
vol.208
メゾン・ド・ヒミコ完成披露試写会
オダギリ「俺っていいじゃん…」
ゲイ専用の老人ホームを舞台に、ゲイの父とその恋人、父を憎む娘の心の葛藤を描き出す、映画『メゾン・ド・ヒミコ』が完成、7日、渋谷・シネマライズで完成披露試写会が行われた。
『メゾン・ド・ヒミコ』は、『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督が、5年の歳月をかけて完成させた作品。ゲイのための老人ホームであるメゾン・ド・ヒミコを舞台に、ゲイの父親とその恋人、父を憎む娘の微妙な関係や心の葛藤を描く。
オダギリジョーは、恋人と恋人の娘の間で悩む美青年を演じている。「マネジャーに『アカルイミライ』以来の作品だと言われ…(笑)、それってどうなのと思いましたが、そう言われるのも納得できる良い作品だと思います。完成したものを見た後で、『オレっていいじゃん…』と思いました(笑)」。映画の中では、白いスーツや裸足にローファーなどを合わせ、ファッショナブルな美青年を艶っぽく演じており、映画が公開されれば、男性ファンが増えることは間違いない。柴咲コウは、「いつみてもかっこいい。立ち方がかっこいいですよね」とべた褒め。オダギリを赤面させていた。
柴咲コウは、自分と母親を捨てて若い恋人(オダギリ)のもとに走った父親を憎む娘の役。美人ではない設定のため、ほぼノーメークで撮影に臨んだ。「この役は…仕事をしていない自分と似ているかな。こういう仕事をしているので信じてもらえないんですけど、私生活はすごく地味」とコメントしていた。
今をときめく美男美女の共演がフィーチャーされがちであるが、本作の見どころは、父親を演じる田中泯。そして、1人で老いていくことに恐怖を感じながらホームで暮らす面々たちでもある。それぞれの個性とハイパーテンションな演技には、泣かされたり、笑わされたり。
今年最も心に残る日本映画の1つになるであろう本作は、初秋、シネマライズ、新宿武蔵野館、池袋シネマサンシャインほかでロードショーされる。