
vol.202
天才ウェス・アンダーソン最新作
『ライフ・アクアティック』
“ちょっとクセモノ”をカッコよく描かせたら、この人の右に出る存在はない。“天才” ウェス・アンダーソンの最新作がいよいよ日本上陸だ。前作『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』では、ジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン、グウィネス・パルトロウら豪華キャストを起用、風変わりだが愛すべき天才ファミリーの姿を描き、世界中で大絶賛。
彼が新たに描くのは、新作に賭ける落ち目のドキュメンタリー監督と仲間たちの冒険人生。どこかフツーとはズレている彼らの悲喜劇を、温かくユーモラスな視線で見つめる人生のドラマだ。もちろん今回も俳優陣は豪華。海洋探険家兼ドキュメンタリー監督スティーヴ・ズィスー役には、最低保障のギャラで『天才マックスの世界』に出演して以来アンダーソン組の顔となったビル・マーレイ。突然現れた息子ネッドにオーウェン・ウィルソン、ズィスーの妻エレノアにアンジェリカ・ヒューストンら、アンダーソン組の俳優が集う。さらに今回は、ケイト・ブランシェットやウィレム・デフォーら新顔キャストが、アンダーソン作品ならではの味わいを見せてくれる。おなじみの?ジャージ・ファッションや潜水艦のセットなど、細かい部分でも楽しませてくれるのがアンダーソン流。“ロカスト映画祭”だの“キャンディガニ”だの(登場人物に至ってはドイツ人技師なら“ダイムラー”、嫌みな大富豪なら“ヘネシー”なのだ)、こだわりなのか適当なのか分からないネーミングにも、ついつい笑わされてしまう。一見カルト風の味わいを持ちながら、万人に共通の悲喜こもごもをユーモラスに描き出す手腕に、ますます磨きがかかった一本だ。
◆story…最近はヒット作が出ない映画監督ズィスー。仲間を失ってまで撮った新作を発表するも、反応はイマイチ。仲間を殺した“ジャガーザメ”の撮影に挑む彼の元に、昔の恋人の息子ネッドが現れる。しかもズィスーの息子だという。
監督:ウェス・アンダーソン 出演:ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、ケイト・ブランシェット他 ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)配給/1時間58分/恵比寿ガーデンシネマにて5月7日よりロードショー公開【URL】http://www.movies.co.jp/lifeaquatic/
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