今週のTOKYO HEADLINE
vol.220
(2005.09/05-09/11)
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INTERVIEW
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挨拶をすると、「サイキン、(日本語を)ベンキョウシテル。トモダチト、ハナス…」と、日本語で切り出してくれた。なんでも週に2回、日本語を話す知人に来てもらい、その間は日本語しか話さないというレッスンをしているとか。4リンガルなんて、カッコいい!
Movie vol.220

インタビュー
『頭文字(イニシャル)D THE MOVIE』を筆頭に話題作に次々と出演。アジア“華流”映画界をリードする若きカリスマ!

エディソン・チャン

ハリウッド? 呼んでくれるなら行くよ!
…でも、僕のルーツはここ。アジアに根づいているんだ。

「この映画、サイコーだよ!」と来日記者会見では、日本語でアピールしてくれたエディソン・チャン。香港映画界の若手トップ俳優だが、近年『インファナル・アフェア』シリーズなどの出演で、日本にもファンが急増中。そんなエディソンが太鼓判を押す本作。

「これを見てよ(と、ヘッドライン別版の『頭文字〈イニシャル〉D』特集の表紙を指して)。このキャストが出て、この監督たちが作るということを知れば、もう出るしかないよ!(笑)」

 そもそも本作は、公道レースの天才たちの活躍を描いた日本の人気漫画が原作。「僕は原作の全部を知ってたわけじゃないけど、友達のなかに原作のすごいファンがいて。僕は当時それほどノッてなくて2、3巻読んだだけなんだけど…「ドラゴン・ボール」が好きだったから(笑)。で、その友達に“もしかしたらその映画に出るかも”って話したら“お前それ出なきゃアホだよ”とまで言われたよ。後でもう一度原作を読み直して、単なる漫画というより色んなものがこの中に含まれているということに気がついた。でも逆に、実写でこんなものができるのか?という印象を持ってたんだけどね」

 エディソンが演じるのは、ジェイ・チョウ演じる主人公・藤原拓海の才能をいち早く見抜く、天才肌のドライバー・高橋涼介の役。

「正直言って涼介役が本当に気に入っているんだ。それに、あの“あ…あ…”っていう拓海の役はジェイの雰囲気そのままって感じだし(笑)、自分は雰囲気的にも涼介に一番近いと思うし。チャレンジングに自分とは全く違う役をやるということなら、涼介役ではないんだろうけど」

 ところで今の“あ…”って拓海を演じたの?それともジェイのモノマネ?

「その両方だよ(笑)。初めて彼に会ったとき“君の音楽のファンだよ”って近づいていったら“…あ、どうも…”って下向いちゃって。“ええと、じゃあね”って、それで終わっちゃった(笑)。ジェイはすごいシャイなんだ。でも、彼には2曲ほど作ってもらってすごいヒットしたんで、彼には本当に感謝してる。彼はこれが映画初主演だけど、僕が最初に映画に出たときはあんなに上手くなかったと思うよ。まあ、あの役が彼によく合っていたってこともあったのかもしれないけど(笑)。これからどんな映画に彼が出るのか、僕もとても楽しみにしてる。お互いにインスピレーションを与え合うというか。彼は僕の音楽に影響を与えてくれたし、彼は僕から演技のことを得ている。この映画の撮影初日に、彼と話していたら“けっこうマジメなヒトなんだ”って言うから“そうだよ、演技っていうのは真剣に向き合わないといけないものだ”と話したんだよ。彼はそれでまたちょっと神経質になっちゃったんだけど(笑)。だから、会えば“いいじゃん、がんばってんじゃん(なぜかラップ口調)”って感じで、互いに仲良くやってる。ま、コピーしているってワケじゃなくて、お互いにサンプリングしているって感じだね。香港ではアホなパパラッチが、この2人は敵対してるんじゃないの、みたいに言っているけど、お互い人前に出るときは“アハハ〜”なんてふうに大げさにベタベタしたりはしないよ。それがプロフェッショナルさ。だから、ここまで僕らが仲がいいなんて知ってる人は少ないかもね」

 そういえば、本作の撮影時、ジェイにアンドリュー・ラウ監督がいかに怖い人か、嘘をつき怖がらせたとか…。

「そう(笑)。いや、でも本当のことなんだって! いいよ、じゃあね、前の映画でのことを教えるよ。『インファナル・アフェア』の撮影で、僕はその朝まで他の仕事をしていてちょっとボケてたんだよね。そしたら監督が“警官がそんな走り方をするわけないだろ!”って。やり直したんだけど“まだダメだ!”って向かってきて、バシバシッ!(笑)。殴るというより、“おい、起きろ”って感じの叩き方だったんだけど。それで僕もこんなことしてる場合じゃない、と目が覚めてさ。現場では、アンドリューは火の玉なんだ。中途半端なことは許してくれないんだ。それでジェイに“監督たちは必死でやってるんだからそういう心構えでいなきゃだめだ。分かるかい、若いの”(またラップ調)て感じで言ったわけ(笑)。ね、ソレ、ウソジャナイ!」

 わが道を行くというタイプに見えるけれどリスペクトしている人は?

「(藤原文太役の)アンソニー・ウォンは僕のアイドルだね。まあ、彼のすることすべて賛成するわけじゃないけど…ときどき、とんでもないこともするから(笑)。でも非常に素晴らしい役者であることは事実だし、あの演技力だけでも称賛に値すると思う。アンドリューについては、かれはすごく家庭人で、いつか結婚したら彼のように良き家庭人になりたいと思う。そのとき、人に心配されずに家族を紹介できるように、こうやって今一生懸命仕事してるんだよ!(笑)」

 本作の他、日本映画にも出演作が控える。ハリウッドへの興味は?

「そのうち、ハリウッドが僕を呼ぶよ!…なんて冗談だけど(笑)。もちろん、来いってことになれば喜んで行くとは思うけど、それでも、アジアこそが僕のホームなんだ。アジアでこれだけの仕事ができることがとても幸せに感じてる。だからアメリカに行ったとしても、必ずここに、アジアに戻ってくると思うよ」

 まさに華流のリードを任せるにふさわしい俳優に成長中だ。


(本紙・秋吉布由子)

監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック 出演:ジェイ・チョウ、エディソン・チャン、鈴木 杏、ショーン・ユー他 ギャガ・コミュニケーションズ配給/1時間49分/シネマミラノ他にて9月17日よりロードショー公開  http://www.initial-d.jp/
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