
vol.264
「水谷建設」脱税事件で元会長を逮捕
中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)の脱税事件で、東京地検特捜部は12日、法人税法違反(脱税)容疑で、同社元会長の水谷功容疑者(61)を逮捕した。同事件での逮捕者は3人目。
調べでは、水谷容疑者は経理担当の同社代表取締役常務、中村重幸容疑者(55)と取引先の小尾(おび)建設(福島県二本松市)社長、小尾文男容疑者(58)=ともに同法違反容疑で逮捕=と共謀。水谷建設が約1億円で購入した福島県いわき市内の土地を約8億円で取得したと偽った上、平成15年7月に小尾建設に約2000万円で売って損失が出たように仮装。同年8月期の所得約7億6000万円を圧縮し、法人税約2億3000万円を免れた疑い。
犯行当時、水谷容疑者は水谷建設会長で実質経営者。こうした脱税工作について中村、小尾両容疑者に指示するなど犯行を主導したとされる。
特捜部は裏金の一部が政界に流出したとみて、(1)福島県知事の実弟(2)元三重県知事の元秘書(3)政界と太いパイプを持つ元会社役員と出版社会長(4)北朝鮮支援のNGO−の4ルートで裏金の解明を進めているもよう。