今週のTOKYO HEADLINE
vol.193
(2005.02/28-03/06)
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TOKYO CULTURE vol.193

interview

D-51

果てしない空の高みを思わせるファルセットとハーモニーで、お茶の間を楽しませている男性デュオ、D−51。今度はファーストアルバムでジャンプする。

2人でやろうぜなんて青春はなかったから、
いいライバルですよね

 スカッと晴れた沖縄の空のように突き抜けた声とハーモニーが、全国に響きわたっている。大人気のドラマ「ごくせん」の主題歌「NO MOER CRY」がその曲で、歌うD-51はこの曲で、一気に全国区になった。
「最初にこの話をもらったときは、単純に嬉しかったですけどね」と、Yasuこと吉田安英。「…ただドラマに合うか心配だったんです。まったくストーリーも分からなかったんで」と、絶妙のタイミングで会話に飛び込んでくるのはYuこと上里優だ。「90分スペシャルを見てたんですけど、ドラマに集中しすぎて、気がついたら終わってた。それを考えたら、合ってたかなと思えた」
 2人の会話は、歌うときと同じように息が合っている。話すのをじっと聞き、ツッコミをいれ、冗談を飛ばす。互いをリスペクトしあっている。


 最初は、お互いにできれば近寄りたくない存在だった。「印象悪かったですよ。性格悪そうだったし」と、2人はハモる。Yasuは言う。「2人でやろうぜなんて青春はなかったから。いいライバルですよね」
 2人の出会いはボーカルスクールだ。
 Yuは、趣味のダンスがきっかけになってブラックミュージックに興味を持ち、スクールに入学した。スクールに寝泊まりするほど歌うことにのめりこみ、高校2年の2学期にはほとんど学校に行かずじまい。3学期は無遅刻無欠席でないと進級させないと担任の先生から最期通告を受けたほどだ。
 その一方で、Yasuは何かを見つけたかった。「専門学校を3カ月で辞めて、プータローになりました。でも、とりあえず何かやってないとイヤだったので、次にやりたい何かを見つけるまではスクールに行くのもいいかなって」
 そりが合わないと思っていた2人は、ある発表会で一緒にパフォーマンスすることになった。ほとんど練習もせずにステージにあがり、できは散々。そんな2人が理解しあえたのは同じ目的ができたからだという。
「共通の敵みたいなものができたんです。イベントに出ると、ちょっと音楽を分かる人たちがきて、“君たちはまだまだだね”とか言う。そういう人を見返そうって思ったんですよ」(Yasu)
 それからというもの、毎晩バイトが終わってから朝まで歌い続けた。そして、2人はストリートに出た。
「抵抗ありましたね。自分たちも、ストリートってバンドや弾き語りのイメージがあったので、俺たち楽器弾けねえぞって!(笑)。でも、MDにオケを入れて、マイクを持ってやったんですけど、すごくキモチが良かった」(Yu) 
 原点といえるストリートは、新しい視点も与えてくれた。
「自然に考え方が変わってきました。誰かを見返すよりも、1人でも多くのお客さんに聞いてもらうこと、楽しんでもらうことが重要だって」(Yasu)


 その思いは、メジャーデビューしてからはもっと強くなった。3月16日にリリースされるファーストアルバム「ONENESS」も、みんなで楽しめるように作った。「自分たちの音作りのテーマは“楽しむ”だったり、“踊る”なんです。このアルバムもそうしたかった」その思いが、青く澄んだ沖縄の海や空のように美しいハーモニーとダンサブルなサウンドによって見事なまでに実現されている。この音は、彼らが今も沖縄に暮らしているからこそできる音なのかもしれない。
 本作では、YasuとYu、それぞれが初めて作詞作曲を手がけた曲も収録。
「予想以上によい仕上がりになったっていうのが正直な意見。次も同じように作っていければいいなと思うんですが、いろんな勉強をさせてもらって、次にやりたいことっていうのが見えてきた」(Yu)
 沖縄から全国へ、そしてシンガーから歌も曲もかけるシンガーへ。走り出したばかりのD−51はまだまだ見えない高みを目指して、歌い続ける。

【左】ファーストアルバム『ONENESS』3月16日(水)発売 2940円
……メジャーデビューシングル「TOP OF THE SUMMER」やヒットシングル、初めてのオリジナル曲「LET's TRY」など11曲を収録
【右】『NO MORE CRY』発売中
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