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『少女都市からの呼び声』主演の安田章大が「今しか見られないものになっている」と自信 そして唐十郎作品の伝承に意欲

2023.07.08 Vol.Web Original

7月9日から「THEATER MILANO-Za」で上演

 関ジャニ∞の安田章大が主演を務める舞台『少女都市からの呼び声』の公開ゲネプロが7月8日、東京・新宿歌舞伎町の「THEATER MILANO-Za」で行われた。ゲネプロに先駆け行われた取材で安田は「今しか見られないものになっている」と力を込めた。

 これまでテント芝居で唐作品に幾度となく触れ、憧れを抱いていたという安田は「唐十郎さんの作品をほぼ真逆のジャニーズ事務所の安田がお届けできる。そして(THEATER MILANO-Zaの)オープニングアクト第3弾ということなので、みんなで整えて、唐さんの作品を日本だけではなく世界に届けられるレベルで仕上げてこれたかなと思っている。(唐さんの作品に出られるのは)うれしい限り。表情を見てもらえれば一番伝わると思うんですが、幸せ。金さん、風間さんと先輩たちが受け継いでいる唐さんのエネルギーを受け継いでいく中間の年齢になっていると思うので、それを次につなぐという意味で入れている自分はとても幸せな状況にあるんだなと実感している」などと唐作品に出演する喜びと共にその責任感も口にした。

年末年始もステージ三昧で!KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』

2021.01.01 Vol.736

 2019年4月からKAAT神奈川芸術劇場芸術参与を務める長塚圭史が2018年11月に上演し、高く評価された『セールスマンの死』がKAAT神奈川芸術劇場10周年記念プログラムの一つとして待望の再演を果たす。今回は主人公の老セールスマン、ウィリー・ローマンを演じる風間杜夫、妻リンダ・ローマンを演じる片平なぎさら初演時のオリジナルキャストが多く集結した。

 同作はアメリカを代表する劇作家アーサー・ミラーの作品でピューリッツア賞を受賞するなどミラーの代表作。家庭の崩壊、若者の挫折感など第二次世界大戦後「アメリカン・ドリーム」に影を落とした人間疎外、そして平凡なアメリカ市民の夢と挫折を鋭く描いている。フレデリック・マーチやダスティン・ホフマン主演で映画化もされており、日本でもおなじみの作品だ。

 普遍性に満ちているからこそ、70年以上経っても色あせることなく上演されている一方で、見る側のとらえ方は時代によって微妙に変化するもの。2021年の日本でこの作品はどのようにとらえられるのかも興味深いところだ。

窪田正孝「蜷川さんが見てるんじゃ……」舞台『唐版 風の又三郎』8日幕開け

2019.02.07 Vol.Web Original

 窪田正孝と柚希礼音がダブル主演する舞台、Bunkamura 30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019『唐版 風の又三郎』の公開ゲネプロが7日、渋谷のBunkamuraシアターコクーンで行われた。

 公開ゲネプロの前には、窪田と柚希、北村有起哉、風間杜夫、そして演出も担当する劇団・新宿梁山泊主宰の金守珍が参加して、取材会が行われた。

 8日に初日を控え、窪田は「みんなで仲良くやらせてもらっていたのでお客さんの前でやるっていう実感がない」としながらも「ドキドキも大きくなってきている」。柚希は「明日初日かと思うと緊張しますが、エネルギーを持って、丁寧にやってみようと思う」と意気込んだ。

最高のキャストが揃ったKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』

2018.10.18 Vol.711

 KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督を務める白井晃が最も信頼する劇作家・演出家の一人である長塚圭史が同劇場プロデュース公演で2作目の演出作品を手掛ける。長塚は自らの作品はもちろん、三好十郎、ハロルド・ピンターといった近代戯曲を取り上げることも多く、昨年は同劇場でイタリアの作家ルイージ・ピランロッテの『作者を探す六人の登場人物』を上演し、好評を得た。

 今回、長塚が手掛けるのはアーサー・ミラーの『セールスマンの死』。テネシー・ウィリアムズとともにアメリカ現代演劇の旗手と呼ばれるアーサー・ミラーの地位を確立した代表作だ。

 主人公に風間杜夫、その妻に片平なぎさ。長塚は「風間さんが出演してくださらなかったら、今『セールスマンの死』を上演することはなかった」といい、片平についても「前からお仕事をご一緒したかった」と最高のキャストが揃ったという印象。

 風間もこれまで演じてきた役とは大きく異なることから「役者としての力量だけではなく人間そのものが問われる時に来たような気がして、いささか身が震える」とこの作品に臨む決意を見せている。

小泉今日子と風間杜夫が倦怠期を迎えた夫婦役 舞台『家庭内失踪』上演中

2016.03.14 Vol.662

 M&Oplaysプロデュースによる舞台『家庭内失踪』が3月11日から東京・下北沢の本多劇場で上演中。

 同作は作・演出家で俳優の岩松了の新作書下ろし。岩松の代表作のひとつである『蒲団と達磨』の後日譚ともいえる作品で、倦怠期真っただ中の夫婦を中心に繰り広げられる笑いと謎に満ちた岩松的ホームドラマの決定版。

 その夫婦役を小泉今日子と風間杜夫が演じる。

 倦怠期の夫婦のもとに妻とは血のつながらない前妻の娘が現れる。娘は夫とギクシャクした関係となり、実家に戻ってきたのだ。その娘のもとには夫の部下が説得のために現れるようになり、また夫のもとには近所に住む謎の男が時折訪ねてくる。

 さまざまな立場の人たちがさまざまな言葉を発していく中で、そこにある人間関係が微妙に変化し、事態は思わぬ方向に転がっていくのだった。

 東京公演は23日まで。以降、大阪、名古屋、福岡ら全国10カ所で公演を行う。

 詳細はM&Oplays(TEL:03-6427-9486=平日11〜18時 [HP] http://mo-plays.com/kateinai/ )まで。

岩松的ホームドラマの決定版 M&Oplaysプロデュース『家庭内失踪』

2016.02.21 Vol.661

 M&Oplaysプロデュースでは岩松了、倉持裕、ノゾエ征爾といった作・演出家が他のプロデュース公演や劇団などで見せる作品とは一風変わった作風を見せてくれる。加えて“ならでは”の豪華であっといわせるキャストを揃え、ハイアベレージな作品を作り続けている。

 今回は岩松了と定期的に行っている公演で、昨年に引き続いての新作書き下ろし。

 物語は倦怠期真っただ中の夫婦を中心に繰り広げられるのだが、その夫婦を演じるのは小泉今日子と風間杜夫。2008年にも岩松作品である『恋する妊婦』で夫婦役を演じており、まさに倦怠期の夫婦役はぴったり?

 この倦怠期真っただ中の夫婦は20歳ほど年が離れていた。夫には前妻との間に娘がいたのだが、最近その娘が嫁ぎ先から出戻ってきた。血のつながらない娘の登場により、いっそう微妙さを増す夫婦の関係。そこに説得にやってきた娘の夫の部下、近所に住む謎の男がからみ、事態は思わぬ方向に転がっていく…。

 岩松の代表作のひとつである『蒲団と達磨』の後日譚ともいえる作品。笑いと謎に満ちた岩松的ホームドラマの決定版。

M&Oplaysプロデュース『家庭内失踪』
【日時】3月11日(金)〜23日(水)(開演は平日19時。土14時/19時。日祝14時。16日(水)は14時の回あり。23日(水)は14時の回のみ。14日休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】本多劇場(下北沢)
【料金】全席指定 前売り・当日共6500円/U-25チケット4500円(25歳以下対象・当日指定席券引換・枚数限定・要身分証明書・チケットぴあにて前売販売のみ取扱)
【問い合わせ】M&Oplays(TEL:03-6427-9486=平日11〜18時 [HP] http://mo-plays.com/kateinai/ )
【作・演出】岩松了
【出演】小泉今日子、風間杜夫、小野ゆり子、落合モトキ、坂本慶介、岩松了

SPECIAL INTERVIEW 小日向文世 × 段田安則 × 風間杜夫

2014.02.02 Vol.610

 2012年数々の演劇賞に輝いた三谷幸喜の『国民の映画』がパルコ劇場40周年記念公演として、2月8日から上演される。同作品で第19回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した小日向文世はじめ、初演に続き出演する段田安則、風間杜夫があらためて作品の魅力を語る。

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