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vol.222
(2005.09/19-09/25)
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EVENT&TRAVEL vol.222

日本のワイン旅行

極上国産ワインが待っている!
ワイナリーツアー in 勝沼

やってきました“ヌーボー”の季節! せっかくワインの秋を楽しむならワイナリーツアーに出かけませんか? 有名どころに、こだわりの老舗…数ある名ワイナリーが集まる山梨県勝沼で待っていたのは、おいしい国内ワインたちでした!


 

風土、自然、人がはぐくむ日本のワイン−

 ここ数年、日本におけるワインの好み、価値感覚が変わってきている、と感じたことはないだろうか。バブル期なら、高級で本物志向のワインといえば、決まって外国のブランド銘柄。日本産ワインは、どうしても二流どころというイメージだったはず。ところが近年、国産ワインの人気が急上昇している。しかもそれは、国内での人気だけではない。海外でも、日本産のワインが歴史あるコンペティションで優秀な賞を次々と受賞しているのだ。

 そんなワインを生み出しているのが、日本でも有数のワイナリーが集う山梨県勝沼町。30軒以上のワイナリーがあり、ワイナリーツアーには絶好の土地で、特に9〜10月にもなると全国からワイン好きの旅行者が続々と集まってくる。早くから国産ワインの研究に取り組んでいたメルシャン株式会社もまた、現在、世界で認められる日本のワインを作り上げているメーカーの1つ。そのワインがここ勝沼のワイナリーで生まれる「シャトー・メルシャン」ブランドだ。

「1名からでもご案内しますよ」と説明してくれたのは、実際にワイン作りを手掛けるスタッフ。こちらでは、ブドウを粉砕、圧搾する場所から、熟成庫までワイン作りの流れを知ることができる初心者向けとは別に、週に1回、ワイナリーの現場スタッフがブドウ畑から案内、解説してくれる通向けの見学コースがあるのだ。“作り手”に率いられ、さっそくワイナリーから5分ほど歩いた見学用の畑へ。そこでは、すでに収穫の最中。1房ずつ、質を見ながら手積みで収穫。「せっかくだから、つまんでみて下さい」と言われ、なっているブドウの粒を口に入れてみる。ワイン用のブドウはすっぱそう…と思いきや、このまま食べてしまいたいほどの甘さと爽やかな酸味。「おいしいでしょう、ワイン用のブドウでも、こんなに甘いんですよ」。勝沼という土地でのブドウの栽培の話、勝沼とワイン作りの歴史など、作り手が語ってくれる“日本のワインの物語”を聞きながら、畑、資料館、工場を巡っていく。そして最後に待っていたお楽しみが、なんとも特別なテイスティング。樽からワインを直接グラスに注いでもらい、それを味わうことができるのだという。「どうです、樽出しはボディーの香りがはっきりとするでしょう。これが本来、みなさんに味わってもらいたいワイン100%の美味しさなんですよ」。ブドウの畑を見周り、そこから生まれ、熟成された樽出しワインの味は、格別だった。

 製造過程の基準が厳しいため、日本のワインはどうしても“細い”ワインになる、といわれてきた。しかし、ワインの価値観は移り変わっている。そこで“力強さ”だけではないワインの魅力が認められてきている今、日本のファインワインたちが、世界で評価されているのである。国産ワインの評価が着実に高まってきている今、日本固有の種である甲州種のブドウを使用したワインも、注目を浴びている。日本で育った、日本固有種のブドウのワイン…まさに正真正銘の“日本のワイン”というわけだ。

 日本ではぐくまれたブドウから生まれた“日本のワイン”。そのおいしさをいまだ体験していない、という人もいるのでは? 秋は新酒が出回り、気候もよいので、ワイナリーめぐりの旅には絶好の季節。今こそ、日本のワインのおいしさに、改めて出会うチャンス。もしかしたら、日本人が一番おいしいと感じるのは、日本のワインかもしれない。


CHECK 1  メルシャン 勝沼ワイナリー

★シャトーメルシャン ハーベストフェスティバル 2005(10月1〜30日 10〜16時) 日本産ブドウ100%のこだわりワイン「シャトーメルシャン」シリーズをグラス、ボトルで販売するコーナーや、「シャトーメルシャン」に合わせて京王プラザホテル多摩のシェフによる限定メニューが出るコーナー、人気の各種ワイナリーツアーやセミナーなど、イベント満載。伝統的な風習であるブドウ踏みを体験できるユニークなコーナーも。

★ワイナリー・ツアー ぶどうが搬入されワインになるまでの過程や時間を知ることができるツアー。(9時〜11時30分、13時〜最終16時発。20分ごと。参加無料)

★ワインメーカーズ・ツアー メルシャン勝沼ワイナリーの造り手が直接ガイドをしてくれる特別ツアー。樽などからのテイスティングができるスペシャルなツアー。 (参加費:1050円 土曜日のみ 1日1回 10時30分出発 所要時間 90分 15名定員 20歳以上 前日までに要予約)

メルシャン 勝沼ワイナリー
【休】8月〜11月は 無休
【時間】9〜16時
【問い合わせ】0553-44-1011
【アクセス】JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅 から車で7、8分
【URL】http://www.mercian.co.jp/



CHECK 2 シャトレーゼ 勝沼ワイナリー

 シャトレーゼというと、お菓子やアイスクリームがおなじみ。しかしここ勝沼には、素材にこだわるシャトレーゼならではの、絶品ワインを作り出すワイナリーがあるのだ。こちらのワインに使用されるのは、ブドウの里・勝沼の中でも、特にブドウに適した条件が揃った「鳥居平」地区で収穫された“ブランド”ブドウ。鳥居平地区は標高が500メートルの高さにあり、気温、土壌、通気など、ブドウの生育に良いさまざまな条件が揃った土地なのだ。そんな特選素材を使用しているため、生産本数も数百本とかなり少ない。ワイン作り数十年という老舗ワイナリーが集う勝沼だが、こちらがワインの製品化を始めたのは2000年から。にもかかわらず、その年から受賞ワインが生まれている。ちなみに今のオススメはジャパンワインチャレンジ2004で銀賞を受賞した「2001年メルロー樽貯蔵(3500円)」。

 そんなシャトレーゼのワインは、酒販店ではほとんど扱われていない。それでも都内の高級ホテルやレストランからのウワサを聞きつけてやってくる人もあるという、チェックしたいワイナリーだ。ちなみに新酒は10月2日の新酒祭りで公開される。

シャトレーゼ 勝沼ワイナリー 
【休】年始
【時間】9〜17時
【問い合わせ】0553-20-4700
【アクセス】JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅 から車で5分
【URL】http://www.chateraise.co.jp/ 
※見学を希望する場合は前日までに要予約
 


CHECK 3  マンズワイン 勝沼ワイナリー

こちらも人気のワイナリー。最新鋭の管理システムを備えた巨大な熟成専用タンク「グラスライニング・タンク」や、樽発酵・樽貯蔵室、瓶詰など、ワイン工場の見どころをしっかり体験できるのは、有名ワイナリーならではの楽しみ。
 さらに、こちらに訪れたらぜひ味わってほしいのが、バーベキューハウス万寿園のオススメメニュー。4月から11月までの期間限定のアウトドアレストラン(12〜3月中旬まで冬季休業)。ブドウの樹に囲まれて、ワインとバーベキューを楽しもう。オススメは、ワインを飲ませて飼育したという「ワイントン」。こちらは、ジューシ−で柔らかいちょっと珍しい豚肉。もう1つのおすすめは生ワイン(もろみタイプ)。瓶詰めの時に殺菌されてしまう酵母がその名のとおり生きている、ワイナリーでしか飲めないワインだ。
 おすすめは「マンズワイン ソラリス 古酒甲州1993」。フランスの「VINALIES INTERNATIONALES 2005」で銀賞を受賞した逸品。新酒「南アルプスのぶどう 新酒甲州2005」(10月28日発売予定)も合わせてチェック。

マンズワイン 勝沼ワイナリー 
【休】年末年始および特定休日
【時間】9〜17時
【問い合わせ】0553-44-2285
【アクセス】中央線 塩山駅から車で約5分
【URL】http://www.kikkoman.co.jp/manns/katsunuma/





勝沼とワインのステキな関係
 
ブドウの収穫期、そして新酒の季節でもあるこの時期、“ワインとブドウの里”勝沼ならではの楽しみを、味わってみよう!

100年を超えるワイン作りの歴史
“ワインとブドウの里”といわれるだけあって、収穫期を迎えた秋の勝沼町では、豊かなブドウがたわわに実った畑が広がっている。ブドウ酒が日本に入ってきたのは安土桃山時代だといわれているが、実際に日本でワインが生まれたのは明治時代。日本で初めてのワインが誕生したのも、ここ勝沼だ。日本最初のワイン会社・大日本山梨葡萄酒会社が創立、土屋龍憲と高野正誠という2人の青年が本場のワイン作りを学ぶためにフランスへと派遣されたのは、1877年。今から約130年も前のことになる(その大日本山梨葡萄酒会社をルーツに持つのが、メルシャン株式会社)。勝沼は、まさに日本のワイン発祥の地なのだ。

「勝沼町」最後の「ぶどうまつり」開催
11月1日より、勝沼町が塩山市、大和村と合併し「甲州市」が誕生する。そのため、戦後直後から行われてきた「ぶどうまつり」が、勝沼町の祭りとしては今年が最後になる。毎年恒例の、ワイン市場、振る舞い酒のサービス(無料)、ブドウの早食い競争など人気イベントが盛りだくさん。ブドウとワインで、勝沼の秋を満喫できる1日になるはず!

「第52回ぶどうまつり」

【日時】10月2日(日)10〜20時
【会場】勝沼中央公園広場
【問い合わせ】0553-44-2100
【URL】http://web.town.katsunuma.yamanashi.jp/festa/
(「鳥居焼」松明の灯で鳥居の形を作る、名物イベント。大護摩法要は16時〜。聖火パレード、鳥居焼点火19時ごろ)

「第21回勝沼ぶどう郷トークマラソン」
【日時】11月6日(日)
【問い合わせ】甲州市勝沼ぶどう郷マラソン実行委員会:0553-44-2000・2100
【URL】http://web.town.katsunuma.yamanashi.jp/marathon/


勝沼町へのアクセス 
【車】中央高速自動車道「勝沼」インターを降りる(新宿から約1時間30分)
【電車】JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅 (新宿駅から2時間)

写真;左:どうせなら“勝沼”の名前がついたワインを…「勝沼物語」(2000円/メルシャン)/右:今、女性誌などでも取り上げられている大注目の化粧水「ぶどうの樹液化粧水」(1000円)
写真;おみやげはワインだけじゃない!左:ワインの小瓶…ではありません「ワインボディソープ」(6 00円)/右:おふろでワインを楽しむ?入浴剤「白ワイン風呂」(400円)
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