
vol.252
日本ハム・新庄が今季限りの引退を表明
日本ハムファイターズの新庄剛志外野手(34)が18日、東京ドームで行われたオリックス4回戦の試合後、突然の今季限りでの「引退宣言」を放った。この日は満塁を含む2ホームランで今季開幕からの不振脱出を思わせる大活躍。お立ち台に上がっていきなりの出来事だった。地元・札幌で迎えた初の開幕戦に4万2393人の観客が集まり、「自分の仕事は終わりだと思った」という。大リーグに移籍する前、阪神在籍時の95年オフにも「センスがない」との理由で引退を表明しながら撤回した過去のある新庄だが、34歳という年齢、夢だった大リーグでのプレーを実現し、あふれんばかりの個性で芸能活動にもひっぱりだこの現在ではこのまま引退する可能性は高い。
しかし引退表明の翌日、19日にはバットでまたファンを驚かせる。1回二死一、二塁。デイビーの5球目をたたくと、打球は左中間スタンドへ。右翼スタンドの「ツヨシ」コールに乗って、ゆっくりと、跳びはねるようにダイヤモンドを回った。実力的にはまだまだやれるというところを見せつけた。
引退表明の余波は大きい。球団には、引退を惜しむ160件の電話やメールが寄せられた。阪神ファンからのものも多数あった、という。ドームに詰め掛けたのは、前日を3000人以上も上回る1万5892人。報道陣も殺到し、新庄の一挙手一投足を追った。
それでも、本塁打を打った後に必ず出していたその打席の「打法名」は前日の「28年思う存分野球を楽しんだぜ。今年でユニホームを脱ぎます打法」が最後。この日はコメントしなかった。試合後も、「まぐれが続くね」と、一言だけ残して球場を後にした。