今週のTOKYO HEADLINE
vol.230
(2005.11/14-11/20)
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BEAUTY vol.230

beauty empress
ビューティーエンプレス『美の帝国』
天然素材であることを最大限に活かし、時代、シーズン、機能とすべてを満足させる贅沢で良質なカシミアニットの快適さを伝える。
パリ発『マイカシミア』森 恵さんインタビュー

オールシーズンをカシミアニットで過ごす
豊かなライフスタイル

来春マイブランド本格デビューを迎える森惠さん。幼いころから国際ブランドのオートクチュールやプレタポルテの“本物”に触れながら、たどり着いたファッション感についてインタビュー

 人生そのものである豊富なファッションビジネス経験を集大成したカシミアニットブランド。これまでにない究極の快適さ、服でなく着ている人が主役になれる。そして、誰が見ても分かる上質を、驚くようなお手ごろ価格で提供する森惠さんの新ビジネスについてうかがいました。


大津:優しい色と手触りのカシミアニットですね。どのような方に着ていただきたいと思って作られたのですか?

:30歳ぐらいからの大人の女性です。日本の銀行の窓口で働く女性たちを見て、彼女たちがツインニットを上手に着こなしているのを発見し、もっと快適で見た目も上質、デザインもあか抜けたニットを着てもらいたいと思って。

大津:価格帯はどのくらいですか?

:平均2万円です。イタリア老舗ブランドのカシミアニットや、もちろんその他のブランドのニット製品を1着買う値段で、2〜8着ぐらい買うことができるお手ごろ価格です。もちろん、この上代に抑えるために私自身が、中国の工場に何度も足を運び、工場サイドと信頼関係を深め、細かい企業努力を重ねて実現したわけであって、今までのアパレルビジネスのノウハウではあり得ないことですよ。

大津:綿や麻もそうですが、天然素材の中でもウール、さらにその中でもカシミアという素材は、布帛でもニットでもとても扱いやすく着心地の良い素材ですよね?

:はい、カシミアのコートなどは外出から帰ったら、良質の馬の毛のブラシで毛並みに沿って軽くホコリを落とすだけでよく、年に何度もクリーニングに出すものではありません。カシミアニットは、数回着たら洗濯機にドライ洗剤を入れて簡単に洗えます。クリーニングに出すよりもふんわりと柔らかい仕上がりになりますよ。

大津:私が本日着させていただいているベージュのボレロは、惠さんの日本初秋冬特別販売コレクションですが、着ている感じがしないほど軽く、肌にとてもフィットして、しかも暖かい。以前、パリの有名ニットブランドのソニア・リキエルのお仕事を始めたばかりのころ、春夏コレクションにもあたりまえのようにカシミアのニットがありました。もちろん薄手ですが、海外の人は、1シーズンでも色々な気候に、フレキシブルに対応するカシミア素材をカジュアルでおしゃれに提案するのが実に上手で、とても感激したものです。まさに“マイカシミア”も同じコンセプトということですね!

:まったくその通りです。デザイナーはすべてパリで選出しています。シンプルなニットの品揃えだけでなく、それに合わせて遊び心のある布帛のボトムや手作りのアクセサリー、テディベアやウサギのぬいぐるみも加えながらマイカシミア・ファッションを演出するものをセレクトして、来春から本格的に販売いたしますので楽しみにしてください。

プロフィル
森 惠 もりけい
マイカシミア代表。ハナエモリ・グループにて高級プレタポルテ事業USA在米法人エグゼクティブ副社長、オートクチュール、ライセンス事業オートクチュール在仏法人社長、香水事業コスメティック&パルファン・インターナショナル在仏法人役員を経て、小澤征爾音楽塾オペラ・プロダクション、肖像権管理事業、表参道レストラン「ル・パピヨン・ド・パリ」総支配人を兼務。幼少のころより海外で教育を受け、その国際的な人生経験をもとに書いた著書『ヘンな日本人』(読売新聞社)でも人気。
ヨーロッパでのお仕事が長い私たちは、ヨーロッパカルチャーの良い点を日本の伝統や生活に上手に融合させて、多くの人たちに伝えていくことが人生のテーマの一つであることがいつも共通の話題。期待のマイカシミアブランドをいち早く、マイカシミア・ショールームで入手できます。

誕生記念秋冬コレクション特別販売お問い合わせ:03-5414-2490(要予約)
港区赤坂8-2-4 Space Mashita 1F www.mycashmere.com


マイカシミアでも人気のテディベア
 1900年代初頭、アメリカの大統領セオドア・ルーズベルトが熊狩りの際に、つかまえた熊を逃がしてあげたというエピソードを政治漫画家がワシントン・ポスト紙に掲載したことをきっかけに、ニューヨークの玩具店がそのエピソードに目をつけた。そして、熊のぬいぐるみを製作して、テディ(ルーズベルトのニックネーム)と名づけて販売したのがそもそもの始まりという。また一方の説は、ドイツで熊のぬいぐるみが生産されて、アメリカで大ヒット商品になったなど、いくつものテディベア誕生伝説が存在する。多くの愛好者や研究家の、テディベアの形に決まりはあるのだろうか? という疑問に「モヘア製で、手足にジョイントが入って自由自在に動く」、「目はグラスアイかボートボタンである」「座れる形状の熊のぬいぐるみは、すべてテディベアである」など定義も数多く論議されている。

 今では、日本でも女性を中心に愛され続けているが、もともと欧米では、男の子用の玩具として親が購入しているようである。日本だけでなく欧米においても男の子は、強くたくましくあってほしいという願いは変わらないものの、やはり子供ならではの辛さや悲しみは生まれると考え、そういう気持ちや感情を熊のぬいぐるみで癒せるようにと子供に与えるのである。

 子供から大人に成長しても、幼少時代へのセンチメンタリズム、五感を揺さぶる特有の愛らしさを持つ見た目、やさしく穏やかな香りの思い出、癒されたぬくもりは生涯忘れないものである。これからも、一生穏やかな気持ちが保てるテディベアセラピーなどの研究もさらに進んでいき、世界の人々に愛され続けることと思う。


エレガントの迷宮--あなたのライフスタイルに光を注ぐメッセージ

人生何もかもが、自分のもの

 10年以上前、当時パリ・ミラノ・ロンドン・マドリッドコレクション取材班として、ヨーロッパのファッションショーを観て忙しく移動しながら仕事をしていた私は、ヨーロッパコレクション最終日を終えて日本に戻る日に大きな怪我をした。この怪我のために、パリに残り、ついにはこの後4年余もパリに住み、留学まですることを決めたのである。正直、怪我は重傷で、治療入院とリハビリを含めて3年も要した。仕事の途中で怪我をしたために、ひとつの雑誌の責任者としての任務が遂行できず、周りのスタッフや勤務先に多大なご迷惑をかけたことへの心労と緊張は、怪我を早く治すために絶対必要条件である健全な心の持ち方に、大きく邪魔をした。怪我をして1週間たった日、会社の先輩が1通の手紙をある人から預かって、入院先に持って来た。コレクション取材の大先輩である大御所ファッション評論家からのものだった。

「怪我はいかがですか? 重いようなので、とても心配しています。わたしも同じような怪我をした人間なので、あなたの今の心境がよく分かります。…ただ一つあなたに言っておきたいことは、怪我はあなたのせいで、あなたが不注意だったから起きたのであって、決して人のせいではありません。オフィスのスタッフが用意したものに不備があったために怪我をした話は聞いています。それでもすべてあなたが悪かったのです。…最後に、怪我があったからこそ今の私があるのです。あなたもきっとそうなります。この怪我の傷を負った人生は、負った者にしか分からない、並み大抵ではない大変な苦労と困難がありますが、わたしは同じ怪我を負った人生の先輩として、これからもずっとあなたを応援しますから頑張って…」。手紙を読んで、ずっと気が張っていた心がほぐれ、気丈になっていて心からこの災難を受け止められなかった私は、怪我以来初めて涙した。そして、その時、人生に新たな希望を持つことができ、今の私があるようなもの。人生何もかもが、自分のもの。


大津 美彩緒 おおつ みさお

元ファッション専門誌エディター。フランス留学後、最先端美容医療、化粧品・サプリメントの企画開発プロデューサーとして活躍。イベントやコラムの執筆でエレガントなライフスタイルを推奨。女性のためのポータルサイトBeauty・fan:http://beauty-fan.netでは、真摯なオピニオンが人気となり、首都圏2万人の女子大生の美のお姉さま役に。
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