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トランプ氏が大暴言。開票中にもかかわらず「全ての投票やめさせる」

2020.11.05 Vol.735

 11月3日に投開票された米大統領選で現職のトランプ大統領から思わぬ暴言が飛び出した。

 今回の大統領選は各世論調査では民主党のバイデン前副大統領がリードしていたが、ふたを開けてみるとトランプ氏が盛り返し、互角の展開に。トランプ氏の勢いに一時は逆転のムードも流れたが、郵便投票ではバイデン氏が有利と見られていたことから勝敗の行方は混とんとした。

 そんな中、トランプ氏は4日未明にホワイトハウスで行った演説で、まだ結果の出ていない州、そして激戦となっている各州について「勝っている」として勝手に「勝利宣言」。そして根拠を示すことなく「大規模な不正があった」と言うと「最高裁判所に行く。全ての投票をやめさせる」と言い放った。

 各州の当確発表が出そろわない中での勝利宣言が異例なら、開票を途中でやめさせるというのは民主主義の根幹にかかわること。

 対するバイデン氏は4日未明、地元の東部デラウェア州で「勝利に向かっていると信じている」と発言。4日以降に届く郵便投票を含む集計作業を「辛抱強く」見守るよう訴えた。

 ちなみにトランプ氏は件の演説で「ミシガン、ウィスコンシンでも勝っている」と主張したものの、この2州ではバイデン氏が勝利している。

 トランプ氏は早くも訴訟を起こし、大統領選の混迷はまだまだ続く。トランプ陣営は訴訟を起こすことで選挙人を確定させないまま12月14日の選挙人による投票まで時間稼ぎをすることが予想される。どちらの候補も過半数の選挙人を獲得できていない場合は連邦議会で決選投票を行い、議会下院が大統領を選出することになる。

ヒラリー氏が米民主党候補に【NEWS HEADLINE】

2016.08.05 Vol.672

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「嫌われ者」同士の戦い?

2016.03.11 Vol.662

 米大統領選の民主、共和両党の候補指名争いで予備選や党員集会が集中する「スーパーチューズデー」(3月1日)で、11州で候補者選びを実施。共和党は不動産王のドナルド・トランプ氏(69)が7州で勝利、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官(68)が7州で勝利した。その後も予備選は続き、8日の時点で共和党はトランプ氏が446人、クルーズ氏が347人獲得。民主党はクリントン氏が1220人、サンダース氏が571人獲得している。

 11月8日投票の大統領選はクリントン氏対トランプ氏の対決となる可能性が高まっているが、両氏は高支持率の一方で「嫌われ度」も高く、両氏が対決すれば、「嫌われ者」同士の戦いとなる。

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