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故坂本龍一さんが生前最後に手掛けていた舞台作品「TIME」が一周忌となる3月28日に上演スタート

2024.03.28 Vol.Web Original

 昨年3月28日に死去した坂本龍一さんが生前最後に手掛けていた舞台作品が、坂本さんの一周忌となる3月28日に日本初演を迎えることとなった。

 その作品はRYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI「TIME」。前日の3月27日に、上演される東京・初台の新国立劇場 中劇場で公開ゲネプロが行われた。

 同作は1999年に日本武道館、大阪城ホールで上演され、約4万枚のチケットが即完売した公演「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」に続き、坂本さんが全曲を書き下ろし、高谷史郎(ダムタイプ)とコンセプトを考案、創作したもの。2017年から約4年の製作期間を経て、2021年に坂本さんがこの年のアソシエイト・アーティストを務めた世界最大級の舞台芸術の祭典「ホランド・フェスティバル」(オランダ・アムステルダム)で世界初演され、高い評価を得た。

見えないものも見えてくる…?「坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 IS YOUR TIME」

2017.12.25 Vol.701

 近年、アートの分野での活動も注目を集めている坂本龍一。美術展や芸術祭への参加など、これまでの自身の音楽を発表する場とは異なる状況で、展示作品としてのインスタレーション作品を発表し、高く評価されている。音楽活動のみならず社会活動にも重点を置いており、その活動は、音楽や社会そして自然や根源的な生の思索へと向かっている。

 昨年、8年ぶりに発表したアルバム『async』は、坂本にとっての新境地であるだけではなく、その音楽自体これまでにない新たな聴取体験をもたらすものとなった。『async』はCDやレコードといったフォーマットで発表された後に、5.1チャンネルオーディオと3組のアーティストによる映像とのコラボレーションによって展示空間に設置され「設置音楽」という形で、提示されたことも話題を呼んだ。

 本展では、ワタリウム美術館で行った「設置音楽」シリーズ第2弾として新作を加え新たな展開を見せる。本展で披露される《IS YOUR TIME》は坂本と、アーティスト・グループのダムタイプ、ソロ・アーティストとしても世界的に活躍する高谷史郎によって、今回の展覧会のために制作された新作インスタレーション。

坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 IS YOUR TIME
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA 開催中〜2018年3月11日(日)

【時間】11〜18時(入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(月曜が祝日の場合は翌日。2/12は休館。2/13は開館)、年末年始(12/28-1/4)、保守点検日(2/11)【料金】一般・大学生 500円、高校生以下無料【問い合わせ】0120-144199(フリーダイヤル)【交通】京王新線初台駅東口から徒歩2分。東京オペラシティタワー4階【URL】http://www.ntticc.or.jp/

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