
vol.225
ハードで、スリリングで、ちょっとおバカ!
年の沈黙を破り(?)帰ってきた
タカ&ユージに銀座の観客大爆笑!?
『まだまだあぶない刑事』
「立ち止まらずに、お歩きくださ〜い!」と言われても、立ち止まらないわけにはいかない。9月29日の銀座、丸の内TOEI前の路上には、交通整理の声をかき消すほどの人だかりができていた。集まったマスコミと観客が、今か今かと到着を待っていたのは、2階立ての特別バス『あぶでCAR』。7年ぶりに帰ってきた『まだまだあぶない刑事』の出演陣を乗せて、あと数分でバスが到着する予定になっていたのだ。
「タカ〜!」「ユージ!」。歓声と共にバスが到着すると、舘ひろしを筆頭に、柴田恭兵、仲村トオルの不滅のメンバーに加え、新規加入の佐藤隆太、窪塚俊介らが一斉に姿を現した。最後にバスから降り立った舘&柴田の手には、一輪の真紅の薔薇。前作から7年の時を経ても、『あぶでか』のタカ&ユージは健在。お互い50歳を過ぎても、ふたりそろえば、日本一薔薇と拳銃とジョークが似合う男になってしまう。年齢の余裕のせいか、舞台挨拶では以前にも増してジョークを飛ばす舘&柴田。しかも、前回までは朴訥としたキャラが売りだった仲村トオルまでも、ジョークに磨きをかけていた。舘、柴田に続いて挨拶に立った仲村は、開口一番「最近、舘ひろしさん主演のテレビドラマ(『積木くずし真相』『祇園囃子』など)が立て続けに高視聴率を獲得したので、もしかして…と、僕は不安でいっぱいです」と意味不明の発言。「やっぱり『あぶない刑事』も続けようとイケイケな感じで言い出しかねないんじゃないかと、不安で不安でたまりません(笑)。こうなったら、続きはぜひ(自分の役名の)『課長、町田透』で。タイトルも企画もよそさまからの借り物ですが(笑)、ぜひファンのみなさんにはネットに書き込んでいただいて」と、会場を大いに笑わせた。そして新米刑事役の窪塚俊介が、電車の中で聞いた30代の夫婦の会話を報告。「奥さんが、“舘さんと恭兵さんは、歳を取ってもスタイルも変わらずかっこいいね”と言うと、旦那さんが“あのふたりはハンパじゃないんだ”と答えるんですよ。でも奥さんが“だけどアクションはもう辛いんじゃない”と軽く答えたら、いきなり旦那さんが怒り出して、“ふざけるな。お前にあのふたりの何が分かるんだ”って喧嘩になっちゃったんですよ(笑)」。平和な夫婦に亀裂を入れるほど、ダンディーな男のオーラもまったく衰えないふたり。ふたりの名誉のために付け加えると、舘の、ハーレー手放し乗りショットガンシーンと、柴田の、横っ跳び拳銃使いシーンも作品にはしっかり登場する。
久しぶりに共演した印象を聞かれたふたりは、「撮影初日、台本に多少の不安と不満をかかえながらメイク室に座っていたんだけど、後ろから恭様にぽんぽんと肩を叩かれて“舘さんおはよう。よろしくお願いします”と言われたとたんに不安がすべてふっとんだ」と舘。そした柴田は「撮影初日に、真っ白いバスローブ姿の舘さんに会って、またこのダンディーな方とお仕事ができると思うと涙が出るほどうれしかった(笑)。本番ではアドリブが多いけど、とにかく僕は、舘さんがウケてくれることだけを考えてやりました(笑)。映画を見たみなさんにはウケない部分があるかもしれませんが、それでもいいんです。現場で舘さんにはウケたから(笑)」と話し、再び会場を爆笑の渦に。出演陣の挨拶を笑顔で聞いていた監督が最後に、「僕はこの映画に、歴代の“あぶでか”監督から叩き込まれた、ハードでスリリングでちょっとおバカさんという“あぶでか”の精神を詰め込みました」と語り、抱腹絶倒の舞台挨拶をしめた。この日は登場しなかったが、もちろん浅野温子も過去最大級のハジけた衣装でスクリーンに登場。時を経てさらにパワーアップした『まだまだあぶない刑事』は、10月22日より全国ロードショー公開される。