
vol.264
すかいらーくがMBO成立で9月中旬に上場廃止へ
すかいらーくは11日、経営陣による自社買収(MBO)が成立したと発表した。これを機に新業態の開発を含めた大胆な店舗改革や大規模投資に踏み切る構えだ。少子高齢化でファミリーレストランの集客力にかげりが表れて久しい。ファミレスだけで約3000店舗を展開するすかいらーくの改革は、業界全体の方向性を占うだけに経営陣の手腕が試される。
野村プリンシパル・ファイナンスなどの出資する特別目的会社が実施した株式公開買い付け(TOB)の結果、議決権ベースですかいらーく株の94.38%を取得し、MBOが成立した。残りの株式も現金交換で取得し、9月中旬には予定通り上場廃止される見通し。
同時に、すかいらーくグループは、今後1年以内をめどに昨年の倍に相当する150店を閉店する方針も明らかにした。
昭和45年、東京都府中市に1号店を開店した同社は、平成4年にグループ1000店舗を達成。ジョナサン、ガスト、バーミヤン、藍屋、夢庵などを次々に展開。業界最大手に君臨している。
だが、拡大路線に少子高齢化が待ったをかけた。「ファストフード店より1人で来店しにくい雰囲気がある。単身世帯増加は大きなマイナス」と関係者は指摘する。
日本フードサービス協会によると、ファミレスの既存店売上高は9年連続で前年割れ。日本マクドナルドがメニュー変更や価格引き上げをしたように、ファミレスにも経営改革や業態の見直しは必至だ。