
vol.259
ペルーで“親米”大統領誕生
南米ペルー大統領選は4日の決選投票の結果、伝統的政党アプラ党を率いる中道左派のアラン・ガルシア元大統領(57)が左派民族主義者のオヤンタ・ウマラ元陸軍中佐(43)を抑え、当選した。ガルシア氏は同日、「ペルー国民は民主主義を選んだ。国民の信頼に応えたい」と勝利を宣言。ウマラ氏も敗北を認めた。
ガルシア氏は85〜90年の大統領時代、経済政策のつまずきからハイパーインフレを招き、国内が混乱、左翼ゲリラの台頭を許した経緯がある。今回はこうした過去の反省から、「責任を持った変革」を掲げ、雇用創出や外国からの資金援助による上下水道の100%完備、農業振興策など穏健な国内政策を訴え、16年ぶりに返り咲きを果たした。
ガルシア氏は中道左派だが、対米関係は重視する考えを示しており、第1回投票でガルシア氏に敗れた女性候補、ルルデス・フローレス氏を推した財界など保守層がガルシア氏支持に回ったことが勝因となった。
しかし、ガルシア氏は、地方では軒並みウマラ氏に敗れており、国会議員選挙(定数120)でもウマラ氏率いる政党「ペルー団結国家主義(UPP)」が45議席で第1党となっている。ガルシア氏のアプラ党は36議席と少数与党だけに、ガルシア氏は厳しい政局運営を強いられる。他党との連携は避けられず、今回選挙で第4党となったフジモリ元大統領派の「未来同盟」との協力を模索しているともいわれている。