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vol.415(2009.6/29-7/5)

「ネオテニー・ジャパン―高橋コレクション」

 現代美術コレクターとして知られる精神科医・高橋龍太郎氏が収集したコレクションから、世界の注目を集める1990年代以降の日本の現代アート作品を紹介し、その流れと動向をたどる展覧会。本展のキーワードとなるのは「ネオテニー(=幼形成熟)」。90年代以降の日本の現代美術に見られるのが、幼さ、カワイイ、マンガ、サブカルチャーなどといった特徴。日本の現実や若者の心象風景とリンクした世代のアーティストたちが生み出した表現の世界を、多角的な視点から読み取っていく試みだ。

 出品するのは、会田誠、奈良美智、村上隆らさまざまなメディアに紹介されている作家をはじめ、いずれも90年代から今日までの現代アートを語るうえで欠かすことのできない作家ばかり。現代アートビギナーにもオススメの展覧会だ。


【期間】開催中〜7月15日(水)
【会場】上野の森美術館
【時間】10〜18時(金曜は20時まで・入場は閉館の30分前まで)
【料金】一般1200円 大高生1000円
【休】会期中無休
【問い合わせ】03-3833-4191
【交通】JR上野駅(公園口)より徒歩3分
【URL】http://www.neoteny.jp/

「ArtProject Studies」

 東京芸術大学・中村政人研究室の修士2年生で企画・運営を行っている「ArtProject Studies」の展覧会。主催者側からの目線ではなく、アーティスト・サポートスタッフ・来場者という“参加者”の立場で、1月から5月にかけ各地で行われているアートプロジェクトに参加、そこで経験し取材してきたことを、リポートするというユニークな展覧会。

 彼らがリサーチしたのは、北は北海道から南は沖縄まで全国で行われた120のアートプロジェクト。アーティストとして出場した者、来場者として訪れた者、サポートスタッフとして参加した者、それぞれの報告から、アートプロジェクトの意義と魅力が浮かび上がってくる。


【期間】開催中〜7月11日(土)
【会場】プロジェクトスペースKANDADA
【時間】12〜19時
【参加料】200円
【休】日月
【問い合わせ】03-3518-6176
【交通】地下鉄 竹橋駅より徒歩3分
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vol.414(2009.6/22-6/28)

THE BOOM 20周年記念写真展 「宮沢和史、地球をつなぐ旅」

 THE BOOMのボーカリストとしてデビュー20周年を迎える宮沢和史が、デビューから続けてきた“音楽の旅”で出会ったもの、触れたもの、見たものを伝える写真展。宮沢自身が撮影した写真の数々を、雑誌やオフィシャルウェブ内「MIYAZAWA-EYES」で掲載された写真と未発表写真を含む300点以上を、宮沢の「ことば」とともに展示する。

 宮沢の代表曲のひとつである「島唄」は、アルゼンチンでの大ヒット後も、各国のミュージシャンに次々とカバーされた。宮沢自身もソロプロジェクトMIYAZAWA-SICKで、ヨーロッパおよび中南米各地でツアーを行うなど、海外での音楽活動も積極的に行ってきた。そんな“音楽の旅人”として世界を旅する宮沢ならではの視点でとらえられた光景と、紡がれた言葉は、大きな存在感を持って見る者に迫る。また、ヨーロッパやアジア、南米でのライブツアーに密着撮影してきた写真家、仁礼博と中川正子の作品も併せて展示。総計400点近い写真で構成し、観客を宮沢和史の旅へと誘う。


【期間】開催中〜7月10日(金)
【会場】コニカミノルタプラザ ギャラリーB&C
【時間】10時30分〜19時(最終日は15時まで)
【料金】入場無料
【休】会期中無休
【問い合わせ】03-3225-5001
【交通】JR・地下鉄 新宿駅より徒歩1分
【URL】http://konicaminolta.jp/plaza/

ハービー・山口写真展 「the Roots 〜CHEMISTRY〜」

 写真家、ハービー・山口が、アーティストCHEMISTRYの川畑要・堂珍嘉邦と、それぞれの活動の原点となる地へおもむき、トークや旧知の人々との再会を果たした様子を、写真と映像で紹介する展覧会。写真と映像、写真と音楽のコラボレーションとして、さまざまな視点から、知られざるCHEMISTRYの素顔に触れる構成となっている。会場では、ハービー・山口が撮影したモノクロ作品約40点のほか、CHEMISTRYのメンバー自身が撮影した作品も展示される。本展は、ハービー・山口がアーティストの原点に迫る写真とトークで構成するMUSIC ON!TVの人気番組「the Roots」との連動企画として開催される。今回は、番組コンセプトをそのままに、写真ギャラリーという空間で、新たなコラボレーションを楽しませてくれる。ハービー・山口自身も「素顔の彼らに触れたら、きっと彼らのファンになるでしょう」とCHEMISTRYとの出会いを語っている。そんなハービー・山口だからこそ切り取ることができた“CHEMISTRYの素顔がのぞいた瞬間”が、詰まった写真展だ。


【期間】開催中〜7月12日(日)
【会場】リコーフォトギャラリー「RING CUBE」
【時間】11〜20時(最終日は17時まで)
【料金】入場無料
【休】火曜
【問い合わせ】03-3289-1521
【交通】地下鉄 銀座駅より徒歩1分 三愛ドリームセンター8・9F
【URL】http://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/
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vol.413(2009.6/15-6/21)

大島梢展 「図鑑」

 国立新美術館での「黒川紀章展/黒川紀章キーワードドライブ」や、ミヅマ・アクションのグループ展「眼差しと好奇心」などでも注目を集めたアーティスト・大島梢が、同ギャラリーでは初となる個展を開催。そのテーマは、図鑑。大島にとって図鑑とは、その存在そのものが“ワクワク”させるもの。図鑑は、まだ見ぬ生き物や自然現象、乗り物など、さまざまなものへの憧れや、住む場所への想像をかき立ててくれる。図鑑を手に、自由に旅する想像の世界――その作品の前に立った鑑賞者もまた、その神秘的な世界をともに旅することができるはず。

 本展では、大小7〜8点のペインティングを展示。メインとなるのは、幅3mの作品「深部器官 deep organ」。植物の維管束内部に拡大する世界を描き出した大作だ。豊かなイマジネーションの世界に触れてみて。


【期間】開催中〜7月11日(土)
【会場】ミヅマ・アクション
【時間】11〜19時
【料金】入場無料
【休】日月祝
【問い合わせ】03-3793-7931
【交通】東急東横線、日比谷線 中目黒駅より徒歩3分
【URL】http://mizuma-art.co.jp

ジャルハージャブ・ムンフツェツェッグ展

 モンゴル現代アートの女性画家、ジャルハージャブ・ムンフツェツェッグを紹介する展覧会。日本では、まだ紹介されることの少ないモンゴルの現代アートに出会う貴重なチャンスだ。ムンフツェツェッグは、モンゴル・ウランバートル出身で、ウランバートルの美術専門学校を経てロシア・ミンスクの美術アカデミーで学んだ作家。これまで、モンゴル国内だけでなく、ニューヨークやドイツなどの欧米、韓国や中国などアジア圏でも、個展およびグループ展を行ってきた。本展が、日本では初の個展となる。

 ムンフツェツェッグいわく、彼女の作品において“髪の毛”は非常に重要なモチーフである。風に揺れる草原のように、流れるゴビ砂漠の砂のようになびく女性たちの髪に、しなやかな女性の独立性を感じることができる。遠きモンゴルに思いをはせながらも、言葉や文化を越える豊かなイメージを、感じることができる。


【期間】開催中〜6月30日(火)
【会場】ストライプハウスギャラリー
【時間】11時〜18時30分
【料金】入場無料
【休】日曜
【問い合わせ】03-3405-8108
【交通】地下鉄 六本木駅3番出口より徒歩4分
【URL】http://striped-house.com
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vol.412(2009.6/8-6/14)

東京ミッドタウン・デザインハブ第17回企画展「日本のグラフィックデザイン2009」

 約2600名のプロフェッショナルが参加するアジア最大のデザイン団体・日本グラフィックデザイナー協会の年鑑『GRAPHIC DESIGN IN JAPAN』2009年版の発行を記念して開催するデザイン展。会場では、2009年版の掲載作品の中から選ばれた約300点を、実物と映像で鑑賞することができる。

 身近な雑貨から、書籍、商品パッケージ、シンボル・ロゴ、ポスター、広告など、世界に誇る日本のグラフィックデザインの現在を一望できる展覧会だ。そのデザインが気になってふと手にした雑貨や書籍、足を止めた広告やポスターなど、あなたが気になっていた“あの作品”も展示されているかも。また、今年1月に急逝した、日本の代表的デザイナー・福田繁雄の足跡を振り返る展示も行われる。世界のグラフィックデザイン界を牽引した才能に、改めて触れてみよう。


【期間】開催中〜7月20日(月・祝)
【会場】東京ミッドタウン・デザインハブ
【時間】11〜19時
【料金】入場無料
【休】会期中無休
【問い合わせ】03-6743-3776
【交通】地下鉄大江戸線 六本木駅8番出口より直結
【URL】http://www.designhub.jp/

松山賢「地図」

 リアルな美少女を差し出しながら、それを否定するかのようにレースの模様で覆ってしまう。見つめていると、レースの向こうにいるようにも見え、刺青に覆われているようにも見え…。マニアックなテーマ性と、魅惑的な写実性で注目される松山賢の展覧会。今回は、一見ポップでキャッチーな松山の作品を、できる限りミニマルな空間で見せようという試みで会場が構成される。作者いわく、展覧会タイトルの“地図”とは“地”と“図”のことだという。地が図に見えたり、図が地になったり、図に地が覆われたり…。模様が人を形作っている作品や、模様の中に人のカタチが浮かび上がる作品など、シリーズとして見ているうちに、一つの大きなテーマにたどり着くことができそうだ。本展ではそんな“地図”たちを、平面、立体、映像インスタレーションという構成で、浮かび上がらせる。


【期間】開催中〜7月18日(土)
【会場】ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート
【時間】11〜19時(土曜は17時まで)
【料金】入場無料
【休】日祝
【問い合わせ】03-3275-1008
【交通】JR東京駅八重洲口より徒歩3分
【URL】http://www.g-sho.com/
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vol.411(2009.6/1-6/7)

『ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開』

 美術評論家・松井みどり氏のキュレーションにより、90年代後半から00年代前半にかけて現れた若い世代のアーティスト14組の作品を紹介する展覧会。ドローイング、絵画、映像など、多岐にわたるジャンルで繰り広げられる、60年代以降に生まれたアーティストたち独自の“マイクロポップ的表現”を見つめつつ、その表現行為が現代の世界とどのように通じ合うのかを、探ってゆく。

 現代の困難な世相のなかにあって、彼らは安価な素材やシンプルな方法を用いて日常に潜む特異な美を発見し、既成の組織を解体しながら新たな形を作り上げていく。微生物の働きにも似た想像力の道筋をたどっていく作家たちの営みに、新たな芸術の可能性が見出されていくのかもしれない。


【期間】開催中〜7月20日(月・祝)
【会場】原美術館
【時間】11〜17時(水曜日は20時まで・入館は閉館の30分前まで)
【料金】一般1000円 大高生700円 小中生500円
【休】月曜(祝日の場合開館)
【問い合わせ】03-3445-0651
【交通】JR品川駅より徒歩15分
【URL】http://www.haramuseum.or.jp

『ローリー・シモンズ』

 おもちゃや腹話術の人形、オブジェで構築した世界を写真作品として発表している作家ローリー・シモンズの作品を紹介する展覧会。間の取り方や色彩、ライティングにおいてヒッチコックを理想としている、と語るシモンズが追求するのは、演出や誇張した色、強調したライティングによって生み出される「人造」の要素。1970年代ニューヨークにおいて、シンディ・シャーマンらと同様にフェミニズムの文脈で解釈されてきたシモンズだが、性差の問題にとどまらず、人間存在という根源的な問題に取り組んでいる作家といえる。本展では70年代から2008年の新作に至るまで、シモンズの8シリーズから作品を紹介する、レトロスペクティヴ的展覧会となる。


【期間】開催中〜6月20日(土)
【会場】小山登美夫ギャラリー
【時間】12〜19時
【料金】入場無料
【休】日月祝
【問い合わせ】03-3642-4090
【交通】地下鉄 清澄白河駅より徒歩7分
【URL】http://www.tomiokoyamagallery.com
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