
vol.232
マツケン今度は阿波踊り!?
立派なヒゲをたくわえた軍服姿のマツケンが、なぜか「踊らにゃソンソン」と阿波踊りを披露している。隣に控える着物姿の高島礼子も、そんなマツケンの様子を見ながらうれしそうに手拍子。これは何の一場面なのか瞬時には理解不能だが、この絵柄には深〜いワケがある。マツケンが踊っている場所は都内ホテルのボールルーム。21日、来年公開予定の主演映画『バルトの楽園』の製作発表が行われた。
『バルトの楽園』はある史実を元にしている。第一次世界大戦の最中、ドイツ極東根拠地の中国・青島を攻略した日本軍は、戦いに敗れたドイツ兵を捕虜として日本に送還。捕虜たちは各地の俘虜収容所で劣悪な環境の下におかれたが、徳島県鳴門市にある板東俘虜収容所に移されたドイツ兵たちが、収容所長の人間的指導により地元の日本人と心の触れ合いを深めていく。そして戦争が終わり、本国に帰還するに際し、ドイツ兵たちは感謝の思いを込めて日本で初めてベートーベンの『交響曲第九番 歓喜の歌』を演奏した。この感動的史実の中で松平健が演じるのが、収容所長の松江豊寿。高島礼子がその妻を演じ、捕虜となったドイツ兵の総督役には、『ベルリン天使の歌』や『ヒトラー最後の12日間』に出演したドイツの名優ブルーノ・ガンツが演じる。製作予算は約15億円。海外配給も視野に入れる感動大作に、話の舞台となった徳島県鳴門市も全面的に協力。阿波踊りで地元民とドイツ兵が交流する、という場面が映画に盛り込まれることにちなみ、製作発表会場には地元の阿波踊り連も登場。出演者も交えて踊りを披露したというわけだ。踊ることに照れを隠しきれない高島の隣で、さすがマツケンは堂々の踊りっぷり。「役を通じて平和を訴えていきたい。プレッシャーに負けずに松江を一生懸命演じたい」と抱負を語った。
現在、鳴門市に当時と同じ収容所のセットが組まれ、撮影は順調に進んでいる。そのセットは「徳島県民の誇り」を象徴するものとして撮影後も保存、『バルトの楽園 板東ロケ村 歓喜の里』として公開されることも発表された。