
vol.225
THIS WEEKEND CINEMA
『そして、ひと粒のひかり』
南米社会の真実から生まれた、ある少女の輝きの物語
今年のアカデミー賞で、異例のノミネートにより注目された南米発の衝撃作が、ついに日本でも公開だ。『アモーレス・ペロス』、『シティ・オブ・ゴッド』と、現在の社会状況を赤裸々に描いた秀作が続いている南米映画にまた新たな衝撃作が生まれた。
主人公の少女マリアは17歳。高等教育を受けることなく、家族のために工場で働く日々。そんな彼女が自分の体内に未来を感じたとき、現状から抜け出すために手を出した仕事は麻薬の運び人という危険な仕事だった−。
リアルなヒロイン、マリアを演じたカタリーナ・サンディノ・モレノは、本作のために800人以上のオーディションの後に選ばれた新人女優。にもかかわらず、昨年ベルリン国際映画祭では主演女優賞を受賞。今年のアカデミー賞では『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクらとともに最優秀主演女優賞にノミネートされた。外国語映画でのオスカーノミネートは96年の『セントラル・ステーション』以来。これは、コロンビア人俳優として、コロンビアの映画としても初めてという、異例のノミネート。それだけカタリーナの演じるマリアの物語が、文化や国を越えて多くの人々に感動をもたらしたということなのだ。監督は本作で長編デビューを果たした新鋭監督ジョシュア・マーストン。コロンビア人の女性から実際にあった話を聞き、そこから着想を得て脚本を書いたという物語。運び屋の世界、コロンビアの現状…リアルゆえの衝撃にも増して、そんな鎖から解き放たれようと生きる少女の輝きが、深い感動を呼んでくれる。
| ◆story…コロンビアの小さな田舎町で暮らす17歳のマリアは、仕事を失ったうえ、愛してもいないボーイフレンドの子を妊娠してしまう。マリアは麻薬の運び人という仕事をもちかけられ…。
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| 監督:ジョシュア・マーストン 出演:カタリーナ・サンディノ・モレノ、イェニー・パオラ・ヴェガ、ジョン・アレックス・トロ他 ムービーアイ配給/1時間41分/渋谷シネ・アミューズ他にて10月15日よりロードショー公開
http://www.soshite-1tsubu.jp/
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