
vol.256
ハンマー投げ・室伏が連覇へ再始動
充電を終えた五輪王者が、いよいよ復帰する。
アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治(ミズノ)が16日、母校・中京大で行った公開練習後に会見。29日のゴールデン・スパイク(オストラバ=チェコ)で今季初戦を戦うことを明らかにした。昨夏の世界選手権を体調不十分で欠場した室伏にとって、昨年6月の日本選手権以来、1年ぶりの復帰戦で、国内初戦は6月末からの日本選手権となる。
「体のストレスは想像以上だった。体が休養を要求していた」。アテネ五輪後、酷使してきた肉体は“悲鳴”を上げ、もう一度自らを取り戻すために1年を費やした。
「さらなる成長にはもう一度、土台作りをする必要があった。自分を見つめ直すこともできた。貴重な1年になった」と室伏は振り返った。
昨年11月にはスチュワート・トーガー氏からスウェーデン人のトーレ・グスタフソン氏にコーチを変更。同氏は体調管理に詳しく、室伏自身が考案した練習法や体の動きについて「一緒に考えながらやれる」。自らの“殻”を破り、より高みを目指す上で「体のことを知っている」コーチを選んだ。
“進化”への手応えはある。「目指す投てきは、(体を回転させるときハンマーを)加速し続けること。自分の重心とハンマーの位置関係に加速の可能性が秘められている」と語り、連覇のかかる北京五輪に向け「まずは少しずつ試しながら行く」と目を輝かせた。