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vol.357vol.356
vol.357(2008.05/12-05/18)

現実にありそうでなさそうで…薄気味の悪い恐怖が忍び寄る
M&Oplaysプロデュース『まどろみ』

 自ら主宰するペンギンプルペイルズパイルズの公演はもちろん、つい最近まで上演されていた直木賞作家の奥田英朗の原作による『空中ブランコ』への脚本提供、ドランクドラゴンの塚地武雅主演で話題のWOWOWの人気即興ドラマ『囚われつかじ〜13人の容疑者〜』の監修を務めるなど各方面でひっぱりだこの倉持裕の書き下ろし新作。
 不眠症で、夜は眠らず、町をさまよい歩く、作家のマシオレイジ。ある日、マシオは町で自分と同じ顔の男を見つける。恋人のトツミに「町で、僕と同じ顔の男に出会った」と告げるがトツミは信じない。マシオの家に転がり込んできた叔父、メリコという女、友人の友人を名乗るヒタチという男、謎に満ちた人物たちの登場により事態はますます混乱。そして隠されていく真実――。自分と同じ顔を持つ男に出会ったと言う不眠症の男をめぐる、2人の女と対立を軸に繰り広げられるサスペンス・ドラマ。
 現実にありそうでなさそうで、薄気味の悪い恐怖がひたひたと忍び寄る、倉持ワールドの真骨頂ともいえる作品。

【日時】5月15日(木)〜25日(日)(開演は月火木金19時、水土14時/19時、日14時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前に発売)
【会場】あうるすぽっと(東池袋)
【料金】全席指定 前売5500円、当日5800円
【問い合わせ】森崎事務所(TEL 03-5475-3436 〔HP〕 http://www.morisk.com/
【作・演出】倉持裕
【出演】ともさかりえ、近藤公園、村岡希美、玉置孝匡、六角精児


アトリエからまた名作の予感
燐光群 アトリエの会『シンクロナイズド・ウォーキング』

 坂手洋二率いる燐光群のアトリエである「梅ヶ丘BOX」では「アトリエの会」としてロングラン公演をはじめさまざまな実験的な公演を行ってきた。2002年に発表された後、国内外で上演を重ね高い評価を得ている『屋根裏』もこの地で誕生したもの。今回は劇団のメンバー・演出助手として公演に参加してきた清水弥生の劇作家デビュー作を発表する。
 多くの日雇い労働従事者が集まる、簡易宿泊所が密集する街。オリンピック用地確保のための立ち退きが横行している。そこでベッドハウスを経営する身体障害者の女性と、その街にたどり着いた女性ランナー。「介助する」「される」という関係で出会った2人が、真摯に向き合い、新たな絆を見つけだしてゆく。障害者介護の現状を見据え、お互いがお互いを支え合う、人間関係のありようを探っていく。自分自身の生を妨げる「障害」とは何か……。困難に立ち向かい、それを乗り越えたいとあがく人々の姿を、のびやかに、清新に、ユーモアを交えて描き出す。障害者福祉の現場に従事する清水の実際の体験が生かされた作品。

イラスト○沢野ひとし

【日時】5月15日(木)〜25日(日)(開演は19時。15日(木)と23日(金)は20時開演。水土日14時の回あり。18日(日)は14時の回のみ。開場は開演20分前。当日券は開演40分前に発売)
【会場】梅ヶ丘BOX(梅ヶ丘)
【料金】整理番号付き自由席(日時指定) 前売2700円、当日3000円/ペアチケット5000円(予約のみ)/大学・専門学校生以下2500円(前売・当日共通料金。受付で要学生証提示)。
【問い合わせ】燐光群/(有)グッドフェローズ(TEL 03-3426-6294 〔HP〕http://www.alles.or.jp/~rinkogun/
【作】清水弥生
【演出】小山笑子
【出演】中山マリ、川中健次郎、江口敦子、樋尾麻衣子、杉山英之、小金井篤、阿諏訪麻子、安仁屋美峰、秋葉ヨリエ、伊勢谷能宣、桐畑理佳、西川大輔、吉成淳一、成瀬美子

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vol.356(2008.05/05-05/11)

萩原聖人を客演に「男芝居」ここにあり!!
モダンスイマーズ『夜光ホテル』

 小劇場では最近では珍しくなったロングラン公演にモダンスイマーズが挑戦中。公演ごとに着実にファン増えているといっても、このチャレンジはすごい。このロングランに向け、強力な助っ人を投入。舞台版「東京タワー〜僕とオカン、時々おとん〜」でのふとしたきっかけから萩原聖人の客演が実現した。実は結構舞台への出演が多い萩原だが、モダン(蓬莱竜太)定評の「男芝居」が実にフィット。限定70人という小空間に1カ月間、萩原が出演するというのも貴重な風景。
 北海道函館のビジネスホテル。シングルの小さな部屋には東京から来た男3人と、今は青森でリンゴ園を営む男の4人。彼らはかつて日暮里でやんちゃの限りを尽くした仲間たち。部屋にはカバンがひとつ。彼らの目的は眠らずに夜を越えること。漂うのは、なにやら“よくないこと”に身を投じそうな予感。そこにやってきたのはホテルの従業員。男5人による深夜の密室劇。
 ロングラン公演の特別企画として、2006年までに上演した過去作品4作を13〜16日の4日間限定でビデオ上映する。

【日時】〜6月1日(日)(開演は平日19時30分、土15時/19時30分、日・祝日15時。21日(水)・28日(水)は15時の回あり。18日(日)は19時30分の回あり。12・19・26日は休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前に発売)
【会場】OFF・OFFシアター(下北沢)
【料金】全席指定 前売3500円、当日4000円
【問い合わせ】Habanera (TEL 03-5489-3740=平日11〜18時)
【劇団HP】http://www.modernswimmers.com/
【作・演出】蓬莱竜太
【出演】萩原聖人/古山憲太郎、津村知与支、小椋毅、西條義将


大胆な手法で注目を集める多田、今回は何を見せてくれるのか
東京デスロックunlock#LAST/REBIRH#1『WALTZ MACBETH』

 ここ数年、劇場以外で公演を行う「CARAVANシリーズ」、既成の演劇の手法を疑う「演劇を見直す演劇」、演劇の魅力を“目の前に俳優が居ること”に位置づけ、演劇表現の可能性を表出させる「unlockシリーズ」などを展開、常に観客の思いもよらない手法を提示し、作家・演出家として目の離せない存在となっている多田淳之介率いる東京デスロック。
「unlockシリーズ」のラストであり、“現前する身体による戯曲の現前化”という演劇の根本原理にフォーカスを当てる新シリーズ「REBIRTHシリーズ」の幕開けを飾る今公演では、2006年に上演した『再生』をベースに坪内逍遥の訳による『マクベス』を再構成して送る。
 ちなみに『再生』は、集団自殺する若者たちの宴を3回繰り返し、疲弊していく身体に物語を語らせるという大胆な劇構成で、2006年後半の話題をさらった作品。今回は、韓国でのアーティスト・イン・レジテンスを終えた多田の帰国後第1作、吉祥寺シアターの広い空間をどう構成していくのか、注目度は高い。

【日時】5月8日(木)〜11日(日)(開演は木20時、金19時30分、土14時/19時30分、日15時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前に発売)
【会場】吉祥寺シアター(吉祥寺)
【料金】日時指定・指定席 前売り・予約3000円/当日 3500円
【問い合わせ】東京死錠(TEL 090-1788-1676 〔劇団HP〕http://deathlock.specters.net/
【原作】シェークスピヤ
【翻訳】坪内逍遥
【構成・演出】多田淳之介
【出演】夏目慎也、佐山和泉、永井秀樹、石橋亜希子、山本雅幸、佐藤誠、寺内亜矢子、羽場睦子

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