
vol.259
イランが核包括案検討中
[ロイター]イランのラリジャニ最高安全保障委員会事務局長は6日、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表から、イラン核問題の打開を目指す「包括見返り案」を受け取ったと表明、同案を検討する方針を示した。
包括案の詳細は公表されていないが、ラリジャニ事務局長は「提案には、一定の前向きな措置が盛り込まれていた。一部のあいまいな点を取り除く必要がある」と述べた。
複数の西側外交筋が6日、ロイターに明らかにしたところによると、包括案では、イランによるウラン転換の継続を認める方針。包括案の中核として、イランには核兵器製造の重要なステップとなるウラン濃縮作業の停止を求める考えだが、ウラン濃縮の前段階となるウラン転換は認める考えだという。
ロシア通信(RIA)によると、同国のラブロフ外相は7日、イラン核問題の打開を目指す「包括見返り案」について、イランが6月中に回答を示す可能性がある、との認識を示した。同相は「回答期限は設定されていないが、今月末までにイランが回答を示す可能性があるとみている」と述べた。
[ワシントン 7日 ロイター]米国は7日、イラン核問題の解決を目指す包括見返り案の条件として、今後すべての交渉でイランによるウラン濃縮作業の停止を求めていく考えを示した。
米国務省のマコーマック報道官はロイターに対し、ウラン濃縮作業の停止は交渉再開の「絶対条件」だと述べた上で、「その条件は今後いかなる交渉の場でも適用される」と語った。
さらに「ウラン濃縮に関連するすべての作業を停止することは、国際社会がイランに求める条件の中核となる」と付け加えた。
同報道官は、国連安全保障理事会の5常任理事国とドイツによる包括見返り案について、イランによる自国でのウラン濃縮再開をいずれは認めるとする条項が含まれているかとの質問に対し、コメントを控えた。