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| 合同で写真撮影をしていたときのこと。ある媒体のカメラマンの靴を見て「その靴いいね! どこの? 日本のブランドなの? どこで買ったの?」と熱心なそぶり。しかもその靴を履かせてもらっていたオーリー。そのカメラマンには、女性陣から羨望のまなざしが…。
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vol.229
インタビュー
涙、喜び、微笑み…オーリーの素顔がここにある。
映画 『エリザベス・タウン』
オーランド・ブルーム
これからも、“普通の青年”を演じていきたいな。
最近、日本の女性を夢中にさせるセレブが韓流スターに集中しているけれど、やはりハリウッド俳優のゴージャスさ、セクシーさにはかなわない! そんな中でも、近年もっとも注目されている美形スターといえばこの人“オーリー”ことオーランド・ブルーム。これまでの出演作とは、まったく違うスタンスで挑んだという新作『エリザベスタウン』を日本に届けにやってきたオーリーを直撃!
「ハーイ、ご機嫌いかが?」と気さくな笑顔でインタビュー席についたオーランド。今年日本に来るのは2度目。日本のファンをとても大事にしている様子だ。
「日本のファンのことは、とても好きだよ。日本人ってとても心がオープンだと思う」
優しい笑みを見せながら、うれしいことを言ってくれるオーランドだが、今回の来日は、それだけこの作品を多くの人に届けたいと考えているということだろう。『あの頃ペニー・レインと』の名匠キャメロン・クロウ監督が自身の体験をもとに綴った本作。大きな失敗により人生に絶望した青年が、父の死をきっかけに、失った自分を取り戻していくという感動の物語だ。オーランドが演じるのは主人公の青年、ドリュー。
「キャメロンとよく話したのは、ドリューにとって“始まりが終わりであり、終わりが始まりだ”ということ。彼は実際、とてつもない“心の旅”を経験することになるんだ。まさに、死の淵から蘇って、再び生きる喜びを再発見するんだよ。そして、その原動力となったのが(キルスティン・ダンスト演じる)クレアだ。そんなことを、話し合ったね」
思えば『ロード・オブ・ザ・リング』でブレイクして以来、史劇などのコスチュームドラマへの出演が続き、それが彼のイメージだとする向きもあった。しかし今回彼が選んだのは、失敗に悩み恋や家族の愛に救われる…そんな等身大の青年の役だ。
「重たい衣装を着けて、またさらに重たい剣を持つ…なんてことがなかったから、本当に開放感を感じていたよ(笑)! 僕自身、演技について学ぶべきことはまだたくさん残っているとは思う。コスチュームドラマで演じることはとても好きだしね。だけれど、こういうありふれた生活をしている青年の演技は、まだまだ探求の余地があると思うんだ。だから、こういう役をこれからも続けていきたいと思ってるよ」
物語はドリューの失敗から始まる。ドリューはそれを“人生の失敗”だと受け止めてしまうのだ。オーランドが、もし何かを失敗してしまったら…?
「映画が失敗したらどうしようかって、しょっちゅう考えるよ(笑)! これまでの作品にしても、この『エリザベスタウン』にしても、自分が本当に頑張って作ったものからヒットしてもらいたいという気持ちがあるんだけど、こればかりは蓋を開けてみなければ分からないんだ。これも映画のマジックだよね。もし、何かを失ったらということだけど、僕ならそんなときは家族や友人に慰めてもらったりするんだ。それと、自然の中に入ったり、音楽を聞いたりして癒すよ」
物語のなかで、ドリューは自分を励ましてくれたクレアから、CDを添えた地図を渡される。
「クレアはドリューを死の淵から救い出してくれる。炎に向かって飛んでいる蛾を助けてくれるようにね。ガールフレンドが、あんな音楽つきのマップでなぐさめてくれたら、うれしいよね」
あの地図セットはどうなったの?
「僕がもらったんだよ(笑)!」
実際にオーランドのものになった地図が、いかに素敵かは映画で確かめて!
「今回の作品では、いかに家族が大切か、を再認識したよ。本当に会いたくもなったし。とくに父親とは、久しぶりに2人で旅行に行きたいなって思った。母や姉にも会いたい、もう少し彼らと長い時間を過ごしたいとね。アメリカでのことだったと思うんだけど、試写を見た人たちが、実家に帰りたくなったとか家族に会いたくなったとか、そんな反応が多くてね。それが僕としてもうれしかったし、事実、そう思わせる映画だと思うよ」
これまでのイメージにとらわれることなく、かといってこれまでの自分を否定するのではなく、オーランドは俳優という長い旅を楽しむつもりのようだ。

(本紙 秋吉布由子)
『エリザベス・タウン』
監督:キャメロン・クロウ 出演:オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、スーザン・サランドン他 UIP配給/2時間3分/日劇1他にて11月12日よりロードショー公開 http://www.e-town-movie.jp/ (C)2005
by Paramount Pictures. |