
vol.219
SUMMER FESTIVAL REPORT
「…ブッチュ!ブッチュ!ブッチュさせてくれ〜!!」
広〜い、ユル〜い、楽し〜い!
RISING SUN ROCK
FESTIVAL 2005 in EZO
北のロックフェスティバル「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO」が、8月20〜21日の2日間、北海道の石狩湾新港の野外特設ステージで開催された。オーディエンスもアーティストも一度は行きたいと声を大にしていう本フェスには、涼しい北海道で繰り広げられるアツいライブを体感したいミュージックファンが日本全国から参加、北海道の気温を上げそうな勢いで盛り上がった。
初日、小雨が降るなか、オープニングを飾ったのは東京スカパラダイスオーケストラ。会場で配布されていた号外によれば、同グループは「RSRでお目当てのアーティスト」ランキングで堂々第1位を飾る。雨と「最高!!」の歓声が乱れ飛ぶなかで、ルパンのイントロが流れると会場内に人が押し寄せた。踊り出さずにはいられないスカパラのパフォーマンスは、RSR2005の大成功を予感させるものだった。
ハイライトは、フィッシュマンズだった。キレイな夕暮れが広がるなか、クラムボンの原田郁子、ハナレグミ、忌野清志郎、UA、TOKYO NO.1 soulsetのビッケも加わり、豪華な5ボーカルでの『いかれたbaby』は、夕暮れと重なりながら美しくてキレイな時間と空間を作り出した。
常連組や筋の通ったロックアクトたちがタイトなステージで音楽の素晴らしさを感じさせてくれる一方で、“ザッツ!エンターテインメント”なライブでフェスを盛り上げてくれたアーティストたちもいた。
「お前ら〜全員に…ブッチュ!ブッチュ!ブッチュさせてくれ〜!!」とスーパーハイテンションなMCを響かせたのは、木更津のスター、氣志團。その威力か、会場は即席『氣志團ワンマンライブ』の様相に。おおよそ氣志團のファンではなかろうロックキッズ、肩車をしてもらった子供、とにかく会場全体がともに歌い踊り、不思議な一体感を作り出していた。
横浜の星、クレイジーケンバンドも負けてはいない。最初から最後まで期待を裏切らずクレケンぶりを発揮してくれた。おなじみの「いい〜ネッ!!」もいきなり飛び出す。『肉体関係』ではライムスターもかけつけ、場内が大合唱。最後をくるくる回転で締めると、「逃げろっっ!!」とダッシュで全員退場。笑い声でライブを締めくくった。
また、今年のフェスティバルの目玉である電気グルーヴ×スチャダラパーは笑いの絶えないステージでオーディエンスを喜ばせてくれた。ある意味、すべてが「想定内」のステージ進行。想定内のゆるゆる、グダグダモードがたまらなく気持ち良かった。心は小学生、頭には小人が住んでいる聖☆おじさんたち、つまり“電気スチャ”のメンバーは、オーディエンスよりも自分らがいかにゆる〜く楽しむかを大切にしているようだった。「瀧サイコー!」「ANIサイコー!」「ライジングサイコー!!」の大合唱。ステージ、会場、フェスがリスペクトしあった瞬間だった。
雨に見舞われながらも、サウンド、アトモスフィアー、フード、そしてアミューズメントと五感を満足させてくれたライジングサンロックフェスティバル。来年も、さらに行きたい人が増えるのではないだろうか。