本強化選手。12月3日に行われた「DEEP JEWELS 18」でプロ格闘家としてデビューを果たしたばかりなのだが、そこで大きなインパクトを残し、今回の大抜擢となった。

計量12キロオーバーのギャビの試合が中止に

2017.12.29 Vol.Web Original

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で29日に行われる予定だったギャビ・ガルシアvs神取忍戦に関する会見が大会前に開催され、試合の中止が発表された。前日計量でギャビが12.7キロオーバーで計量をパスできず、試合の開催が注目されていた。

 会見には榊原信行RIZIN実行委員長が臨み「神取選手は体重関係なくやりたいとのことだったが、非常識な組み合わせになるとして主催者として断固として。苦渋の決断だったがきめさせてもらった」と話した。ギャビはいつも通りの減量のメニューを消化していたものの、今回はいつものように体重が落ちず、それを周囲に打ち明けることもできず計量を迎えてしまったという。31日にスライドして行う考えもあったが、ギャビの体調を考慮し、中止の判断となった。

神取忍きっぱり「ギャビの心を折る」【12・29 RIZIN】

2017.12.26 Vol.Web Original

ハードトレで右目はどす黒くはれ上がる
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で29日にギャビ・ガルシアとの遺恨マッチに臨む神取忍が12月26日、都内で公開練習を行った。

 精かんな柔道着姿で現れた神取だったが、右目はどすぐろくはれあがり、ハードなトレーニングを積んでいることをうかがわせた。
神取は試合まであと3日ということから「軽く流す程度。あとはメンタルの部分を見てほしい」と前置きしつつも、7月のシュートボクシング(SB)「Girls S-cup 2017」でギャビと対戦し、ギャビの反則でノーコンテストに終わった薮下めぐみを相手にキレのいい一本背負いを何度も決めてみせた。

大晦日に五味隆典vs矢地祐介決定。那須川はキックルールでワンデイトーナメント【12・31 RIZIN】

2017.11.29 Vol.Web Original

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月29日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カードを発表した。

7・30 RIZIN 野沢直子の娘、真珠がデビュー戦で一本勝ち

2017.08.02 Vol.Web Original

打撃だけじゃない! 柔術テクニックを披露
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)でタレント・野沢直子の長女、真珠・野沢オークライヤーが1R1分50秒、腕十字固めでアメリカのシーナ・スターを破り、デビュー戦を勝利で飾った。

 序盤から右ミドル、パンチ、ヒザ蹴りと打撃で前に出る真珠だが、距離が詰まったところで組み付くとバックを取り、リフトしてテイクダウンに成功。バックキープからマウントに移行し強烈なヒジ打ちを何度も落とし、パウンド、鉄槌。やおら左足をスターののど元に差し込んでフットチョークの体勢から鉄槌、パウンドを落とし続け、最後は腕十字に移行し一本勝ちを収めた。

 公開練習で空手をベースとした強力な打撃、そしてバレエ経験を生かしたしなやかな回転技の打撃を見せた真珠。誰もが打撃での決着を予想していたが、RENAのMMAデビュー戦を思わせる想定外の動きを見せ、ファンをうならせた。

 真珠は試合後のリングで「私は格闘技が、日本の格闘技が世界で(一番)大好きです。本当に最高です。これからもよろしくお願いします」と挨拶。

 試合後の会見ではフィニッシュが関節技になったことについて「私は立ったままいきたかったんですけど、そこでチャンスがあったので柔術とかグラップリングも練習していたので。ゲームプランとは違いました(笑)。自分としてはクリーンな打撃で勝ちたかったです。ただゴングが鳴ってから最初の1~2分は興奮してしまって、スローダウンしようと思いながらやったんですけれど、グラップリングがうまくいきましたけど、本当はラッシュしてスタンディングで勝ちたかったと思っています」と話した。そして今後については「今年4試合目になるんですけど、常にアクティブでいたいと思っていますので、明日オファーしてくれるならいつでもやりますよ」と話した。

シュートボクシング『Girls S-cup』でRENA、MIOが強豪を返り討ち

2017.07.08 Vol.693

 女子格闘技の祭典、シュートボクシング(SB)の『Girls S-cup 2017』(7日、東京・TDCホール)のメーンでSBの絶対女王RENAが2015年大晦日の総合格闘技(MMA)デビュー戦で勝利を収めたイリアーナ・ヴァレンティーノとSBルールで再戦。2Rに一本背負いでシュートポイント(1点)を奪ったRENAが3-0の判定で勝利を収めた。

 ヴァレンティーノももともと立ち技が得意な選手。1Rからよく伸びる左ストレートに時折繰り出すトリッキーなバックブローで攻勢に出るが、RENAはラウンド終盤に右フックを交わすとそのまま組み付きスタンディングの肩固めを仕掛けるなどヴァレンティーノの動きをしっかり見切る。RENA は2Rには踏み込んでの左ボディーブローにヒザ蹴りで攻め込み、一本背負いでシュートポイント(1点)を獲得。3Rは開始早々にパンチの連打でペースを握ると強烈なボディーブローで攻め立てる。ボディーが効いてきたヴァレンティーノが組み付いてくると、逆にバックに回ってバックドロップを狙うRENAだったが、これはヴァレンティーノがなんとか防御。その後も最後まで打ち合う2人だったが、互いに相手を倒すまでには至らなかった。

 試合は判定となったが、2RのシュートポイントがものをいいRENAが3-0の判定で勝利を収めた。

 RENAは試合後のマイクで「イリアーナ選手は本当に強い。MMAでストレートをもらって、今回警戒し過ぎた部分がありました。イリアーナは心がきれいで本当に好きな選手です。ありがとう」とヴァレンティーノを称えた。そしてKOできなかったことについて「期待にこたえ切れなくて申し訳ない。私はまだまだ成長過程。シュートボクサーはMIOとかMISAKIとかたくさんいて頑張っていますが、この座を若手に譲るつもりはない」と今後もエースとしてSBを引っ張っていくことを宣言した。

 また試合後の会見では「総合でストレートをもらっていた印象が強くて、警戒し過ぎて、逆に今回は見えすぎたせいか、攻めきれなかった。今は試合だと冷静で、逆に冷静になり過ぎるのが反省点」と改めて反省の弁。そして10月から始まるRIZINのトーナメントについては「すべてをレベルアップしないと勝てない。だからまだ優勝しますとは言えない。10月の試合に勝って“優勝します”と言えるようにしたい」と気を引き締めた。

野沢直子の娘、真珠・野沢オークライヤーが7・30RIZIN出場決定

2017.07.05 Vol.693

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが7月5日、東京・品川のJ-SQUARE SHINAGAWAで会見を開き、「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カード2試合を発表。タレント・野沢直子の長女である真珠・野沢オークライヤーの日本でのデビュー戦がついに決定した。

 真珠は今年2月にアメリカでMMAデビュー。キャリア5戦全勝でなおかつ契約体重超過の相手に3-0の判定でデビュー戦を勝利で飾った。4月にはRIZINのリング上から参戦を発表。その動向に注目が集まっていた。

 対戦相手はアメリカのシーナ・スター。米ミシガンの女子格闘技界の顔役的な存在で、UFCやインビクタなどのトップ戦線で活躍する強豪との対戦経験もある、スタンドでの打撃を得意とするファイターだ。

 真珠は会見で「7月30日にRIZINでデビューできてうれしい。必ずエキサイティングでアグレッシブな試合を見せます」と挨拶。

 そして高田延彦RIZIN統括本部長がスタッフに聞いた話として真珠の「私はレスリングのテイクダウンを取るような戦い方は一切しない。レスリングは私の戦いに必要ない。何年か経ったときにオークライヤーという選手は1回もテイクダウンを取りにいかなかった選手だったという歴史を残したい」という発言を紹介したが、これについては「ええと、本気で言ったことではなくて…(笑)。私にはレスリングがすごく難しいのでそういうことを言いました。本気ではないです(笑)。レスリングも頑張ります。私自身、ファンとしても立ち技のボクシング、キックボクシングを見るのが面白いので、そういう試合を見せたいんですが、もちろんレスリングも頑張って練習します(笑)」と笑顔で訂正。しかし最後には「格闘技において一番大切なことは100%出し尽くすこと。私はつまらない試合で勝つよりもエキサイティングな試合で負けるほうがいいと思っている。毎回必ず勝てるとは約束できませんが、私がいま約束できることは、どんな試合でも試合が決まったら練習の時からすべて100%の力を尽くして、全部出し切って皆さんにお見せすること、これは約束できます」ときっちりプロとしての決意を語った。
 真珠はRIZINには定期参戦の予定。

7・7SB「Girls S-cup 2017」でRENAがMMAデビュー戦の相手と再戦

2017.06.13 Vol.692

 日本シュートボクシング(SB)協会が6月13日、都内で会見を開き「Girls S-cup 2017」(7月7日、東京・TDCホール)の第1弾となる対戦カードが発表された。

 これまで同大会はトーナメントが軸となっていたのだが今回はワンマッチでの開催となる。

 SBの絶対女王RENAは2015年大晦日のRIZINで総合格闘技(MMA)デビューした際の相手であるイリアーナ・ヴァレンティーノとSBルールで対戦する。RENAの妹分でSB日本女子ミニマム級王者のMIOはハンナ・タイソンと対戦。こちらは昨年大晦日にRENAとMMAルールで戦った相手。

 RENAは前回の対戦では鮮やかな飛びつき腕十字で勝利を収めているのだが、今回の対戦について「1回やった相手にはあまり興味はわかないんですが、今回はSBルールということで前回とは違ったところを見せられると思う。前回は注目度の高い試合だったのでイリアーナ選手のことは一般の方も知っていると思う。知らない選手とやるよりみんなが知っている選手とやるほうがはるかに注目度が高くなる。そういう素晴らしい選手とGirls S-cupという注目度の高い試合で対戦させていただけるのは、シュートボクシングを広めたい私にとってはありがたい機会をいただけたと思う」と話した。

 MIOは「去年の年末にRENAちゃんと戦ったハンナ選手と戦えるということですごくワクワクしています。打撃がしっかりしている選手なので100%打ち合いになると思う。血が飛び交うような激しい試合をするので注目してほしい。(RENAは)三日月蹴りできれいに倒していたので、それ以上の勝ち方を目指して頑張りたい」と話した。

 今回のGirls S-cupは「女子格闘技を盛り上げたい」という目標のもとシュートボクシングとRIZINががっちり協力態勢を敷いて開催されるとあって、会見には榊原信行RIZIN実行委員長も登壇。榊原氏は「女子だけで興行を組むというのはRIZINにとってもいつの日か実現させたい夢ではあるが、それを9回も開催していることに敬意を表したい。RENA選手に代表される女子格闘技のさらなる未来のためにRIZINもなにか協力ができることがあればということで、今回の話となった」と経緯を話した。

 そのRIZINへの参戦についてはMIOは「ここでしっかりいい勝ち方をしてアピールしたい。私も女子格闘技を盛り上げていきたい」と話した。

 またRIZINで活躍中のギャビ・ガルシアがSB初参戦を果たすことも合わせて発表された。

4・16 RIZIN横浜大会に川尻、那須川、才賀、RENAが出場

2017.02.17 Vol.684

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが2月17日、都内で会見を開き、2017年の大会日程と概要、「RIZIN 2017 in YOKOHAMA」(4月16日、神奈川県・横浜アリーナ)の一部出場選手を発表した。

 今年は4月の横浜大会を皮切りに7月30日に「RIZIN 2017 in SAITAMA」(さいたまスーパーアリーナ)、10月ごろに「RIZIN WORLD GRAND-PRIX 開幕戦(仮)」を関東の大会場で予定。そしてさいたまスーパーアリーナで12月29日に「RIZIN WORLD GRAND-PRIX 2017 2 nd ROUND(仮)」31日に「RIZIN WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUND(仮)」を開催する。

 RIZINでは2015年に100kg以下、2016年は無差別級のトーナメントを開催したが、今年は男子のフライ級からライト級の中の階級で開催。またRIZINの大きな柱となっている女子のトーナメントも同時に開催する。

 ともに10月大会から開幕。12月29日に2回戦、31日にファイナルが行われる。詳細は3月上旬をめどに発表の予定。

 男子はフライ級かクロン・グレイシーが戦う階級での開催が予想される。トーナメントは16人で開催の予定で、軽量級は有力な日本人選手が多くいるため、「日本人は4~6人くらいを考えている」(榊原信行RIZIN 実行委員長)という。

 女子は8人でのトーナメントを予定。RENAらが戦う50kg近辺の階級が有力だが、無差別級での開催もありうるという。そうなるとギャビ・ガルシアvs RENA、昨年末に対戦予定だったギャビvs神取忍といった夢のカードも現実味を帯びてくるが果たして…。

 なお昨年総合格闘技デビューを果たし、現在2連敗中の山本美憂については榊原氏はRIZINでの実績作りをトーナメント参加の条件とした。

 また今年は1997年10月11日に高田延彦とヒクソン・グレイシーが戦った「PRIDE.1」から20周年にあたるメモリアルイヤーということもあり、記念イベントやさまざまな企画を予定しているという。

 この日の会見には4月大会に参戦する川尻達也、那須川天心、才賀紀左衛門が出席した。
 昨年大晦日にクロンに敗れた川尻は「今年は30代最後の1年になるので、RIZINと一緒に今年もぶれずに戦います。4月の横浜大会で終わりが来ても後悔しないよう、最高の自分を表現したい。この年になると終わりは常に意識していて、僕の場合は弱くなって落ちた川尻達也をみんなに見せることになると思うし、そうしたいと僕も思っている。娘が今年、小学生に上がることになって、以前僕が日本で戦っていた時はまだ赤ちゃんで戦う姿を覚えていないと思うので、彼女の記憶の中に強い父親というものを残したいので、4月は負けられない」とクロン戦の敗戦から立ち直った姿を見せた。そして「トーナメントでまた手を合わせられるよう、そこまではい上がります。クロンの階級でトーナメントをやってほしい」と今後についてはクロンとの再戦を視野に入れていることを明かした。

 総合格闘技での参戦となる那須川は「まだまだMMAの経験がないので、いろいろなことに挑戦したい。僕への期待は大きいと思うので、期待以上のことをいっぱいできればと思っています。今年もしっかり頑張って勝ちに行きたい」、才賀は「今年はチャレンジしていく年。日本のフライ級のチャンピオンとどんどん戦ってしっかり勝っていきたい。トーナメントがあればそこで優勝するのが夢。そのためにいろいろな相手と試合をして一番目立って、一番輝いて、RIZINと言ったら紀左衛門と言ってもらえるよう頑張ります」とそれぞれ語った。

 4月大会にはRENAも出場。それぞれの対戦相手と他のカードは3月上旬に発表の予定。

12・31RIZIN RENA完勝 マッハが坂田に引導 ギャビ試合後に大乱闘

2017.01.01 Vol.681

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」が12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

 昨年の大晦日に総合格闘技デビューを果たし、9月には山本美憂に勝利を収めるなど、RIZIN女子のエースともいえる活躍を見せるRENAがハンナ・タイソンを3R2分47秒、三日月蹴りでKO勝ちを収めた。

 RENAはタイソンの小気味のいい打撃に手こずりながらも、右ハイキック、膝蹴りで徐々にペースをつかむと、首投げ、自らタックルを仕掛けてテイクダウンを奪うなど力差を見せつける。3Rにはガードの下をかいくぐり三日月蹴りをボディーに決めると、タイソンはうずくまってダウン。悶絶KOで3R2分47秒、勝利を収めた。

 カード決定の経緯から発表会見に至るまでなにかと物議を醸した桜井“マッハ”速人vs坂田亘戦は2R2分37秒、マッハがKO勝ちした。

 入場シーンで実況席に座る小池栄子と2分割の2ショットが映されるなど、どうしても“小池の旦那”というキャラがクローズアップされる坂田。
 その構図を良しとしないマッハは入場から不機嫌な表情を隠さない。

 リングス時代の盟友である高坂剛のもとでのトレーニングで体はきっちり作られていた坂田だったが、総合の実力ではマッハが数段上。マッハはグラウンドでマウントを奪うやパウンドの連打で2R2分34秒、TKOで勝利を収めた。

 試合後マッハは「愛の力、感じさせてもらいました。小池(栄子)さん、どれくらい愛の力が強いのか、僕はわざとずっと殴ったんです。彼からは立ち向かう姿勢が感じられて、リスペクトできるなと思います」と坂田の頑張りを称えた。

 神取忍が直前のケガで欠場。代役の堀田祐美子と戦うこととなったギャビ・ガルシアはゴング早々にロープに飛んだ堀田の動きに攪乱されることなく堀田をつかまえるとヒザ蹴り、パンチでダウンさせるとパウンドの連打で1R41秒、TKO勝ちした。

 試合後に神取が「この敵は私が取ります」とアピールするところに日本の女子プロレス団体スターダムにも参戦経験のあるアルファ・フィーメルが突如乱入。ギャビに対戦を迫るとギャビも「今ここでやってやる」とエキサイト。神取を交え、大乱闘に発展。今後のギャビの対戦相手に注目が集まることとなった。

12・31 RIZIN ミスター女子プロレス・神取忍がギャビと対戦

2016.11.26 Vol.678

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月26日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場するギャビ・ガルシアが神取忍と対戦することを発表した。ルールはRIZIN女子MMAルールで5分×3R。

 神取は柔道で全日本選抜柔道体重別選手権を3連覇し、世界選手権3位の実績を誇る。1986年にジャパン女子プロレスに入団しプロレスラーに転向。以降、「ミスター女子プロレス」と呼ばれるなど、「強さ」を前面に押し出すスタイルで女子プロレス界をリード。ジャッキー佐藤とのケンカマッチ、男子のトップレスラー天龍源一郎との対戦など、女子プロレスの常識を大きくはみ出した戦いを見せてきた。

 また格闘技においては、神取はPRIDEが始まる前の1995年にLLPWで女子初の総合格闘技大会「L-1」を立ち上げ、第2回大会では並み居る強豪を破り優勝を遂げている。いわば「女子格闘技のパイオニア」的な存在だ。

 今回の対戦についてギャビは「そもそもなぜ神取さんが私のチャレンジャーになるのかということが理解できない。他にも私と戦う資格がある選手がたくさんいるのではないかと思うが、試合が決まったので戦います。リングの中では対戦相手が誰であろうと、男だろうが女だろうが、私の母親だろうがぶっ飛ばします。最近は人の顔を殴るために生まれてきたのではないかとも思っています。彼女は私を倒す自信があるといっているようですが、その自信がどこから来るのか全く分かりません。冗談なのかと思っています。試合当日、ギャビ・ガルシアがどんな人間なのかを思い知ることになるでしょう」と話した。

 神取は「自分は柔道、プロレスを背負って戦ってきた。目の前に強い者がいたら、とにかく倒す、そういった気持ちは忘れていません。そういった中で、女子世界最強といわれているこの選手がいて、手を挙げる人間がいないので私が手を挙げました。ギャビは強いと言われていますが、私はこの選手よりも大きい選手とも男子とも戦ってきた。規格外の選手と散々戦ってきています。そういったなかではなんら恐れることはないし、負ける気もしない。“心を折る”という言葉を使っていますが、ギャビの心を折ってやりたいと思います」と話した。

 質疑応答で互いの印象を聞かれ、ギャビが「チャレンジ精神を持って挑んでくるということに気に入っている。今、体重を落として少しでもハンディを少なくしてあげようと思って、トレーニングしている。大会当日はそんなに体重差がないようにします。私と戦う資格があるかどうかは置いておいて、同じリングに立つ以上、あなたの顔を思い切り殴りにいきます」とやや上から目線で話した。
 これを受け神取は「私は本能で戦います。そういったなかで今日初めてそばに立って、全然気迫がない。思っていた以上に威圧感がなくて逆にがっかりしています。RIZINの女子の試合は確かに盛り上がって面白いくなっている。しかし私の中ではまだまだ面白くない。私がもっと面白い試合をしたい。殴ると言われても、私は散々殴られて何度も顔面が壊れています。なんの怖さもありません。逆にその恐怖心を与えたい」と話すとギャビは「今日は人を威圧するために来ていません。私はリングの外では普通の女の子。リングに上がったらびっくりします」とすかさず返すなど徐々にエスカレートしていった。

 会見後のフォトセッションは会見に出席した榊原信行RIZIN実行委員長、高田延彦統括本部長との4人→2ショット→フェイストゥフェイスという手順だったのだが、神取は最初からギャビから視線を外さない。最初は無視していたギャビだったが、最後は顔を近づけてにらみ合うなど一触即発の状態に。

 最後の最後でギャビを本気にさせたミスター女子プロレスが体格と年齢の差を乗り越え、勝利を収めるか? ギャビがその規格外のパワーで一気に蹴散らすのか…。この2人の試合は31日に行われる。

Copyrighted Image