
vol.252
今季第1号のイチロー「打つ気がなかったんだけど…」
13日の大リーグで、マリナーズのイチローはインディアンス戦に「1番・右翼」で先発。3打席目に1号2ランを放った。
ようやくイチローのバットが火を噴いた。5回二死二塁のチャンス。ジョンソンが投じた外角高めのシンカーを見逃さずに振り切ると、快音を残した打球は右中間スタンド最前列に飛び込んだ。「チェンジアップを待っていたんだけど…。打つ気がなかったんだけど、打ってしまった」。天才打者にとっては、良い兆候というべきだろう。
イチローは今季、得点圏に走者を置いてことごとく凡退してきた。11日まで4試合連続無安打で、打率も一時は1割台まで落ちたが、12日、3安打で調子を上げてきたスイングがこの日、今季初の一発を生み、チームはイチローの一発をきっかけに逆転した。
一方、城島は9回に本来の勝負強い打撃を発揮した。一死一、二塁から内角低めの難しい変化球を左翼へ2点適時二塁打とし、乱戦に決着をつけた。イチローも「城島が7番にいるのは大きい。いいところで回ってくるね」と城島の一撃に感心しきりだ。
それでも、「チームはまだ不安定で、いいところも悪いところもある」とイチローは見る。けん引役のイチローにエンジンがかかったことで、チームも本格的な上昇気流に乗ることができるか。