
vol.225
インタビュー
はなわ
この人がいなければエンタの神様のエンディングはありえない? ベース一本と毒のある愛のメッセージでお茶の間を沸かせる、はなわがセカンド・アルバム『HANAWA PACK』をリリースする。はなわいわく、これからのはなわを宣言する作品というが…。
HANAWA PACK完成
これはもう一生の宝物です。
真っ赤なベースをさわやかに弾く男。『佐賀県』そして『伝説の男』のはなわである。降り注ぐ太陽の光を、全身とトレードマークのツノで受け止めながら、頼んでもいないのに、高らかに歌う。ニューアルバム『HA
NAWA PACK』のリリースを心から喜んでいるようだ。
「これはもうね〜、一生の宝物になりましたねぇ。今回は、僕がいろんなことをやって行くんだと見せたいというのがテーマで、『佐賀県』以降、ここ3年間の作品を中心に作ったんです。他の都道府県の歌も入れようかなと思ったんですけど、それは『HANAWA ROCK』でやったことなんで、今回は人との出会いとか、子供もできたんでその話とか。ここ何年かでいろいろ変わってきたんでね…情報の濁流に飲み込まれてグルグル回されるのも落ち着いてきたし(笑)、お笑いブームでいろんな芸人がいて、自分なりの流れも見えてきた。僕はこの道でいく、それがこのアルバムなんです」
『HANAWA PACK』は『HANAWA ROCK』に続くセカンド・アルバム。今回もはなわ本人が作詞・作曲を手がけ、布袋寅泰氏のバックギターもつとめる成田氏、そしてはなわと同郷、佐賀出身のバンドCRYー叫ーらも参加して、笑いあり、感動ありの、笑えるロックアルバムを作り上げた。
収録曲のなかで、おなじみなのは『スーパースターに憧れて』シリーズだ。途中で、とんちんかんな返答をするスーパースターたちの映像で、笑いを誘うシリーズ。今作では、松島トモ子編、輪島功一編、ムツゴロウ編の3曲を本人の音声入りで収録している。
「3人とも尊敬しちゃうぐらいあまりにも人間離れしてて、自分のルールで生きてる。そこんとこリスペクトしまくりですね。だから、お話しを聞くときも、前もって本を読んだり、周辺の人に話を聞いたりして、かなりリサーチします。それで、自分のなかでその人のカッコよさを改めて確認して、ようやくインタビューに行ったり、歌詞が書けたりするわけです。例えば、輪島さんであれば、25歳でボクシングを始めて、人の3倍練習して、チャンピオンになったスゴイ人なんだと歌詞で分かってもらって、それで笑ってください」
ロックなアルバム『HANAWA PACK』には、そうした"いつもの"はなわと同時に、素直にいい歌と思える楽曲も収録されている。俺はいい男だと言いつづける『いい男』、大好きだった野球選手たちとの出会いの感動をそのまま歌にした『出会い〜野球選手編〜』、生まれ変わることができたらどうなりたいか自問自答する『もしも』。そして、プライベートを歌った『息子』。どの曲もどこかにコミカルな要素も組み込んではいるものの、素のはなわが聞こえる。そして、それこそがはなわの決意でもある。
「子供ができて変わったというか、子供ができて思い切れたってことだと思うんですよ。昔は、他の芸人と自分を比べてばっかりいたし、死ぬほどやったろうっていう野心家だった。でも、子供ができて、そうじゃない芸人さんと比べてみて、生活も違うし、幸せを感じる時も違う。仕事がたくさん入ってることが幸せだと思う人もいれば、家族との時間が増えることが幸せと思う人がいたりね。そう思うようになってから、別にもうどうでもいいかなと。しがみついてアホみたいに頑張るっていうのもね。それで、自分の自然な方向が見えてきただけだと思いますね。僕は、もともとバンドで有名になりたいと思っていた高校生で、音楽でもお笑い寄りの曲を書いてた。でも当時は、これで売れるには相当大変だろうから、先にお笑い芸人になったほうが確率が高いと思って、コンビ組んで上京した。で、今の自分を見てみれば、高校生の自分がやろうとしていたこと、ずっとやりたかったことができてる感じ。このアルバムも、お笑いライブのDVDもあれば、真面目な歌もあったりで、賛否両論あると思います。お笑いか、歌か。どっちなのお前みたいなね。でも、はなわのやりたいことってそういうことなんですよ。だからもう、どんどんやるぜって感じです。より二足の草鞋になってやろうと思います」
真っ青な空の下、はなわはベースを弾く。「『佐賀県』で芸能界のスタートチケットをもらった。今は第1コーナーだと思います。これから10年、20年、いやもっとかけてはなわを突きつめていきます、ン〜ハイッ!」

(本紙・酒井紫野)
『HANAWA PACK』
発売中 インペリアルレコード 2870円(税込・CD+DVD)
はなわの真骨頂、毒と愛が詰まった『B型ロックンロール』ほか全10曲を収録。DVDには、コント「ものまねマン」、「愛想笑い教室」のほか、ライブ「HANAWA JACK」の映像を収録。
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