

vol.227
プロディジー ベスト盤『グレイテスト・ヒッツ 1990-2005』
「タフっていうのは、俺たちの姿勢だから」
ブレイクビーツと過激なリリックで、ダンスシーンと世界のミュージックシーンをひっくり返らせたプロディジー。血が沸騰するような衝撃を与えたデビューから15年が経過し、ベスト盤『グレイテスト・ヒッツ 1990-2005』を26日にリリースする。
「この15年の間にアルバム4枚分の曲ができていて、このタイミングが、みんなにそれを知ってもらういい時期だと思ってね。次のアルバムはもしかしたら3年先かもしれないから(笑)。このベスト盤で“ここまでがこれまで俺たちがやってきたこと”って線を引いておけば、これからは次のステップに進むことができると思った」と、フロントマンのリアム。
数々のヒット曲のなかでも、ターニングポイントは『Poison』だった。
「当時は誰もがものすごく速い曲を書いていたよね。だけど、俺たちはそういった曲を、エネルギーをそのままにもっとヘヴィに作ることができたんだ。当時は2つの流れがあったようなものなんだ。88年に俺はヒップホップを卒業して、アシッド・ハウスやダンス・ミュージックを聴き始めたんだけど、それって自分がヒップホップ・シーンに入り込めなかったことへの復讐みたいだった。だから、このトラックは思い入れがあるんだ」
「初めてボーカルが入った曲だしね」(MR)
「バンド感が出て怒りというか俺たちの姿勢が出ている」(KF)
とはいえ、このベスト盤は過去の作品をコンパイルしただけではない。『SPITFIRE』を筆頭にミックス、リミックスを収録。新曲も2曲収めている。
リアム、そしてプロディジーは、このベスト盤を一区切りとして、新しいレベルに進む。ニューアルバムも「来年までには仕上げたい」とリアムも言っている。
「これからニューアルバムに集中するよ。できる限りエキサイティングにしたいと思っているんだ、このメンバー3人のアルバムという形でね。前作は、どちらかというと俺個人のアルバムだったからね」
「音楽を自由な形で作れるっていうのは、とても健康的なことだよ。だから俺としては、前作よりもっとメロディアスにしたほうがいいと思っている。タフさ加減はそのままにね。それが俺の好きなところだし、タフっていうのは、俺たちの姿勢だから」
時代も、人も、ミュージックシーンも15年のうちに変わった。でも、プロディジーのタフさだけはこれからも変わらない。『グレイテスト・ヒッツ 1990-2005』は、その宣言でもあるのだ。