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【開催中止】ボストン美術館から古今東西の傑作が日本に集結「ボストン美術館展 芸術×力」

2020.03.03 Vol.727

 世界有数のコレクションを持ち、今年で設立150周年を迎えるボストン美術館。その記念すべき年にエジプトのファラオ、ヨーロッパの王侯貴族から日本の天皇、大名をはじめ古今東西の権力者に関わる作品を紹介する。鑑賞はもとより政治や外交にも利用され、自らもパトロンとなって生み出した芸術品などおよそ60点を展示。半数以上が日本初公開となる。「幻の国宝」とも呼ばれる《吉備大臣入唐絵巻》と《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》が揃って里帰りを果たす、貴重なこの機会をお見逃しなく。

※日米両国の新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、開催を中止いたしました。チケットの払い戻しに関しては公式ホームページ(https://www.ntv.co.jp/boston2020/)をご確認ください。

歴史が生んだ、タカラモノ「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」

2018.01.22 Vol.702

“パリジェンヌ”…それは流行ではなく“生き方”!

 ボストン美術館所蔵の作品約120点を通して、18世紀から20世紀のパリを体現する女性たちの姿に迫る展覧会。

 約70年ぶりの修復作業を経て、修復後初公開となるマネの大作《街の歌い手》をはじめ、ドガやルノワールなど印象派の巨匠が描いた女性の肖像、カサットやモリゾなど女性芸術家による傑作、カルダンやバレンシアガの斬新なドレスからブリジット・バルドーほか映画や舞台で活躍した女優のポートレートまで、ボストン美術館所蔵の多彩な作品の数々で、パリ、そしてパリジェンヌの魅力を伝える。

 宮廷文化が花開いた18世紀、市井の女性たちを描いた作品が増えたフランス革命後、パリの流行が各国へと広まりパリジェンヌが確立された19世紀、女性芸術家を多く輩出した19世紀後半、そして世界中の同時代カルチャーに影響を与えた20世紀のモダン・シーン。美しい、愛らしい、だけじゃない。パリに生きた女性たちの本当の魅力とは。時代の変遷をたどりながら、名作絵画から服飾品、映画や舞台の資料まで多彩な作品が楽しめるのもポイント。それぞれの時代ごとのパリジェンヌの輝きを感じて。

「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」
世田谷美術館 1月13日(土)〜4月1日(日)

【時間】10〜18時(入館は閉館の30分前まで)
【休】月曜(2/12は開館、翌13日は休館)
【料金】一般1500円、65歳以上1200円、大高生900円、中小生500円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】東急田園都市線 用賀駅より美術館行バス「美術館」下車徒歩3分または用賀駅より徒歩17分
【URL】http://paris2017-18.jp/

異国情緒から生まれる、新たな美術「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 – 印象派を魅了した日本の美」

2014.06.22 Vol.620

 19世紀後半から20世紀初頭の西洋では、浮世絵を中心とした日本の美術が大流行。日本美術に刺激を受けた作品も数多く登場し“ジャポニスム”という現象が生まれた。本展ではボストン美術館のコレクションから厳選された約150点を紹介。西洋の芸術家たちが日本の美術と出会い、何を取り入れ、新たな美を創造したのかを多角的に検証する。

 見どころの1つは、修復期間後、世界初公開となるクロード・モネの傑作《ラ・ジャポネーズ》。日本美術の愛好家でもあったモネ。日本の小物を取り入れた“日本趣味絵画”といえるのは同作のみといわれているが、本展では日本的モチーフを取り入れた初期の作品だけでなく、表現方法にも日本の影響が見られる晩年の作品を展示し、モネのジャポニスムの変遷をたどる。

 モネ以外にも、マネやドガ、ロートレック、ルノワールなど印象派の画家たちの名品と、彼らを魅了した日本美術を対比して展示。西洋の芸術家たちが日本美術のどんな点に着目したか、分かりやすく伝える。

 日本美術と西洋美術のつながりを感じることができる展覧会だ。

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