
vol.208
ジャック・ジョンソン来日公演レポート
フォーラムが海になった!
ハワイ在住のサーファーでシンガーソングライターのジャック・ジョンソンが、2日、有楽町・東京国際フォーラムで6都市7公演のジャパンツアーを大盛況のうちに締めくくった。
最終日は雨だった。しとしとと落ちてくる雨のなか、仕事帰りのサラリーマン、そしてサーフブランドのTシャツの学生風な客など、ジャック・ジョンソンをひと目見ようというファンが東京国際フォーラムのホールAを埋めつくしていた。客電が落ち、まず登場したのは、G・ラヴ&スペシャルソース。G・ラヴは、ジャックを見出した人物。彼が、ジャックのためにステージを温めるというのは、とても粋な計らいだった。空席が全くなくなった8時過ぎ、ジャックがアコースティックギターを抱え、恥ずかしそうに登場。会場一杯の観客に目をやりながら、ポロリと弦を撫でると、ホール全体が温かい空気に包まれた。曲は、最新アルバム『イン・ビトウィーン・ドリームス』から「ネヴァー・ノウ」。ギターの音色が心地よい波のように寄せては返す。音楽に身を任せ、ボードの上でゆらゆらと揺られながら波待ちしているよう。飛行機の上でジャックの歌を聞き、日本にきて初めてリハーサルをしたという、マニー・マークのピアノがさらに情景をビビッドにする。途中で、トミー・ゲレロが加わると、演奏はパワフルに。スケートボーダーとサーファーのレジェンドである2人の共演はまさに夢の饗宴だった。
記憶が正しければ、24曲をプレイした。時間にして2時間弱。東京の真んなかで丘サーファー気分を堪能した。会場を出ると雨が降っていたが、とても温かい雨だった。これも、ジャックがハワイの海を聞かせてくれたからなのだろう。