今週のTOKYO HEADLINE
vol.206
(2005.05/30-06/05)
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showbiz vol.206

インタビュー

堂島孝平

珠玉のポップソングを作り続ける、シンガーソングライター・堂島孝平が、ニューアルバム『WHITE AND BLUE』をリリースする。「これまでよりもさらに、タフになった」という作品で、堂島孝平が確認したものとは。

ボディーミュージックを作りたい。
それが、僕にとって一番大切なことなんです。


 ありえないくらいキャッチーで、おそろしいほどポップ。だけれど、軽薄さは感じられない。堂島孝平が作るポップソングは、今のシーンではまれとも言えるほどのキラめくポップソングだ。KinKi Kidsヘの楽曲提供などでも知られる堂島だけに、メロディーセンスは抜群。軽快なボーカルもあって、彼の歌には、どんなに落ち込んだ状態にある心もひょいっと持ち上げてくれるような、セラピー効果もありそうだ。
 「人を喜ばせたかったからだったと思いますね」。音楽を始めたきっかけを尋ねると、反射的にそう返ってきた。「自分自身も一音楽ファンとしてあらゆるポップミュージックに夢を見させてもらってきたし、ワクワクさせてもらってきた。だから、僕も音楽をやるんだったら、音楽を土台にして、たくさんの人たちといろんな気持ちを分かち合いたい、と思うんです。僕の音楽は人をはねつけるようなものでも、斜に構えたものでもないですしね」

 佐野元春、バディー・ホリー、カーペンターズなどを聞いて育った。ロックやパンクも聞いたが、「とにかく、メロディーがキャッチーだったり、きれいだったり、つかみのある音楽を好んで聞いていた」
 「聞いてきたあらゆる音楽に刺激を受けてきただろうし、知らない間に美味しいところを吸収していたんだろうと思いますよ。僕は、ポップミュージックの面白いところってなんでもありなところだと思っているんです。それでいて、どんな音楽よりも常に新しくありなさいっていうものでもあるから、難しい。挑戦しがいがあるというか、やりがいがあります」

 そういった状況のもとで、堂島は6月1日、ニューアルバム『WHITE AND BLUE』をリリースする。彼なりのサウンド、彼なりの言葉、彼なりの手法で作られたポップソングが集められた、ネガティブさが一切感じられない、すがすがしいアルバムだ。
 「恐ろしくポップですね。恐ろしく泣けるポイントもあります。そして、踊れるアルバムですね。こうした曲を集めたというよりは、できた曲がこういうタイプの曲ばかりで。商品としてのシングルとは別の意味で、自分にとってのシンボルマークのような曲もできましたね。ただ、こうして自分の手を離れてみると、その分少しだけ行儀が良すぎたかなあとも思うところもありますけど、それは今後の課題として……」

 本人によれば、本作は「やりきった感がある」という。
 「音楽にしても何にしても、長くやってくると自分のフォーマットができてきますよね。それに乗っ取ってやれば、自分の思うような作品が出来上がるんですけど、それ以上はないわけで。自分もそういう時期を経験して、将来の危険を感じたこともありました。もっとタフなポップソングを作りたいな、自分も強くなりたいなと思っていた時期に、今までの1人で黙々と制作するスタイルを変えた。それからは、ライブの数も増えて、気持ちの上でもアグレッシブになったし、いろんな人に歌を伝えたいという気持ちもさらに強くなりました。自分の音楽は熱気の高いものでありたいこととか、軽快なポップソングであっても必ずそこに自分があって、魂を込めるものでありたいことだとかも確認できた。それで、このアルバムで、当初に思っていたことができたかなと思うんです。タフで、精神的に重心が低いアルバムになったって思っているので」

 アルバム『WHITE AND BLUE』は彼のやりたい事が音になった。
 「ブルーは憂い。誰しもがそういう思いを抱えているわけだけど、僕の音楽を聞いている間だけ、その時間だけでも輝かせられることができたらうれしいです。ホワイトは熱気です。単に聞き心地のいいとか、耳障りのいいにとどまらない、躍動的な音を大切にしたい、と。へッドミュージックではなく、ボディーにも響くような音楽。それが一番、自分が大切にしていきたいことなんですよね」

(本紙・酒井 紫野)
どうしま・こうへい 1976年、大阪府生まれ。95年に18歳でコロムビアからデビューし、ポップス、ソウル、体で感じるポップミュージックの作り手として才能を開花させる。KinKi Kids、乙葉、「トリビアの泉」ほかヘの楽曲提供、日本テレビ『歌スタ!!』などにも出演中。堂島孝平2005夏ツア「W
EPLAY MUSIC」は6月16日からスタート
http://www.sma.co.jp/artist/dojima/

『WHITE AND BLUE』 初回限定盤 3200円(税込) SPECIAL DVDとの2枚組。フジテレビ系「ベリーベリーサタデー」エンディングテーマ『胸の閃光-WE ARE THE WORLD-』も収録。 通常盤 2800円(税込)
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