
vol.252
渡辺謙が人生を赤裸々に綴った初の自伝執筆
渡辺謙が5月24日に初の著書を発売する。手記『誰?−WHO AM I?』(ブックマン社)で、18年前に発病した急性骨髄性白血病のことや、昨年12月に再婚した南果歩への思いなど、これまで多くを語らなかった“人生の節目”を克明に綴っている。
渡辺が初めてペンを取ったきっかけは、若年性アルツハイマーをテーマにした荻原浩氏の小説『明日の記憶』との出会い。自ら白血病で生死をさまよった経験から物語の主人公にのめり込み、映画化したいという熱い思いを日記にしたためたことから手記は始まる。執筆は昨年1月にスタート。東映に映画の企画を持ち込み、堤幸彦監督に掛け合い、さらに撮影中の出来事などを時系列に沿って綴り、そこへフラッシュバックのように過去の人生の節目を挿入している。特筆すべきは、渡辺演じる主人公が若年性アルツハイマーを告知されるシーンを撮影した6月29日の記述。18年前にカナダの病院で白血病を告知された時の様子を振り返り、「医者の説明をまったく聞き取れず理解できないでいると、僕の持っていた辞書を引いて『白血病』と書いてある場所を指差した」と生々しい描写で告白している。
関係者によると、本書ではさらに、これまで伏せてきた衝撃的な事実も明かしているという。ただ、発売日までは箝口令が敷かれている。渡辺は撮影期間中に移動の車内を使うなどして執筆を重ね、ゴーストライターに頼ることなく自分の言葉ですべて書き下ろしている。生きることを自ら問いかけたこの手記は、主演映画とともに注目を集めそうだ。