
vol.206
THIS WEEKEND CINEMA
『ドイツ映画祭2005』
「日本におけるドイツ年」。それならドイツ映画でグーテンターク!!
今年は「日本におけるドイツ年」。近年、フランス、イギリス、イタリアなどのメジャーなヨーロッパ映画に負けない、ドイツ映画の良作が日本にもやってきていることに気づいている人は多いはず。“ドイツ年”公式企画として開催される「ドイツ映画祭」は、最近、日本でも公開されたヒット作から、日本未公開の話題作まで、注目のドイツ映画が9日間で25作品、上映される。そのラインアップも、ナチスドイツに焦点を当てたものから、現代ドイツが抱える社会問題をテーマにしたもの、庶民の日常を描くもの、さらにホラーやコメディー作品までと、ドイツ映画が幅広いジャンルで秀作を生み出していることを感じることができる顔ぶれとなった。
日本公開済みの作品からは、24年ぶりにアカデミー賞最優秀外国映画賞に輝いた『名もなきアフリカの地で』やアメリカでも大ヒットを記録した『マーサの幸せレシピ』、ダニエル・ブリュールをブレイクさせた『グッバイ、レーニン!』などが登場。これから日本で公開される作品では、ダニエル・ブリュール主演、『青い棘』(今秋公開)、ドイツ降伏前の数日間のヒトラーの姿を追った『ヒトラー〜最期の12日間〜』(今夏公開)など。さらに『ブリキの太鼓』の巨匠フォルカー・シュレンドルフの『9日間』など、最新作も上映される。
東西再統一という社会の激変を経験したドイツから、今多くの才能が生み出されている。世界中からも芸術家が集まるようになり、国際的映画祭での受賞が相次ぐドイツ映画界もまた、各地の映画大学に志願者が殺到するという状況だ。それだけに、今のヨーロッパ映画界のトレンドを知りたいなら、この映画祭は見逃せない。