
vol.249
ドコモが90億円出資でローソンと提携
NTTドコモとローソンは3月28日、資本・業務提携に合意したと発表した。ドコモは今月、ローソンの発行済み株式総数の2%を90億円で取得する。ローソンは、ドコモの携帯電話によるクレジット決済サービス「iD(アイディー)」を今月末までに100店舗に導入し、来年3月末までには約8300の全国店舗に拡大する。
ローソンは10年以内に、無人化した会員制の深夜営業店舗を開き、電子マネー機能を搭載した携帯電話「おサイフケータイ」を本人認証や決済に活用する構想を進めている。
ドコモの出資はこうした分野での提携を狙いとしており、ローソンから株式を買い取る予定。ローソンは株式売却で得る資金を、ドコモと展開するサービスの導入費用などに充てる。
また、両社はポイント交換やローソン店舗内の現金自動預払機(ATM)のiD対応などを検討する。
ドコモは、イオン、am/pmが相次いで「iD」を採用することを27日に発表。am/pmには1.65%出資しており、おサイフケータイ事業でコンビニエンスストアに出資するのは、ローソンが2社目となる。これらにより、“クレジットカード会社”としての勢力拡大を図るもくろみだ。
「少額決済市場を切り開き、収益1000億円を目指す」(夏野剛NTTドコモ執行役員)ため、コンビニなどの小売り店舗への読み取り機設置を急ピッチで進めるという。
おサイフケータイを活用したクレジットシステムには、JCBが進める「クイックペイ」、三菱UFJが進める「スマートプラス」がある。KDDIとボーダフォンはクイックペイを採用する方針。
「iD」を含め、いずれのシステムもオープンであることをうたうが、読み取り機の共通化は進んでおらず、このまま各システムがコンビニ店舗に読み取り機をそれぞれ設置すれば、レジには複数の機器が並ぶことになりかねない。
現時点ではドコモの「iD」が一歩抜け出す形で設置を進めており、事実上の業界標準を目指す考えだ。しかし、通信という異業種からの参入だけに、クレジット業界からの反発は強く、各社による陣取り合戦が激化することになりそうだ。
(ビジネスアイ)