

vol.220
ヘビー級頂上決戦はPRIDE史上に残る名勝負!!
ミルコVSヒョードルは皇帝が貫録勝ち
4万7629人の大観衆が詰めかけた「PRIDE GRAND PRIX 2005 決勝戦」(28日、さいたまスーパーアリーナ)。この日、総合格闘技の歴史に残る名勝負が誕生した。
ヘビー級タイトルマッチ、エメリヤーエンコ・ヒョードルVSミルコ・クロコップ。
ついに実現した“世紀の一戦”。戦前、ヒョードルはアーネスト・ホーストが所属するボスジムでミルコ対策に明け暮れ、対するミルコは柔術王者ファブリシオ・ヴェウドゥムと共に、グラウンドの防御を猛特訓。拳こそ交えていないが、お互い手の内を知り尽くした中でのタイトルマッチとなった。
運命のゴングが鳴ると、完全決着を狙う両者は激しい打撃戦を展開した。ヒョードルが鋭いフックを放てば、ミルコもミドルキック、ストレートで応戦。グラウンドをめぐる駆け引きも紙一重だった。ヒョードルが組み付いてテイクダウンを狙えば、ミルコはこれを見事にさばく。一瞬のスキも許さないスリリングな攻防は、まさに「頂上決戦」の名にふさわしいハイレベルなものとなった。
しかし迎えた2ラウンド。主導権を握ったのはヒョードルだった。テイクダウンに成功すると、こん身のパウンドをミルコのボディー、顔面に見舞った。スタミナを奪われていったミルコは、試合が進むにつれて防戦一方。スタンドに戻っても力強い打撃は陰をひそめた。
そして3ラウンドにわたる激闘の末、3−0の判定でヒョードルが完全勝利。改めて「最強」を証明したものの、試合後は「ミルコは面白くて強い。戦うのに値する選手」と、最強の挑戦者を称賛することも忘れなかった。この先はハリトーノフ、ハントら新鋭も、ヒョードルの首を狙ってくる。それでも“一強時代”の終わりは、まだまだ先。そんな予感漂う快勝劇だった。