
vol.256
3月経常黒字は前年比32.8%増、2カ月拡大-所得収支黒字は最大
貿易黒字は減少
3月の貿易黒字額は1兆1086億円。輸出額が米国、アジア向けを中心に伸び、前年同月比18.2%増の6兆5145億円となった一方、輸入額は原油高が影響し、同24.8%増の5兆4059億円となった。3月の原油価格は1ドル=60.93ドルで前年同月に比べ43.1%上昇。
一方、サービス収支は赤字幅が縮小し、138億円の赤字だった。「輸送」、「旅行」の赤字幅が縮小したほか、「特許など使用料」の黒字が増えた。サービスと貿易を合わせた「貿易・サービス収支」は1兆948億円の黒字だった。
季節調整をかけると、経常黒字額は前月比4.8%増の1兆6907億円、貿易黒字額は同14.5%減の7642億円だった。
バークレイズ・キャピタル証券の会田卓司チーフエコノミストは、「経常収支黒字の大きな伸びは、所得収支の伸びが支えている」と指摘し、先行きの動向について、「円高が続けば、所得収支に下押し圧力がかかり、日本の経常黒字にも下押し圧力がかかる」との見方を示した。