
vol.212
インタビュー
真夏のシングルは哀愁たっぷりの失恋バラード
後藤真希
歌に女優にとマルチな才能を開花させた後藤真希。まだ残るあどけなさとチラリと覗く大人っぽい雰囲気で、世間の男どものハートを射抜いている。そんな彼女がニューシングル『スッピンと涙。』をリリースする。失恋の悲しみとそれを乗り越えて頑張っていく女の子の気持ちを歌う。
恋人…ですか?
街にカップルが増えたりするとそう思うこともあるかなあ
後藤真希の魅力は大人と子供が同居しているところにある。色っぽく、セクシーに、大好きな人の前で恥じらいをみせる少女のように。ごっつあんは、時と場所、そして歌う歌ごとにフレッシュな一面を見せ、それを目撃するリスナーたちは、その度に感心させられたり、ドキドキさせられてしまうのだ。
「最近、女っぽくなってきたってよく言われるんですよ。そんなに変わったかなあとも思ってたんですけど、つい最近、1年前のライブDVDを見てたんです。そしたら、自分の体型がすごく変わってるのに気づいたんですよ。前はムキムキだったんで。そういえば、その時は取材のたびに“鍛えてらっしゃるんですか?”って聞かれてました(笑)。ライブですごく踊るじゃないですか。リハーサルから考えたらものすごい運動量。だから自然と鍛えられちゃってたんですよね。最近は、筋肉が落ちてきたのかなあ」。そういうと、ごっつあんは確かめるように自分の腕をつまんでみせる。「でも、せっかく女の子に生まれてきたんだから、きれいになりたいじゃないですか」
13歳でモーニング娘。としてデビュー、17歳でソロになってからは大人っぽい歌を歌うことが多かった。まもなくリリースされるシングル『スッピンと涙。』も例外ではなく、今回も少し背伸びした感じで、失恋を経験し、乗り越え、新しい一歩を踏み出していく女の子が主人公の曲。ピアノの旋律がキレイな切ないバラードだ。
「これはボーカルを頑張らなきゃいけない曲だなあって思いましたね。いつも頑張らなきゃいけないって思ってるんですけれど、この曲は特にそう思いました。ここ3曲は、曲ごとに違う作曲家さんとお仕事をさせていただいているんですけれど、そのたびに新しい発見があるというか、いろんなものに挑戦させていただいてます。今回はとにかくピアノがきれいだなあと」
『スッピンと涙。』は、同棲していた彼氏と別れた女の子が、1人残された部屋で自分の荷物をまとめているところから始まる。田舎に帰ること決め準備をしている彼女は、いろんなことを考えながら、ひとつひとつを大切な思い出に変えていく。「彼女の気持ちになるのが難しかった」とごっつあん。
「彼女と私って重なるところがあまりないからだと思うんですよ。たとえば、私は上京したことがないのにこの子はある、彼と同棲してたりもしますしね。それに、彼氏と一緒に行ってたなじみのカフェがあったりとか、そういうのないですしね」
大好きな人と過ごした、濃密で、シアワセな時間。そしてそれを思い出すための場所が歌の中にはある。
「そういうのがうらやましいかと聞かれると…、うーん、イベントごとにですね〜、街にカップルが増えたりするとそう思うこともあるかな。でも、恋だけでなくて、どこかへ誰と行った、何をしたっていう思い出づくりができてないなあとかはあまり感じてないですね。日々が濃いんで、すべてが思い出になっていくんですよ。毎日、同じことをしていたら何してたんだろうとも思うんでしょうけれど、そうじゃないですから。だからかな、私、何かコレをしたい!っていうのもないんですよ…うーん、旅行はしたいかなあ。友達とか兄弟とかが行っていて楽しそうなんで」
とはいえ、今年の夏も旅行の野望はかないそうにない。ハロプロメンバーが一挙に集結して行われる全国ツアーが今まさに展開中。ごっつあんは、ソロ、シャッフルユニットのセクシー8、7人祭、あか組4で、たくさんのファンに楽しい時間をプレゼントしている。
「ソロでもハロープロジェクトのライブでも、大切なのはまず自分が楽しむこと。そうじゃないと、お客さんにも伝わらないですからね。だから、今回もみんなで楽しもうと思ってますよ!秋には、ソロ公演もあります。また違ったライブになると思うので、たくさんの方と一緒に楽しみたいですね」
さらに今年の夏は、出演中の大河ドラマ『義経』もある。
「大人にならなくちゃならないみたいに感じるから20歳になりたくない」というごっつあんの10代最後の夏は、いつもよりもっと濃くて、忘れられないものになりそうだ。もちろん、がんばっている彼女を目撃する私たちにとっても。
(本紙・酒井紫野)

『スッピンと涙。』後藤真希 発売中 1050円(税込)
『スッピンと涙。』は、NHK連続ドラマ『七色のおばんざい』の主題歌にもなっている。このシングルには初回特典として、後藤真希フォトカード1種類がついてくる。20日にはシングルVも発売される。
|