今週のTOKYO HEADLINE
vol.189
(2005.01/31-02/06)
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MOVIE vol.189

10周年目前、ベストアルバム『ザ・グレイテスト・ヒッツ』2.2リリース

sweetboxインタビュー

「エヴリシング・イズ・ゴナ・ビー・オールライト」で大ブレークしたsweetbox。プロジェクト始動から10周年を迎える今年、これまでの名曲を詰め込んだベストアルバムをリリースし、ネクスト・ステップを踏み出す。

スウィートなディーヴァによる、マスターピース・コレクション

 昨年末、sweetboxことジェイドは日本をツアーしていた。彼女自身が「やりたいことができた」と胸を張る、最新アルバム『アフター・ザ・ライツ』を引っさげての全国ツアーで、東京、名古屋、大阪、福岡を巡り、彼女の再来日を待ちわびていたファンに真新しいサウンドをプレゼントした。 「日本は私にとって特別な国なの。今年は日本のみんなと一緒にクリスマスを祝いたいと思ったから」
 ようやく希望を叶えられた、そんな思いもあるのか、ジェイドは優しくて満足げな笑顔を浮かべる。
 本来なら家族や大切な人と過ごす年末を日本で過ごしたのは、ジェイドにとって05年は特別な年だからだ。
 sweetboxは、96年にプロデューサーのGEOによってスタートしたプロジェクトで、今年10周年のアニバーサリーを迎える。G線上のアリアにラップを乗せるという斬新なアプローチで発表された「エヴリシング・イズ・ゴナ・ビー・オールライト」で大ブレーク、その直後にボーカルのティナが離脱した。その時から、ジェイドがsweetboxのサウンドを世界に届けている。
「私が参加する時には、sweetboxは確立されていたわけだけど、特にプレッシャーは感じなかったわ。私はこのプロジェクトのなかで、自分らしさを出して、それを追求していけばいいと思ったし、プロデューサーのGEOも、ジェイドとして参加してくれればいいと考えていた。だから、このプロジェクトに関わることで、自分のやりたいことができないんじゃないかっていうような、アーティストとしての自由度について心配はしてなかったわ。ただ、私は、彼と一緒に組めば何か素晴らしいことができるはずだって信じていたの。事実、そうなったと思うわ」


 彼女がボーカルをとるようになって5年。この期間に、4枚のアルバムをリリースし、sweetbox=ジェイドのイメージも定着した。そして、ジェイドとしてのsweetboxも形作られた。
「アルバムを作るたびに、私は自分がどうしたいかって考えてきたの。コンセプトだったり、サウンドスケープだったり、いろいろとね」
 昨年11月にリリースされた、最新オリジナルアルバム『アフター・ザ・ライツ』は、ジェイドの意見が反映された作品になったという。
「長くなってくると、GEOの意思が通るときもあれば、時には私のアイデアが採用されるときもあるの。『アフター・ザ・ライツ』では、自分の考えていたことができたと思ってる。このアルバムはこれまでの作品に比べてアコースティックな仕上がりになっているでしょ。それは私がそうしたかったからなの。GEOも最初はうーんという感じだったけれど、最後には私の気持ちを尊重してくれた。そういった意味で、GEOと私の関係っていうのはプロデューサーとアーティストという上下関係とは違って、ひとつのプロジェクトのなかで違う役割を分担している感じかもしれない」


 5年間で培われた経験と信頼関係。そして、ジェイドのソングライティングスキルのすべてが詰め込まれたのが、2月2日にリリースされるベスト盤『ザ・グレイテスト・ヒッツ』。「エヴリシング・イズ・ゴナ・ビー・オールライト」を別アレンジで収録しているほか、「リード・マイ・マインド」など一度は耳にしたことがある曲ばかりの贅沢なアルバムだ。
「ベスト盤といっても、改めてレコーディングし直したものもあるし、オリジナルのスタジオアルバムとまったく別ではないの。それに、これはsweetboxにとって一つの通過点に過ぎないわ。これで第1章が終わったって感じで、また次の章に続いていくの」
 5年間を第1章と言ってのけたジェイド。sweetboxの10周年というくくりも、彼女のスタイルにはなんの影響も与えないという。
「どの曲にしても同じだけれど、一番大切にしているのは曲の持つヴァイヴ。メッセージやメロディー・ラインも大事だけれど、音楽を聞いていて一番いいのは体に伝わってくるヴァイヴなの。後は正直に書くこと。それだけはずっとやって行きたい」
 体に響く正直な歌。ジェイドは、そんな歌をこれからも歌い続けていく。

【左】『ザ・グレイテスト・ヒッツ』 2月2日(水)発売 2548円 エイベックス 「エヴリシング・イズ・ゴナ・ビー・オールライト」、「シンデレラ」、「フォー・ザ・ロンリー」「リード・マイ・マインド」「ヘイト・ウィズアウト・フロンティア」など18曲を収録
【右】『アフター・ザ・ライツ』 発売中 2548円 エイベックス
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