
vol.246
王ジャパン、韓国に敗れWBCアジアラウンド2位
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は5日、東京ドームで1次リーグ最終戦を行い、王貞治監督率いる日本は韓国に2−3で逆転負け。日本は2勝1敗で2位通過となった。
日本は1回に松中の適時安打、2回に川崎のソロ本塁打で2点を先制したが、以降、韓国投手陣に封じ込まれ、8回、イ・スンヨプに逆転の2ラン本塁打を許してしまった。
チームの支柱として奮闘するイチローは、皮肉にも最後のバッターになってしまった。大「イチロー」コールの中、力なく上がった打球は遊撃手、パク・チンマンのグラブにすっぽり。韓国ナインが作る歓喜の輪に目をやると、静かにベンチへ引き下がった。
「向こう30年、日本に手が出せないと思わせたい」。開幕前に発したイチローの一言に韓国側が猛反発した。韓国メディアはイチロー自身に発言の真意を追及し、「日本に勝って同じせりふを返してみせる」といきり立つ選手もいた。
“因縁の対決”に、球場も不穏なムードに包まれた。そんなスタンドに緊張が走ったのは7回だ。イチローが腰のあたりに死球を受けると歓声と「わざとだ!」のば声が飛び交った。
試合後のイチローは「かなり屈辱的」とむっつり。8回に逆転2点本塁打を放ったイ・スンヨプが「韓国が日本に追いつくには猛練習が必要」と優等生発言に終始したのも、鼻を明かした余裕の表れだろう。
日本はホームという利点を生かせず、「向こう30年」の意気込みも形無し。しかしイチローは「みんなものすごく悔しそうにしていた。これは心強い」と、韓国戦の敗戦をプラスにとらえた。
いよいよ第2ラウンドの戦いを迎える王ジャパン。韓国への雪辱という新たなノルマも胸に、アメリカの地へ乗り込む。