今週のTOKYO HEADLINE
vol.236
(2005.12/26-2006.01/08)
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Showbiz vol.236

インタビュー

浜崎あゆみ

2005年最後の号を飾るのに最もふさわしいのは、やはりこの人、浜崎あゆみしかいないだろう。アルバム『MY STORY』で2005年をスタートさせた浜崎は、アリーナツアー、a-nation、4枚のシングルを発表と、この1年を精力的に過ごしてきた。そして、そこで得たもの、感じたことを、彼女は2006年1月1日にリリースされるニューアルバム『(miss)understood』に注ぎ込んだのだ。今、浜崎あゆみは何を考え、何を伝えようとしているのか? その答えは、このアルバムに余すところなく表現されている。

「意味もなく私を傷つけようとする人がいても、
それさえも笑って受け止められるようになった。前より強くなったよね」

―今回のアルバム『(miss)understood』は、一通りではない受け取り方ができる曲ばかり。1曲の中で、さまざまなことを表現した曲が多いですよね。

「特にテーマを決めて作っていったわけじゃなかったんだけど、なんかそうなってるよね。中には、一見あなたと私っていうような恋愛についての歌っぽかったりする曲もあるんだけど、実は、あなたと向き合っているっていうよりも、あなたを通して主人公が私自身と向き合ってる。なぜか、そういう曲がいっぱいできたっていうのはあったかな。だから、自分では全然意識してなかったんだけど、まとめてみると内容が結構ダークだった。例えば『Ladies Night』っていう曲なんかも、ふざけてたりチャカしてたりして、ただの女のコ同士の他愛もない、よくある会話みたいに聴こえるわけ。だけど、終わりになるにつれて、だんだん女の性じゃないけど、真意を突く感じで、ヒステリックな感じとか叫んでる感じが出てくる。しかも本当は、そこが一番伝えたいことだったりするから、全体的にヘビーなものになったのかもね」

―すごく深い意味があるなって思いました。

「でも、かわいらしい女の子の歌だったり、ちょっと恋で悩んでいたりする女の子の歌にも聴こえるから、部屋で流すBGMって感じで軽く聴くこともできると思うのね。ただ、いろいろ考えたいときとか自分を見つめたいときに歌詞カードを見ながら聴くと、それとは全然別の顔が見えてくるっていう感じかな」

―確かに。それと、このアルバムの中の曲もそうだし、『Bold & Delicious』や『Pride』にも感じたことなんですけど、最近の浜崎さんの曲には、すごく強さがあるように思うんですよ。だから“強く生きる”みたいなことが、ある意味テーマになってるのかな、とも思ったんですけど。

「それも全然意識してないんだよね。『Bold〜』と『Pride』に関しても、作ってみたら言ってる内容が一緒だったっていう感じ。表現の仕方が違うだけでね。『Bold〜』の子は、口にも態度にも出してっていう子で、『Pride』の子は、自分の気持ちの中で覚悟していってるから。ただ、もちろん、それを誰かに伝えたいっていうのもあるんだけど、自分に言い聞かせているようなところも、たぶんあると思う。生きたいように生きろって。だから、自分で覚悟を決めながら歌っているのかもしれないな」

―その覚悟のためにも強くなることが必要で、それが曲にも反映したんでしょうか?

「そうかもしれないね。強くなりたいってことは、いつも思ってるし、実際、強くなったなとも思うから。でも、私が求めてる強さは、硝子のような強さなの。何があっても傷つかないとか、誰かの痛みにも気づかないような強さじゃなくて、痛みや怒りや悲しみを全部知っているからこそ持てる強さ」

―ああ、がんじからめに自分を守ってるっていう強さじゃなくて、ちゃんと人間としての感情の揺れみたいなのがあった上で、芯に確固たるものがある、というか。

「そう。鎧で超武装して、私もう何が来ても大丈夫ってことじゃなくて、素っ裸のまんまなんだけど、とりあえず一度受け止めるから大丈夫っていう強さ。私が欲しい強さは、そういうのかな。だから最近は、意味もなく私を傷つけようとする人とかがいても、それさえも笑って受け止められるようになってきたの。そこは前より強くなったよね」

―だからなんでしょうけど、今回のアルバムの曲は、どれもすごく凛としてる感じがするんですよ。やっぱり、そのときの自分って、楽曲に出ちゃうものなんですね。

「それは出るよね。だからリアルだよね、歌っていうのは。それだけに、聴いて何かを考えてくれたりするとうれしいなって思う。ただ流してて、かわいい曲だなとか、おもしろい歌だなって思ってくれても、それはそれでいいんだけど、このアルバムの存在がそれだけで終わってほしくはないっていうのはあるから。どの曲にしても、私は絶対いろんな謎とか問いかけとかを随所に散りばめてるっていうか、私なりのメッセージは、必ず歌の中にあるわけじゃない。それを読み取ろうとしてくれるのは、やっぱりうれしいよね」

―さて、来年はツアーもありますよね。前回のツアーは、初めて『MY STORY』を引っさげたわけですけど、あれをやってみて、浜崎さん自身はどうでしたか?

「かなり自分のやりたいことをスタッフやメンバーに実現してもらったので、すごく気持ち的に贅沢な時間だった。しかも、それをお客さんが喜んで受け入れてくれたので、これでよかったんだなって思えたのね。『MY STORY』っていうアルバムは、私もすごく好きだったんだけど、あのツアーをやったことで、今度はその『MY STORY』を目に見えるものとして表現できたでしょ。それは、すごく意味があったと思う」

―じゃあ、今度は『(miss)understood』を、どうビジュアル化して見せるかっていう感じですね。

「うん、そうなると思う。でも、期待通りっていうよりは、いい意味で裏切っていきたいと思ってるけどね(笑)」



(取材・文/高橋栄理子)

*初回限定特典: オールカラー写真集 『on my way』 *初回限定特典: オールカラー写真集 『off my day』
『(miss)understood』ayumi hamasaki 2006年1月1日(日)発売
(CD+DVD) 3990円(税込) エイベックス  AVCD-17837/B (CD) 3150円(税込) エイベックス AVCD-17838
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