今週のTOKYO HEADLINE
vol.224
(2005.10/03-10/09)
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Movie vol.224

インタビュー
公開中!『シン・シティ』注目キャラを演じた
ウワサのキャストを直撃!!

ミッキー・ローク

戦う心は、そう簡単には消せないのさ。

「昨日はPRIDEに行ったんだ。もちろん、自分が出るんじゃなくて、観戦しにね(笑)。楽しかったよ、ミーノーワ、ミーノーワってさ(笑)。特に、美濃輪、桜井、五味の3人の選手がいいね。彼らは俳優になってもいいんじゃないか(笑)? ルックスもいいし、心も広そうだし。エンターテイナーなところもあるしね」

 13年ぶりに、今度は再び俳優として日本に帰ってきたミッキー。かつてミッキー・ロークといえばセクシー系美男俳優の代表的存在として、名を馳せていたもの。『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』『ナインハーフ』など、その黄金期には日本でもハリウッドに劣らぬ人気を誇っていたがその後、突如ボクサーに転身。

「前回は、ボクサーとして来日していたから、楽しいとはいえなかった。毎日、何時間もトレーニングして、減量しなきゃいけないからおいしいものも食べられなかったし(笑)」

 しかし、しだいに俳優としてもボクサーとしても彼の名は表舞台から遠ざかっていた。近年、端役で映画に出演するようになった彼を、再びメジャーに引き戻したのが本作『シン・シティ』。

「監督のロバートとフランクたちには本当に感謝しているよ。本当に楽しい仕事をさせてもらった」

 しばらくぶりのメジャー出演ということに加え、何と今回は顔をほとんど特殊メイクで覆って原作のキャラクター・マーヴになりきっている。一見、それがミッキー・ロークだとは判別しがたいがその不敵な笑いや目の鋭さ、そして不屈の精神にミッキー・ロークを見ることができる。

「それが、監督たちの狙いだったんだ。特殊メイクをしながらも、完全に“ミッキー・ローク”を消し去るわけじゃなくミッキーとマーヴが融合するように、役を作り上げていたんだ」

 キャスティングの最終決定のためフランク・ミラーたちと面会した際、ドアを叩きながら入ってきて、その姿にフランクが納得したとか?

「それはフランクが酔ってたんじゃない(笑)? 俺は静かなものだったよ。失礼な態度をとるなんて俺のスタイルじゃないんでね。静かだったから、かえってその迫力が伝わったのかもしれないな。あのとき、ロドリゲスは俺を起用することを決めていたけれど、フランクのほうは会ってから決めるということだったんだ。だからあれは大事な勝負だった。それで、黙ってフランクの目をじっと見つめながら“俺を採用しなければ窓から放り出すぞ”って念じてたんだよ!(笑)」

 映画よりもボクシングの方が好きなんだけどね、と語るミッキー。そのファイト精神は、俳優としてであれボクサーとしてであれ、彼の中に住み続けるのだろう。

「ああ、そういう気持ちは無くなるようなものじゃあないんだ。ボクサーとして生きていた6年の間にいろんなことを学んだよ。特に、集中力。そういうものを今後俳優の仕事でも生かしていきたいとい思ってるよ」

 俳優からボクサーヘ、そして再び映画の世界に戻ってきたミッキー・ローク。その魅力は、新境地を得て新たな広がりを得たといっていいだろう。



ヘア&メイクアップ:中原康博

デヴォン青木

“パワー”が女の子を輝かせるのよ!

 ファッション誌を読む女性たちなら、モデルとしての彼女を知っているはず。“ベニハナ”チェーンで有名な日本人実業家・ロッキー青木を父に持つデヴォン青木は、14歳からモデルをしているが、そのキュートな風貌が、近年映画界でもひっぱりだこなのだ。

「一般的な方法…つまり、オーディションを受けてこのミホ役に決定したわけだけど、そのオーディションというのが変わってて。なにしろミホはセリフのない役どころでしょ。だからオーディションでは、キックしたりロバートと“にらめっこ”しなきゃいけなかったのよ(笑)! 今思えば、ひどいキックだったと思うわ(笑)。絶対、受からないだろうな、って思ったんだけど、後から連絡が来て“君は完璧なミホだ!”って」

 デヴォンが演じるミホは、終始無言で行動し、素早い動きで大男たちを瞬く間にねじ伏せるという恐るべき殺傷能力を秘めた刺客。

「たぶん、監督たちは、アジア系の体の小さな女性が、自分の3倍も体の大きい男たちに刀を持って立ち向かっていく姿を描きたかったんでしょうね。そして私を通して、それを表現する自信があったんだと思う。しかも、面白いことに私がミホ役に決まる前から製作されていた衣装を着てみたら、笑っちゃうくらいピッタリだったの! だから私は“コールドブラッド(冷血な)シンデレラ”というわけ(笑)」

 漫画を映画化するというよりは、映画を漫画に近づけた、という本作。そのユニークな“デフォルメ”具合は、この映画の魅力にもなっている。例えばミホとクライヴ・オーウェン演じるドワイトがタールの池に飛び込んだ後。ドワイトはタールまみれだが…

「ミホはキレイなままなのよね! 私もそれが面白いと思ったの(笑)。つまり、監督はミホを超自然的な存在のままでいさせたかった、ということだと思う。高いところから敵を見張って、タカのように舞い降りて相手を倒す、なんてミホの存在そのものがまさに超自然的よね。だから、ミホの場合ああいう演出は自然なことなの」

 数あるキャラクターのなかでも特に強烈なヒロインを演じたデヴォン。モデルでもある彼女に女性の美しさについて尋ねると…。

「パワーね(笑)! ミホのように、そのパワーをいかに華麗にエレガントに見せることができるかが、美しさのポイントだと思うわ。強いことは美しいことなのよ(笑)」

 本当はドラマもやりたい、強いヒロインも不幸な少女も演じられるのが本物の女優だと思うから、と語るデヴォン。

「いつか、そんなアジア系の代表的な女優になるのが夢ね」


(本紙・秋吉布由子)

通訳者(女性)の手を握ったり、HL編集者(女性)の手にキスしたり、色男ぶりは健在だったミッキー



ミホのようなポーズをお願いするとアイスタングを手に取り、ちょっとおどけてポーズをとってくれたデヴォン。キュートなうえに、ノリも抜群

『シン・シティ』
監督: フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ 出演:ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ベニチオ・デル・トロ他 ギャガ・コミュニケーションズ配給/2時間4分/丸の内ルーブル他にて公開中  http://www.sincity.jp R-15
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