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vol.209
(2005.06/20-06/26)
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TokyoCulture vol.208

インタビュー
小島淳二(teevee graphics)×小林賢太郎(ラーメンズ)

NAMIKIBASHI AND パフォーマー・片桐仁(ラーメンズ)

 ラーメンズの小林賢太郎と、モーショングラフィックの第一人者・小島淳二(teevee graphics)によるユニット「NAMIKIBASHI」が、世の中を“ビデオ中毒者”で埋めつくす!? 26日にリリースされる『VIDEO VICTIM 2』は、カッコ良くて、なおかつニヤリとさせられる映像がギッシリ詰まったDVDとなった。そんな注目作を生み出したNAMIKIBASHIの2人、そしてパフォーマーとして参加している片桐仁(ラーメンズ)に直撃インタビューを敢行した。

この映像、中毒性アリ

 映画『机上の空論』で一気にブレークした格好のNAMIKIBASHIですが、まずは誕生の経緯から教えてもらえますか?
小林「ある雑誌の方から小島さんを紹介して頂いて、作品を見たら『僕の脚本がこの人の映像で動いたら最高だな』と思うものがいくつもあって。それが前作の出る直前だったんですけど、作品に収録する時間が余っていたというタイミングにも恵まれて、話がトントン拍子に進んでいったんです」

片桐「当時の感想ですか? なんか盛り上がってるな〜って思いましたよ。オレは大丈夫かなみたいな」

小島「ラーメンズのビデオや舞台って、コントの構成・作り方がすごく面白いんです。ちょうど自分の世界観を表現できるものがないかな…と考えていた時期に出会ったこともあって、一緒にやろうということになりました」

 『VIDEO VICTIM』全体のコンセプトはどういったものなんでしょう?

小島「テレビでも映画でもなく、モーショングラフィックの面白さってあると思うんです。それにハマった自分たち“ビデオ中毒者(=VIDEO VICTIM)”が、『好きなものはコレです』という感じで作品を発表しようというところから始まったものですね」

 前作から4年が経って、待望の新作ということになりますが。

小島「今回はPCでリズムを作っているような音楽の世界を、グラフィックに置き換えたらどうなるかというテーマで作ってあります。並べる順番もすごく考えました。CDアルバムのようなイメージにしているので、そのあたりも分かってもらえればうれしいですね」

小林「小島さんの作る映像の最大の魅力は、スピードなんですよ。“(小林的に)いい”、いやなスピードで物が動くというね。気持ち悪い気持ち良さがあるんです」

 そんな中でもNAMIKIBASHIの新作『Sakura Wonderful Jet』(架空の航空会社“Sakura Wonderful Jet”の座席クラスによるサービスの違いを説明した作品)が注目だと思いますが、作品の構想などを聞かせて下さい。

小林「小島さんと飛行機に乗っていた時、避難経路を説明する映像が流れていたんです。そこでの『このニセモノ作りません?』という会話が、今思えば作品の原点になってます」

小島「現場のスピード感とか勢いが、いい形で映像に出たんじゃないでしょうか。CGやアニメーションも細かく作業しましたからね」

小林「あれはすごいですよ。CGチームはやり過ぎというか、『ちゃんと』やり過ぎてくれる。例えばビジネスクラスのシーンで出てくるモニターのCGなんて、人数かかってるんじゃないですか?」

小島「あそこは1人ですよ。でも、いつもやってるから『ここは“CNN”で』なんて言葉ですぐ作れちゃうんです」

小林「職人だな〜、頼もしいですよ。DVD全部がそういうものの集合体なんだから、ものすごく濃い内容になってますよね」

 ちなみに現場ではどんな演出をされているんですか?

小林「小島さんが映像の演出で、僕が芝居の演出。そこに演じる片桐仁、みたいな感じですね」

片桐「舞台とは違って映像は寄りがあるんで『もうちょっとコンパクトに』っていう演出の細かさはありましたね。ただ『Bath Jack』なんかは『湯船で面白いことやって!』みたいな感じでしたよ

小林「他の役者さんに比べると彼に対する演出はシンプルですね。例えると、片桐仁って“着ぐるみ”なんです。ミッキーに『目元に刹那的な感じが出るといいね』なんてこと言わないじゃないですか。そんなことよりも、他の人ができないもっと大きな武器を持ってますから。片桐仁がいることに意味があるんです」

 ところで今後のNAMIKIBASHI作品ですが、『Sakura〜』的なものが増えていくんでしょうか?

小島「『企業体』みたいな視点で映像を作っていきたいですね。もしくは、いろんな産業というか」

小林「『Sakura〜』で味をしめたっていうのはありますけど、このジャンルは薄利多売しちゃいけないなとは思います。あと、僕は会社というより『会社のルール』に興味があるんです。企業内のルールって面白いじゃないですか。サラリーマンの人の考え方が、疑いようもなく会社の考え方になっていたりする状態が面白いんですよ」

 最後に、近々の活動予定などがあれば教えて下さい。

小林「新プロジェクト『Golden Balls Live』(8月3〜7日、アートスフィア)があるんですけど、実はこういうことになってるんです(と言いながら取り出したパンフレットには「映像:小島淳二」のクレジットが!)。スゴイでしょ。楽しみかって? 今はもうノリノリですよ。しかも小島さん、これだとオープニング映像だけ作るようなイメージなんでしょうけど、もっと働いてもらいますからね!」

小島「(どんな形で参加するか)実はまだキチンと話をしてなかったんですよ。プレッシャーかかるなぁ」

(本紙・小池龍之)

『VIDEO VICTIM 2』 発売:アスミック 販売元:角川エンタテインメント 6月24日(金)発売 3990円(税込)
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