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もやもや女子におすすめの一本【腕利き宣伝マンが猛プッシュ コレよ、コレ!】

2016.09.25 Vol.675

「mizhen」と書いて「ミズヘン」と読む。脚本家で演出家の藤原佳奈が主宰する演劇創作ユニットだ。10月5日から約1年半ぶりの公演となる『夜明けに、月の手触りを?2016?』を新宿のSPACE梟門で上演する。同作は昨年の劇作家協会新人戯曲賞最終候補作品だ。

「26歳の時に書いた旗揚げ作。この作品で、佐藤幸子、佐藤蕗子とともにmizhenを本格的に始動しました。20代後半の女性たちの話なので、30歳までに再演したいという思いはもともとありました。劇作家協会の戯曲賞に応募して、審査員の方からいろいろ言葉をいただくなかで、作品を振り返る機会があり、今がちょうどいいタイミングなんじゃないかと思って、今回再演することにしました」

 20代後半の女性が見ると…。

「ずしずし来るみたいです。20代後半に差し掛かると、30歳を見据えて、なんだかもやもやした不安だったり焦りだったりが湧き上がってきて、この手触りを残しておきたい、と思ったのがこの作品を書くきっかけでした。29歳になった今、多少諦めが出てきて、また少し違った角度からその感触を捉えています。わたしは日本で女性が生きるなかで感じることにとても興味があるのですが、劇中のもやもや女子たちを見ることは、同世代だけでなく、面白いんじゃないかなと思います」

 とりあえず「もやもや女子」本人と、そういう女子の面白さに興味のある方はぜひ!

時代と世代を超えて”性”について描かれた作品 『愛の漸近線』mizhen

2015.02.22 Vol.637

 ENBUゼミナールで同じクラスだった3人の女性によって2012年に結成された演劇創作ユニット。

「mizhen」と書いて、「みずへん」と読む。この一風変わった名前は「演劇を観たことがない人にも、みずにはおれへん舞台を」という合い言葉からとのこと。

 その作品はリズミカルな長台詞とダンスさながらの身体表現を取り入れた演出が特徴。最小限の小道具や美術の中、役者の身体ひとつで想像力をかきたてるものとなっている。また近代戯曲と音楽を組み合わせたり、ライブハウスで「一人芝居音楽劇」といった形の公演を行うなど、ジャンルやスタイルにとらわれない活動を見せている。

 今回取り組むテーマは“男女の性”。主人公は一見仲睦まじく暮らす夫婦。妻はセックスレスに悩み、自分の“ひょうきんさ”を消すことにまい進する日々。夫は妻に内緒で借りたアパートで、ラブドールとささやかな時間を過ごすのが唯一の楽しみだった。一方、その隣の部屋には小遣い稼ぎのためにチャットレディーとして働く女がおり、モニター越しにその体をさらし、彼女に恋をする男はその動画を貪るように見ているのだった。

 この夫婦を中心に個人的な性への抑圧と個人的だからこそ生まれてしまうすれ違いを5人の人物を通して描く。“欲”に翻弄される現代人の心模様が浮き彫りにされる。

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