今週のTOKYO HEADLINE
vol.235
(2005.12/19-12/25)
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SPORTS vol.235

06年ドイツW杯・1次リーグ組み合わせ決定!!

全8グループ、見どころを3分チェック

 06年ドイツW杯の1次リーグ組み合わせ抽選会が9日、ドイツ・ライプチヒで行われた。王者ブラジルと同組のグループFに入った日本はグループリーグ突破できるのか、ブラジル撃破を狙う強豪は決勝トーナメント進出を果たせるのか、そして新たな伏兵は現れるのか――。全試合が激闘必至の8グループ、その見どころを探った。

GROUP A

 本命はクリンスマン監督率いる、ホスト国ドイツ。ユーロ2004では惨敗を喫しているが、クリンスマン体制になってからは主力のバラック、クローゼらに加え、シュバインシュタイガーら若手も成長。チーム再建の至上命題だった世代交代を実現し、かつての強さを取り戻している。
 ポーランドは堅い守りからのカウンター攻撃を伝統にする古豪。主力の高年齢化が課題に挙げられるものの、デュデク(リバプール)ら一流チームで活躍するプレイヤーも多く、大舞台での戦いに慣れている点は強みか。
 サイドからの攻撃を得意としているエクアドルは、南米予選で優勝候補のブラジル、アルゼンチンをともに撃破しており、最も「大物食い」の可能性を秘めたチームだ。
 身体能力の高さを生かしたスピーディーな攻撃が特徴のコスタリカは、前回大会を指揮したギマラエス監督が復帰後、安定した成績で予選を突破。彼らが開幕戦をドイツと戦うことになるだけに、世界を驚かせるような伏兵ぶりに期待したい。

GROUP B

 40年ぶりの世界制覇を狙うイングランドは、苦しみながらも欧州予選を首位通過。試合内容は物足りないものがあったが、キッチリ結果を残すあたりは底力がある証拠。ベッカム、ルーニー、オーウェン、ジェラード、ランパード…。近年まれにみるスター選手が集結した今大会で、サッカー発祥の地のプライドを見せつけることができるか注目だ。
 そんなイングランドの実力に見劣りしないチーム力を持っているのが、北欧の雄・スウェーデン。ユベントスのイブラヒモビッチとバルセロナのラーションによる2トップは、32チームの中でも上位にランクされる破壊力。コンディション次第では、グループBのトップ通過、さらには決勝トーナメントでの飛躍も大いに考えられる。
 パラグアイは前回大会を最後にチームの象徴ともいえるチラベルトが代表引退。それでも持ち味のカウンターサッカーは健在で、油断できない存在であることに変わりはない。
 カリブの小国、トリニダード・トバゴは初出場。S・ジョンやヨークといった実力派の選手はいるが、グループリーグ突破は厳しいか。

GROUP C

 アルゼンチンは、南米予選を首位で通過し、優勝候補の筆頭に挙げられる強豪中の強豪。クレスポ、リケルメら超一流選手が織り成すサッカーは、個人技と組織が高いレベルで融合した強力なもの。新星・メッシの成長具合も覇権奪回のカギになる。
 ファンバステン監督のもとで伝統の3トップに磨きをかけたオランダは、2大会ぶりに本大会進出。攻撃陣には豊富なタレントがそろい、これまでの勝負弱さも見事に払しょく。過酷なグループリーグを突破すれば、オレンジ軍団の初戴冠も夢物語ではない。
 上記2カ国に続くのがセルビア・モンテネグロ。欧州予選では1失点という鉄壁ぶりはもちろん、スタンコビッチを中心にする攻撃にも光るものがある。
 コートジボワールは、ドログバを中心にした強力な攻撃が光る新興勢力で、「アフリカ勢最強」という評価も集める要注意チームだ。
 強豪ひしめく「死のグループ」となったグループC。日本代表しか興味がなかったアナタは、この激戦区の戦いを見ればW杯の厳しさを実感できるはず。

GROUP D

 シード国メキシコは、決定力の高さが大きな魅力。ドミニカとの2次予選では10−0というサッカーとは思えないスコアを記録するなど、文字通りの「楽勝」で本大会にコマを進めてきた。W杯過去最高位はベスト8だが、試合運びのうまさは他の強豪国と比べても劣らないだけに、メキシコ旋風が巻き起こる可能性は高い。
 欧州予選を無敗で突破したポルトガルも要注目。ルイ・コスタら“ゴールデンエイジ”の代表引退後には危機説も叫ばれたが、フタを開ければC・ロナウドやデコといった新世代が英雄たちの穴を見事に埋めた。フィーゴの復帰も代表にとっては好材料。グループリーグは無難に突破しそうだ。
 2大会ぶりにW杯進出を果たしたイランは、アジア最終予選でも日本を苦しめた攻撃が大きな持ち味。カリミ、マハダビキアら個人技の突出する選手は数多いが、組織力には難あり。
 ナイジェリアを抑えて初出場を果たしたアンゴラは、アフリカ勢には珍しい守備のチーム。ゴンサウベス監督による長期的な強化が高い組織力を生み出しているが、経験の少なさは否めない。

GROUP E

 イタリアは本大会を前に世代交代が実現し、デルピエロやビエリといったスター選手ですら本大会が危うくなるほどに選手層は厚みを増した。戦術も攻撃的に生まれ変わったが、機に応じていつでも“カテナチオ”の準備はできている。組み合わせには恵まれているだけに、グループリーグではイタリアの華麗な攻撃サッカーを見てみたいところだが…。
 地味な存在だったチェコが今大会でついに、世界中にその名をはせることになりそうだ。チームにはロシツキ、ポボルスキーらスター選手がズラリ。プレーオフからのW杯出場という危ない橋を渡りながらも、総合力の高さは群を抜いている。
 アメリカは、ドイツで大化けする可能性を秘めている。予選ではメキシコを抑えて首位通過。W杯は5大会連続出場と、着実に積み重ねた「経験」を武器に16強入りを目指す。
 10年大会の開催国・南アフリカを予選で押しのけて初出場を果たしたガーナも油断できないチームだ。チェルシーの51億円男・エシアンら身体能力の高い選手がそろい、アフリカらしいスピーディーなサッカーが大きな魅力。

GROUP F

 グループFは、王者ブラジルが「1強」の様相。今年のバロンドールであるロナウジーニョを筆頭に、ロナウド、アドリアーノ、天才カカらが織り成す攻撃は今大会随一。これといった穴も見当たらず、1位通過は確定的だ。
 クロアチアは長身ながら足元でのプレーも光るFWプルソとDFのR・コバチが中心となり、攻守ともに安定したチーム。とはいえ選手層の薄さは大きなマイナス材料になる。
 オーストラリアは「監督」が最大の敵になる。前回大会で韓国を躍進させたヒディングがタクトを振るうことにより、キューウェル、ビドゥカを中心とする攻撃陣は威力を増すこと確実。経験不足は否めないが、日本が容易に勝ち点「3」を取れるほど簡単な相手ではない。
 われらが日本は苦しみながらの予選突破となったが、「海外組」と「欧州組」のコミュニケーション不足も解消の傾向。大黒や松井ら新戦力の台頭も期待感を増幅させる。しかし前回のようなホームアドバンテージはなく、代表の真価が問われるドイツW杯。アジア杯や最終予選のような“ジーコ劇場”に期待しよう。

GROUP G

 本命はフランスだが、「突破確実」とまではいえないのが実情だ。前回大会ではジダンが初戦を前に戦線離脱し、勝利を挙げられないまま敗退。今回の欧州予選でも、代表引退していたジダンなどベテラン勢の復帰がなければ予選落ちの可能性もあった。世代交代の失敗、アンリ、トレゼゲといった強力な攻撃陣もいまだ不調。今回もジダンのコンディションが浮沈のカギを握りそうだ。
 予選でもフランスと同組だったスイスは、クーン監督のもとで古豪復権を目指す。予選でフランスとは2戦2分け。本大会での完全決着に注目しよう。
 前回大会ではベスト4と大躍進を果たした韓国は、苦しい戦いを余儀なくされそうだ。名門マンUに移籍したパク・チソンを中心に、走るサッカーでグループGをかき回すことができるか。
 初出場のトーゴは、12試合で11得点のアデバヨルが絶対的に君臨するチーム。両サイドをえぐる攻撃が武器ではあるが、守備面には不安あり。アフリカならではの爆発力がどこまで持続するかが浮沈のポイント。

GROUP H

 戦力的には飛び抜けているスペインが、トップ通過の最有力候補。しかし、国際舞台ではなかなか結果が伴わないのが無敵艦隊のつらいところ。欧州予選では不覚にもプレーオフに回り、若手F・トーレスの台頭で、何とか本大会出場。グループは恵まれたが、主力のラウル、シャビの長期離脱でまたしても不穏な空気が漂う。
 初出場のウクライナは、昨年度バロンドールに輝いた主将・シェフチェンコが不動の大黒柱。試合では彼を中心にしたスピーディーなカウンターが大きな武器になる。欧州予選ではトルコ、デンマークを抑えて1位通過しており、総合力の高さも考えると2位以上での突破は固そうだ。
 前回大会のグループリーグで、日本と同組だったチュニジア。今回はブラジルから帰化したFWサントスとDFトラベルシを軸とした縦のカウンターサッカーで初の決勝トーナメント進出を狙う。
 4大会連続で出場するアジアの古豪・サウジアラビア。アルイテハド勢を中心に3大会ぶりとなる予選突破を虎視たんたんと狙うが、アタッカー陣の人材不足は深刻。
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