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円筒をちょうど2等分したようなコースを滑りながら、ジャンプ、回転などの演技を競うスノーボード・ハーフパイプ。通常のワールドカップではゲレンデのコンディションなどから若干小さい高さ約5メートル、長さが約11〜13メートル前後で行われているが、トリノ五輪では規定の高さ約6メートル、長さが約15メートルになると予想され、巨大なスーパーハーフパイプがお目見えする予定だ。
今回、数ある競技の中でもこのハーフパイプ種目は観戦チケットが早々に完売するほどの人気で、注目の高さがうかがえる。そんな中、日本代表としてトリノに臨むライダーは、男子が國母和宏(登別大谷高校)、中井孝治(チームアメリカン)、成田童夢(チームキスマーク)、村上史行(Cruise)。そして女子が山岡聡子(アネックスSBC)、中島志保(チームヨネックス)、伏見知何子(TEAM UP-SPORTS)、そして今井メロ(ロシニョール・ディナスタースキークラブ)の計8名。中でも成田童夢と今井メロの2人は、メディアの注目度も高い兄妹ライダーだ。
メロは子供のころ、上村愛子(北野建設スキークラブ)や里谷多英(フジテレビ)などで知られるフリースタイルスキー・モーグルの世界でキッズモーグラーとして兄・童夢と共に注目された。そして7歳の時、兄と共にスノーボードに転向。その3年後には長野五輪で初エントリーとなるハーフパイプ種目の前走も務めている。さらに国内の大会でも大人に交じって戦いながら何度も表彰台に立つなど、幼少期から高さやテクニックともに大人顔負けの滑りで活躍した。
そんな彼女が8年後の今年、トリノ五輪の日本代表としてメダル獲得の期待を集めている。昨季W杯では種目別総合優勝を果たし、早々とトリノ行きを内定。一見すれば、“メダル確実”とも受けとれてしまうが、メダルへの道はそう簡単ではない。
強敵となるのは、W杯にはほとんど顔を見せていないアメリカ勢だ。中でもソルトレイク五輪の覇者、ケリー・クラークは高さや持ち技の数、テクニックなど、すべてにおいて頭ひとつ抜けた存在。総合力でも男子並みの実力を持つともいわれており、もし彼女が男子の部に出場したとしてもファイナルに残るのでは?と噂されるほどである。
そんな金メダル候補の筆頭であるクラークに加え、同じアメリカチームの新鋭ハンナ・テーターも気になる存在だ。実力に若さも兼ね備えたテーターは、現在ノリに乗っている選手のひとり。さらにソルトレーク五輪で2位となったフランスのビダル・ドリアンも安定した滑りと完成度の高い技を持っており、メダル候補に名を連ねている。
国内では、持ち技の多い山岡聡子もメダルが有力視されている。国内外に、ライバルは多数。しかしメロにも、もちろん快挙達成の可能性は残されている。彼女には「メロウ720」という難易度の高いオリジナルトリックがあり、さらに持ち技を増やすため現在新技にも挑戦していると聞く。
先日の会見では練習用、予選用、決勝用と3パターンのウェアを用意していることを明かし、メダル獲得への意欲は十分のメロ。彼女がこの強豪たちの中で、どんなパフォーマンスを見せるのか楽しみだ。
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