
vol.228
beauty empress
ビューティーエンプレス『美の帝国』
日本を代表する華道家が花で彩る空間は、誰もが心から癒される。
豊富な色彩と自然の恵みを使い、斬新かつエレガントな作品は毎回見る者を魅了する。
假屋崎省吾さんインタビュー
美輪明宏氏をはじめ、多くの人に「美を紡ぎだす手を持つ人」と絶賛される假屋崎省吾さん。この秋、目黒雅叙園にて行われる個展と身近な花の愛で方についてインタビュー
(文・取材/大津美彩緒)
“一花一様”で季節感を取り込む
性別を超え、幅広い年齢層に支持される假屋崎省吾さん。大胆で繊細な作風と色彩感覚は定評があり、最近では、国内のみならず、海外でも活動。個展、華道教室、レストランへのアドバイスにも活躍する他、クリントン前大統領や天皇陛下ご即位10周年記念式典の花の総合プロデュースなど、まさに躍進し続ける華道家である。
この秋、目黒雅叙園にて10月29日(土)から「華道家・假屋崎省吾の世界」が開催される。まずは、個展への抱負について語っていただきました。
大津:TV、イベント、トークショーと広く活躍していらっしゃる中で、今年で6年目を迎える目黒雅叙園「華道家・假屋崎省吾の世界」は、今回どのような感じになるのですか?
假屋崎:昭和の竜宮城といわれた目黒雅叙園の歴史を誇る荘厳な建築とインテリアを基に、立ち菊、懸岸菊、千輪咲などでも有名な笠間市の今年で96回目を迎える菊祭をテーマにした空間創りをしたいと思っています。百段階段や、総額2億円を誇る総漆絵貼りエレベーターを飾ったり、シンビジウムや選び抜かれた豪華な蘭を使って巨大な空間を華やかなステージに変える力作になります。芸術の秋にふさわしい作品を心がけながら、毎年恒例にやっています。
目黒雅叙園は、8000余坪の土地に部屋数200余室、ミュージアムのような優美な館内建築と装飾が有名。数百メートル続く廊下や、黒漆やパール、輝く貝で作った螺鈿。その細工は、兎や鶴、着物姿の女性などさまざまなモチーフが使われている。そして色彩豊かな日本画と彫刻の数々。これこそ、豪華絢爛な東洋一の美術の伝道といわれる所以である。
大津:11月13日(日)まで開催しているのですね。お花のメンテナンスは、どのようになさるのですか?
假屋崎:スタッフと一緒に皆で毎日します。メンテナンスは、本当に大変なのですよ。
大津:生徒さんたちのお教室展も同時開催なのですね?
假屋崎:生徒さんにとっても、日ごろの成果を発表できる場になります。なるべく多くの方が参加できるようにしました。
大津:とても楽しみですね! 最後に、身近な花の楽しみ方についてもうかがいたいのですが、一般の方たちが簡単にお花を楽しむ方法を教えてくださいませんか?
假屋崎:いつも“一花一葉”をおすすめしています。一輪なら、大きな場所を取らないし、難しい技術がなくても品よく活けられて、なんとなく様になる。水揚げさえきちんとすれば、何日も保ちます。そして、季節感をいつも部屋に取り込んで楽しめます。一輪をそっと器に挿して飾るだけで明るく華やかな雰囲気になります。
プロフィル
かりやざきしょうご。華道家・假屋崎省吾花教室主宰。村治佳織氏、森英恵氏らとのコラボレーションはもとより、国賓をはじめとする世界のVIPから高い評価を得ている。TV番組「題名のない音楽会」(BS朝日毎週水曜日
21時より)「“花”と“華”の饗宴〜假屋崎省吾&若尾圭介」に出演(11月13日オンエア予定)。来年は、香港のペニンシヨラホテルでの花のプロデュースで活躍が予定されている。著書に『花筐』(メディアファクトリー)、『假屋崎省吾の百花繚乱』(講談社)、『假屋崎省吾の暮らしの花空間』(清流出版)、他多数。
|
假屋崎省吾
花教室
【住所】港区赤坂3-1-6ベルビー赤坂8F
【TEL】03-3582-8720
【URL】http//www.kariyazaki.jp
*ベルビー赤坂8F 創作鮨レストラン 咲かせ鮨「花回廊」(TEL 03-3588-5003 営業時間 11〜23時)にて、假屋崎省吾監修
花回廊弁当(2000円 平日11〜16時のランチタイムのみ)。華道家假屋崎省吾が「花」をテーマに、お弁当をプロデュース
*近日中には、假屋崎氏が手がけた作品の写真付き切手が予約を開始。詳しくは→株式会社アテナ販売係 03-5667-3710(平日13〜17時)へ
|
目黒雅叙園 創業77周年特別記念展
『華道家 假屋崎省吾の世界』
【開催期間】開催中〜11月13日(日)10〜18時(入場17時30分まで)
【会場】目黒雅叙園(目黒区下目黒1-8-1)昭和の保存建築「百段階段」および、館内パブリックスペース
【入場料】1000円/前売券 800円(館内フロント他にて販売)
【問い合わせ】目黒雅叙園 販売促進部 03-5434-3860(受付10〜18時)
|
|
エレガントの迷宮--あなたのライフスタイルに光を注ぐメッセージ
|
もともと私は宝石が大好きで、ダイヤモンドを定番としているが、カラーストーンには目がない。サファイア、ルビーを筆頭に、キャッツアイや光にあたると星(スター)が出たり色が変わって見えたりする貴石が大好きである。
半年ほど前にアラブ人の宝石商と出会った。彼の祖父は、明治時代に宮内庁御用達宝石商で、今でも老舗の宝石店や日本のセレブリティに直接石を売っている。彼自身もスリランカ国のセレブで、元大統領の親友。国賓と晩餐を過ごし、親戚と共に海外にいくつも宝石鉱山を持っていて、掘れた宝石を売買、等価交換をして世界の大金持ちや財界人と取り引きをしている。数多くの希少な石をいつも持っている彼は、宝石好きの私のために頻繁にそのお宝を見せてくれる。たいていの石は、吸い込まれそうに美しい。彼はその石が持つストーリー、価値の見方、お奨め装飾などを詳細に説明してくれる。
宝石は天然美の極致であるが、時として人々の欲望や歪んだ心の争いに巻き込まれてしまうことがある。パワーの強い石は扱いが難しいものとして有名であり、世界的な歴史の中でも、石の持つパワーに翻弄されたエピソードが数多く存在する。勝利や栄光の象徴になることもあれば、偽物や石にパワーがある故に起こる災いや呪いまで運んでくることもあるから恐ろしい。
「石は、かならずその人にふさわしいところに行く」という宝石商のセリフが、自分の指輪やペンダントヘッドの宝石を見るたびに頭をよぎる。つまり「価値のある美しい宝石は、それにふさわしい人のもとへ行く。そういった宝石とは、珍しく、透明度が高く、輝きが深く、ストーリーにインテリジェンスがあり、人を助けるパワーがあり、重厚で…」と。まさに石は、それを持つ人の生き方や才能、バックボーンや教養、コミュニケーションやプレゼンテーション能力と比例し、現在の状況やこれから起こるであろう運命を的確に予言し、表している。
皆様もご自分のお宝や家宝を照らし合わせながら、自分の存在を見直すと良いと思う。そこで、ヒヤッとしてみたり、自信を持ったりと、新しい自分を見つけることができるから。
|
 |
大津
美彩緒 おおつ みさお
元ファッション専門誌エディター。フランス留学後、最先端美容医療、化粧品・サプリメントの企画開発プロデューサーとして活躍。イベントやコラムの執筆でエレガントなライフスタイルを推奨。女性のためのポータルサイトBeauty・fan:http://beauty-fan.netでは、真摯なオピニオンが人気となり、首都圏2万人の女子大生の美のお姉さま役に。 |
|
|