
vol.268
「このままレースが永遠に続いてほしいと思った」
ジェンソン・バトン、F1初優勝
F1世界選手権の今季第13戦、ハンガリーGPは6日、ハンガリーのモジョロードで決勝を行い、ジェンソン・バトン(英国)が1時間52分20秒941で初優勝。ホンダ勢としてはマクラーレン・ホンダ時代の92年11月の豪州GPでゲルハルト・ベルガーが勝って以来、14年ぶりの通算72勝目となった。ホンダが車体とエンジンをともに製造する単独チームとしては67年9月のイタリアGP以来、39年ぶり3度目の優勝となる。
14番グリッドからスタートしたバトンは、じわじわとポジションアップ。終盤にトップに立ち、自身のF1人生で初めて優勝を決めるチェッカーフラッグを受けた。今季の最高は、第2戦の3位。バトンは「タイヤの選択、ピットインのタイミングともに申し分なかった。最後の10周で、このままレースが終わらず、永遠に続いてほしいと思った」と、喜びを爆発させた。
今季はルノーとフェラーリしか優勝しておらず、ホンダにとっては“正念場”のシーズンだった。
エンジン供給で黄金時代を築いた第2期F1活動から、7年のブランクをおいて00年に開始した第3期は、車体開発にも参加する方針で、BARチーム(当時)と協力体制に入った。
しかしエンジンパワーが勝敗に大きな影響を与えた第2期と違い、車体性能の比重が高まった中で、容易に勝利のチャンスは巡ってこなかった。04年にはコンストラクターズ部門でランク2位に躍進したが、フェラーリの強さの前に1勝もできなかった。
今回も、雨に助けられた結果という部分は大きい。それでも「レースは結果が重要。これで自信が付くだろう」とは、本田技研の福井威夫社長。この勝利が新たな黄金期への第一歩となるか、シーズン後半のホンダから目が離せなくなった。