今週のTOKYO HEADLINE
vol.197
(2005.03/28-04/03)
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Showbiz vol.197

He has got music again

三浦大知 interview

――ゼロからのスタート。でも、Folderを捨て去るってことじゃない――

 三浦大知は細身で背の高い青年になっていた。セックスピストルズのTシャツに太めのジーンズ、首から小さなスカルがついたシルバーネックレスを下げ、いわゆるイマドキの17歳だ。
 活動休止から5年の間に背は30センチ以上伸びた。それに比例するように、アーティストとしても一回りも二回りも成長した。そして満を持してのデビュー。「ゼロからのスタートです。それはFolderを捨て去るってことではなくて、楽しくて歌ってたあの時とは少し違いますから」と、淡々と語る。

 Folderとしてデビューした時は9歳だった。キレのいいダンスとハッとするほどの歌唱力には舌を巻いた。いつも楽しく歌っていた彼だが、2000年に変声期を理由に活動休止した。
「歌えなくて悔しいっていう気持ちはなかったですね。今歌うと将来的に歌えなくなるかもと聞かされて、素直に受け止められましたから。最初は普通に中学生してました。部活動もバレーボールをやって。好きなのは、その時も今もバスケットなんですけど、部がなくて。ポジションはセッターでした」
休んでいる間にいろんなことを吸収した。ギターやドラムなど楽器も始めた。ダンスやボーカルにも磨きをかけた。そうして時を過ごしているうちに、自分のやりたいことも自然に見えてきたという。
「周りのすすめもあってたくさんのアーティストの音を聞いたし、ライブも見ました。そのなかで、アッシャーやジャスティン・ティンバーレイクのパフォーマンスを見て、自分がやるならこういうことをやれたらいいなって思ったんです。今の日本には、男性ソロで、ダンスもできて歌も歌う。そういう存在ってあまりいないじゃないですか」
デビューを踏まえて本格的な準備を始めたのは1年ほど前。そして、3月30日には待望のデビューシングル「Keep It Goin’ On」をリリースする。“I Got the MUSIC”という歌詞で始まるこの歌は、音楽の楽しさや音楽の持つ力を称え、最初から始めようと歌う決意表明的な作品だ。

 三浦は、自分の心情をストレートに表している曲だという。
「スタッフに恵まれているんだと思います。楽曲を作るときに、曲のイメージについて少し話をしたんですけど、本当に少しだったのに自分が今考えていることそのままを曲にして持ってきてくれました。このスタッフがいて、このチームだからできたんだと思います」
 三浦のデビューは強力なチームによってバックアップされている。ソニーミュージックのプロデュースルームとエイベックスがレーベルの枠を越えて取り組んだ、業界初のプロジェクトだ。彼の才能に惚れこみ、プロデュースしたいと直訴したプロデューサーは、三浦はグラミーのレッドカーペットを歩ける器と期待を寄せる。
「そうですね…。そういう結果は後からついてくると思います。そういうことよりも、今は自分が楽しくやることが大事。アッシャーやジャスティンを見ていて感じたんですけど、パフォーマンスしている本人が一番楽しそう。その楽しさって観客にも伝わると思うんです。自分も彼らを見ていて楽しくなりましたし。だから、まず自分が楽しむこと。それが第一段階だと思ってます」
 強力なスタッフに支えられた大器、三浦大知。これまでになかった新しい男性ソロアーティストのスタイルを作り、今のシーンに新しい風を吹かせようとしている。彼こそが、今、最も注目すべきアーティストだ。間違いない。

三浦大知(みうら・だいち)
1987年8月24日生まれ。
97年にFolderとしてデビュー。2000年、変声期のために活動を休止。2005年3月30日にシングル「Keep It Goin'On」をリリース。



◆『Keep It Goin’On』
ゴスペラーズの黒沢薫による楽曲。音楽が好きでたまらない気持ちをストレートに表したメッセージソング。三浦大知本人が影響を受けているとする、アッシャーやジャスティン・ティンバーレイクのバックダンサーを起用したプロモーションビデオでは、彼らに負けないキレのあるダンスを見せているので要チェック!

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