チョコレートも生クリームも溶け出す、ただ今“夏”ど真ん中! スイーツファンには厄介なこの季節、「暑いと甘いものもあまり食べたいと思わないですよね。夏はお菓子業界もひと休み状態ですよ」と、菓子ジャーナリストの山本氏も寂しそう。そうはいっても、世の甘党は黙っていません。そこで注目したいのが『和菓子』! デパ地下やスイーツのブランドショップに並ぶ、涼やかなグラスデザート、アイスクリームやシャーベットを横目に、「日本の夏にふさわしい“涼”を演出するお菓子こそ、和菓子なのではないでしょうか」とズバリ、山本氏は言う。 「水羊羹、葛饅頭、麩饅頭…。この時期、夏ならではの美しい和菓子が店頭を彩ります。夏に出回る和菓子は世界に類をみないほど、バリエーション豊か。夏の趣を透明感やしずる感で表現したり、若竹を使用したりと、その美しい見た目と、のどごしの良い食感で私たちを魅了しています。その昔、修行僧が滋養のために食したという葛は、葛根湯(かっこんとう)という風邪薬としても知られ、料理にも多く使用します。その凝固性と透明感は夏の和菓子には欠かせない材料です。また生麩はグルテンに小麦粉を加えて練ったもので、高タンパク、低カロリー、精進料理にも使われています。そしてテレビなどで紹介され、ブームとなっている寒天は、食物繊維を多く含み、ダイエット効果やコレステロール値低下作用があるといわれ、近年では、ガンの抑制、抗酸化作用などの効果も分かっています。いずれも美容、ダイエットに敏感な方にはうれしい夏の和菓子たち。その長い歴史の中で独特の進化を遂げてきた和菓子は、おいしく、そして体に優しく、夏を乗り切るために試行錯誤してきた、先人達の知恵が詰まったお菓子といえます。食欲も減退する暑い日は、ツルッとのどごしもよく、とってもヘルシーな和菓子を食べて、夏を乗り切りましょう。ただし、夏場限定商品が多いのでお早めに!」 そんな山本氏ご推薦、夏に負けないイチオシ和菓子をピックアップしました。デパ地下でもおなじみ、老舗、人気、有名…和菓子店の味をお試しあれ。